11時に始まった昼の部。
まず、「赤い陣羽織」
タイトルからわかるように、純粋な歌舞伎(そんな定義はないけれど)ではありません。
作者は木下順二です。音楽が団伊玖磨。
下座音楽がないのが寂しいですね。
話は楽しめました。
ほのぼのとしたお話です。
錦之助の「おやじ」がよかったですね。
翫雀の「お代官」、決して嫌な悪代官ではなく、憎めない悪代官でした。
まあ、開幕の出し物としてはよかったですね。
昼ごはんはカレーにしました。
「暫」ではありません。(歌舞伎会に入っていると、カレー割引ですが)
前から気になっていたカレー屋。
歌舞伎座の近くにある「伍郎蔵」っていう店です。(中央区銀座3-11-14)。
「銀座店」っていうことはチェーン店なのでしょうか。
ごはんの上にふわふわオムレツが乗っていて、揚げたたまねぎ(?)が乗っています。
柔らか豚バラが添えられていて、
カレーはスパイスの香りたっぷり。
ご飯は白米と雑穀が混ぜたものを選ぶことができるというので雑穀米を選びました。
粟や稗、アマランサスやら赤米やらいろいろ混ざっていました。
隣の女性は野菜カレーを食べていましたが、それもおいしそう。
30分の幕間をはさんで、「恋飛脚大和往来~封印切、新口村」。
上方和事の代表作ですね。
忠兵衛を藤十郎が演じます。
この人の忠兵衛、何度観た事か。
扇雀時代から鴈治郎を経て藤十郎。
観る度に少しずつイキが違う。
そうそう、梅川も何度も演じていますね。
梅川は時蔵。
実はやじは時蔵が梅川をできるのか?と思っていたのですが。
意外に、いや、とてもよかった。
哀れな梅川でした。
八右衛門を三津五郎。
八右衛門といえば、我當というイメージがありますが、
いやいや三津五郎もなかなか。
そういえば、一回だけ観た仁左衛門の八右衛門もよかったな~。
仁左衛門は忠兵衛も演じるので、掛け合いが絶妙だった。
おえんは秀太郎。
今この役を勤めることが出来るのはこの人だけでしょうか。
東蔵も?
でも、やはり秀太郎が一番でしょう。
以前徳三郎(お亡くなりになっています)がやったのですが、
それはもうよかったです。
もともと近松門左衛門の「冥土の飛脚」を菅専助が改作し、
それを歌舞伎に移した作品です。
原作と比べ、より悲劇的な、そして美しい舞台となっています。
泣き虫なやじは、新口村で泣いてしまいました
次は玉三郎と愛之助の「羽衣」
まあ、どうってことない舞台。
玉三郎、綺麗~っていう舞台かな~。
踊りはあんまりわかりません・・・
しかし、愛之助、どんどん仁左衛門に似てくる。
愛之助と錦之助、注目の若手ですね。
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