今日も暖かい一日。もう春がきたようです。
えっ、初春?
そう、今日道頓堀の松竹座で「壽初春大歌舞伎」観てきました。
道頓堀といえば、
や
ですが、最近近くにこんなのもできました。
真ん中がフリーフォールです。
松竹座です。
ネオルネッサンス様式の正面大玄関の特徴あるアーチを持つ劇場建築。
今日観てきたのはこれ。→http://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/2008/01/post_9-Highlight.html
・御所桜堀川夜討「弁慶上使」
・義経千本桜「吉野山」
・恋飛脚大和往来「封印切」
吉野山は、吉野の「花矢倉」が舞台の舞踊劇です。
義経を慕って吉野までやってきた静御前(藤十郎)、
その静御前を守っている佐藤忠信(三津五郎)。
二人を邪魔する早見藤太(橋之助)。
ここに登場する佐藤忠信は本物の佐藤忠信ではなくて、
(彼は故郷に帰っているんです)
静かの持っている鼓を慕う源九郎狐が化けているのです。
源九郎狐の親の皮で作られた鼓なのです。
今回は出ていませんが、その後の「川連法眼館」で詳細が語られ舞ます。
なので、すっぽんから現れるところではドロが入ります。
静が鼓をたたくと、心は狐に戻り、
手の形も狐の形に。
隣に座っている女の人は、「なんで変な手の形をするんやろ?」って。
ちょっと話を勉強してくればええのに、なんて思っていました。
せめて、イヤホンガイドでもかりると、楽しめますよね。
恋飛脚大和往来は、近松の「冥土の飛脚」の改作です。
冥土~の方では八右衛門は立派な男、
忠兵衛は見栄っ張りの駄目男。なのですが、
恋飛脚~では八右衛門はいやな男です。
忠兵衛は藤十郎、仁左衛門が演じることが多いのですが、
最近翫雀(藤十郎の長男)が演じることが増えてきました。
家の芸ですもんね。ちなみに今回の梅川は扇雀(藤十郎の次男)でした。
翫雀はますます父親に似てきました。
声もそっくり。
初めて彼の忠兵衛を見たときはちょっと、いやかなり・・・でしたが。
でも、いつの日か自分の忠兵衛を作り上げて父親を超えて欲しいと思います。
いやな役の八右衛門。今回は橋之助でした。(奥さんは三田寛子さんですね)
八右衛門というと片岡我当が多いのですけど、
橋之助もよかったですよ。前にみた三津五郎に通じるものがあります。
そうそう、我当の弟仁左衛門の八右衛門も良かった覚えがあります。
おえんさん。やじが今までに見た中で絶品だったのは徳三郎と我童(14代仁左衛門)。
はんなりとした味がありました。
秀太郎(仁左衛門のお兄さん)のおえんもええもんです。
今回は竹三郎。ちょっときついかな・・・。
夕方の4時間楽しめました。
花道に所作台を並べているところです。
三月の歌舞伎座は藤十郎さんの京鹿子だそうです。
松竹座も独特な雰囲気の劇場ですよね。
喫煙者は一階まで降りなくてはいけないのでチョット不便。
二月の松竹座、とても行きたいのですが、行けるかな‥
藤十郎はやじを歌舞伎の魅力に引き込んだ役者です。
昭和最後の京都顔見世興行で「引窓」の南与平衛をやりました。その相手は故澤村宗十郎のお早、故上村吉弥のお幸、富十郎の濡れ髪。
当時は中村扇雀、その後鴈治郎となりましたね。
松竹座の二月っていうと玉三郎ですね。
チケットがとれるかどうか…