またまたやってきました!
熊谷ラグビー場!
今日はジャパンラグビーリーグワン第10節、交流戦の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉WK)対クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下S東京ベイ)の一戦。
ここまで9戦全勝で1位の埼玉KNと、8勝1分で2位のS東京ベイの対決です。
席はバックスタンドど真ん中後列の見やすい席。
はい、その席と言えばチーム応援DJのDJ KOO特等席。
選手紹介やウォームアップを終えていよいよ選手の入場です。
例によって、埼玉WKは中央ではないゲートから。
メンバーはフロントローの稲垣、坂手、バックローのベン・ガンター、ジャック・コーネルセンらの代表メンバーが先発。今日もベンチのフロントローには堀江、グレイグ・ミラーらが控える協力FW陣。
そしてSOは山沢が先発して、松田は欠場。FBには野口が入っています。
そして、S東京ベイは中央ゲートから入場。
HOマルコム・マークス、LOヘル・ウヴェら代表クラスが先発。FLラブスカフニはベンチスタートです。
そして、SOバーナード・フォーリーやCTB立川も先発。
両チームとも各国代表を複数揃えた豪華メンバーです。
私から見て左に陣を取った埼玉WKのキックオフで試合開始!
キックオフからすぐにS東京ベイ陣内でS東京ベイボールのスクラムに。
綺麗に揃ったスクラムは互角の押し合いでS東京ベイがボールを出してタッチに逃げます。
序盤は各々自陣での相手の反則からタッチに出してラインアウトから攻め込みますが、決定的な場面に至らず10分を経過。
すると東京ベイが自陣でのラックのボールを手で扱う反則でペナルティ。
これを埼玉WKのSO山沢がショットで狙いPG成功。
12分にホームの埼玉WKが幸先よく先制し3-0。
S東京ベイも反撃を試み、左サイドから崩しかけるもノックオン。
しかし、その数分後に埼玉WKにノットロールアウェイの反則が出て、S東京ベイもショットを選択。
これをS東京ベイのSOバーナード・フォーリーが決めて3-3の同点に。
しかし24分、今度は埼玉Wkの攻撃。
中央でボールを受けた埼玉WKの山沢が右前方にスペースを見つけて走りそのまま勢いに乗ってラインブレイク。
右隅にトライを決めます。
このコンバージョンも山沢が成功し、10-3と埼玉KNリード。
直後からS東京ベイも反撃。
27分には埼玉WK陣内でのラックで、ラック内のボールを足で蹴り出す反則。
まだ前半の時間も十分ある中、S東京ベイはショットを選択。
ゴール両面のキックはバーナードフォーリーが難なく成功し、10-6と点差を詰めます。
その後も埼玉KNに反則が続いて、試合は埼玉WK陣内に押し込むS東京ベイペース。
そして、埼玉のノットリリースザボール、オフフィートと反則が続いて3たびショットを選択。
これも32分にバーナードフォーリーが決めて10-9とじわじわ詰め寄ります。
更にペースを握るS東京ベイは、4たび埼玉WK陣内での反則を引き出します。
このPGもきっちり決めて10-12とついに逆転。
相手陣内に押し込んでプレッシャーをかけ、反則を引き出すS東京ベイのペースで前半は終了。
後半はエンドを代わって右に陣取ったS東京ベイのキックオフで試合再開。
後半開始直後は埼玉WKが押し込みますがノックオン、返す刀でS東京ベイが左サイドから突破を図るもタッチに押し出されるなど一進一退の立ち上がり。
しかし、先手を取ったのは後半も埼玉WKでした。
左サイド埼玉の自陣でコロインベテがルーズボールを縦に蹴りだすと、そのままスピードに乗ってボールをキャッチしかけたところで、後方からカバーに上がった山沢にスイッチ。そのままトップスピードでゴールラインを駆け抜けてトライ。
このコンバージョンも成功して17-12と逆転に成功。
直後には1-4番を一気に4枚替えして前線のリフレッシュを図る埼玉WK。
59分にはS東京ベイのオブストラクションを誘発してショットを選択。
これを山沢が決めて、20-12と1TG以上の差に広げます。
山沢はここまで全得点を挙げる大活躍。
直後のS東京ベイの反撃は、インゴールまで押し込むもののTMOの結果ノートライ、さらにその前に埼玉WKのオフサイドがあり、アドバンテージでS東京ベイはショットを選択。
これをバーナード・フォーリーが決めて20-15と再び5点差に。
しかし、67分には山沢がドロップゴールを試み、成功。
再び8点差の23-15に。
ラグビーを9年見続けて初めてドロップゴールを見たかもしれません。
この後はS東京ベイは中央を突破しかけるシーンもありましたが、5mラインを超えさせず埼玉WKが潰しました。
そして、79分には今日右のウィングに入っていた長田が左サイド大外でパスを受け、2人のチェックを交わしてダメ押しトライ。
大外からのコンバージョンも山沢が決めきって30-15としたところでノーサイド。
この結果、埼玉WKが全勝を守って勝点45で首位をキープ。
S東京ベイは8勝1分1敗とし、2位をキープしたものの勝ち点差は7。
埼玉WKとは1試合で挙げられる勝ち点以上の差に開いただけでなく、明日試合を予定しているサントリー東京サンゴリアス(以下東京SG)が勝つと3位に落ちる可能性も出てきました。
今日の試合はお互いに強力なFW陣を擁するチーム同士の対戦とあって点数自体多くはなかったですが、やはりS東京ベイをノートライに抑えた埼玉WKの守備が勝因ですね。
そして、今日の試合はMVPにも選出された山沢の大車輪の活躍が光ります。
30点中25点を挙げただけでなく、決して回数は多くなかったですがキック成功率は100%。
ダブルスコアとは言え点差は15点差ですから、1度のキック失敗で流れが変わって、試合の結果も変わっていたかもしれません。
残り6節で、ボーナス勝ち点もある為単純計算はできませんが、明日の東京SGの結果と、次節の東京SGとの直接対決次第では埼玉WKの1位逃げ切りが濃厚な差に広がる可能性も出てきました。
4位の横浜キヤノンイーグルスとその下も少し勝ち点差が開き始めていますが、各チームとも疲労や怪我の影響も出始めていますので、順位争いが面白くなるよう、下剋上にも期待しています。