涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

医者も大変:崩れ行く美しい国

2007年08月19日 | 病院

横暴患者に大学病院苦悩、昨年は暴力430件暴言990件


 全国の大学病院で、昨年1年間に医師、看護師が患者や家族から暴力を受けたケースは、
少なくとも約430件あることが、読売新聞の調査で明らかになった。
 理不尽なクレームや暴言も約990件確認された。
病気によるストレスや不安が引き金となったケースも含まれているが、
待ち時間に不満を募らせて暴力に及ぶなど、患者側のモラルが問われる事例が多い。
 回答した病院の約7割が警察OBの配置などの対策に乗り出しており、「院内暴力」の深刻さが浮かび上がった。
 「クレームはここ2年間で倍増した」(大阪大医学部付属病院)など、
暴力や暴言・クレームが増加しているという回答は、33病院に達した。
ただ、こうした件数や事例を記録に残していない病院もあり、今回の調査結果は、「氷山の一角」の可能性が高い。


モラルが壊れつつあるのを感じる事件が増えています。


人口当たりの医師数が先進国の中でも少ない国、日本。
一人当たりの医療費が先進国の中でも少ない国、日本。
いつでも医療機関にアクセスできる国、日本。


それなのに、こんな事件が起きているとは・・・


「暴力の具体例では、入院手続きの時間外に訪れた軽いけがの男性に、
医師が「ベッドの空きがないので明日来てほしい」と告げたところ、
缶コーヒーを投げつけられ、注意すると顔を殴られて、顔面を骨折したケースがあった。
入院患者から「言葉遣いが気に入らない」という理由で足に花瓶を投げられた看護師もいた。
(中略)
暴言・クレームでは、複数の患者がいたために、すぐに診療を受けられなかった患者の家族が、
「待ち時間が長い」と腹を立てて壁をけったり、暴言を吐いたりした。
検査後に異常がなかったことがわかると、患者から検査費用の支払いを拒まれた病院もあった。」


やじは短期ですがアメリカやイギリスにいた事がありますが、
どちらの国でも医療機関にかかるのは大変。
いきなり病院なんて受診できません。
必ず登録したホームドクターを予約して受診。
イギリスであまりの熱と下痢で救急外来を受診した時も、
何時間またされたことか・・・


このままでは医師を目指す優秀な人はいなくなってしまうのではないのかな?
人聞きですが、給与は人が思うほど高くないらしいですよ。
拘束時間も長いし。



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2 コメント

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患者様? (やじ)
2007-08-19 20:44:32
>じんさん
確かに考えてみると「患者様」っておかしいですよね。
「○○様」ならまだしも。患者様?
確かに医療はサービス業としての側面を持っているけれど、本来、 医師と患者は対等な関係であって、
一般サービス業のような商業ではないと思うのです。「患者様」というのは相手に媚びた印象を持たれ、そして勘違い患者、モンスターペイシェントを生み出しているのでは?
なんて感じました。
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Unknown (じん)
2007-08-19 10:48:28
最近切れるとすぐ暴力に訴える人が増えたように思います。
そういうこともあってか、病院では「患者様」という表現を「患者さん」に変更してるようです。
勘違いしてる人が多いのも一因だとか。
上からものを言われるような態度もイヤですけど、
謙られると偉そうな態度を取るというのも、どうかと思いますね。
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