午後から大阪道頓堀の松竹座に「七月大歌舞伎」を観に行ってきました。
電車で出かけたのですが、駅に着くと
「八戸ノ里駅で路線に故障が見つかったため、ダイヤが乱れております」
とのアナウンス。
えっ、そんなの困るやん!
ってことになると今からバスでJR奈良駅に行って、JRでなんばに行くしかないか、
と思っていたら、すぐに難波行きの急行がやって来て、乗り込みました。
ふだんより若干時間がかかったものの、ギリギリ間に合って到着です。
今回は夜の部。
「菅原伝授手習鑑」から「車引」
藤原時平:我當
桜丸:孝太郎
杉王丸:巳之助
梅王丸:愛之助
松王丸:進之介
進之介の松王丸初めてです。
愛之助の梅王丸に比べて線が細いというか。
今まで車引での進之介の焼くといえば、杉王丸しか観た事がありません・・・
しかし、孝太郎は仁左衛門の、進之介は我當の、愛之助は秀太郎の
それぞれ松嶋屋三兄弟の息子(愛之助は芸養子ですが)であるので、
まさに、上方歌舞伎ですね。
通し狂言「伊勢音頭恋寝刃」 相の山、宿屋、追駆け、地蔵前、二見ヶ裏、油屋、奥庭
福岡貢:仁左衛門
お紺:時蔵
喜助:三津五郎
奴林平:愛之助
お岸:梅枝
千野:吉弥
お鹿:弥十郎
万次郎/万野:秀太郎
藤波左膳:我當
伊勢音頭というと、油屋、奥庭しか見たことがありません。
今まで印象に残っているのは、梅玉、仁左衛門の福岡貢、吉右衛門の喜助、
歌右衛門の万野、富十郎のお鹿。
今回秀太郎が、万次郎というつっころばし、そして万野という意地の悪い仲居を演じ分けているのが
非常に印象的でした。
仁左衛門の二枚目はいつもの如くでしたね。
今回花道際から二つ目の席だったのですが、
花道側の隣が空席だったのですよね。
で、舞台の途中で奴の愛之助が、敵役の大蔵の松之助と丈四郎の當十郎を追い駆ける場面があるのですが、
松之助と藤十郎が客席の中を逃げるのですが、
當十郎がその空席に座って隠れたんです。
隣の席に當十郎さん。
それを追い駆けて自分の前を愛之助が通ってゆきました。
ほんとうに間近に愛之助を見てしまいました。
芝居がはねて、道頓堀をぶらり。
節電のせいでしょうか、あちこちのネオンが消えていて、
あのかに道楽の動くかにの看板も停止していました
戎橋筋商店街には七月大歌舞伎の垂れ幕。
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