日本が勝ち進んだ際に準々決勝決勝で対戦するGroupG・Hの4試合が行われました。
日本時間の本日0時に行われたGroupHの2試合は、勝利でのみ決勝トーナメント進出の可能性がある韓国(勝ち点1)がポルトガル(同6)と、同じく勝利が必須のウルグアイ(同1)はガーナ(同3)と対戦。
韓国はポルトガルに先制を許す苦しい立ち上がりも、前半のうちにコーナーキックから押し込んで同点。そして、そのまま引き分けと思われたアディショナルタイムの後半47分、韓国はカウンターから決勝ゴールを奪って劇的勝利。
一方、ウルグアイは2-0でガーナを下したものの、得失点差で並んだものの総得点で韓国に及ばず、ガーナと共にグループステージ敗退となりました。
この結果、1位ポルトガル(勝ち点6)、2位韓国(同4)、3位ウルグアイ(同4)、4位ガーナ(同3)となっています。
一方、今朝がた行われたG組の2試合は、H組と全く同じ星勘定で、カメルーン(勝ち点1)対ブラジル(同6)、セルビア(同1)対スイス(同3)の対戦。
早起きして2試合を同時進行で見ていましたが、試合は対象的な展開となりました。
ブラジルはネイマールを怪我で欠く他、スイス戦から先発8名を入れ替えるターンオーバーで臨みました。
試合はボール支配率6割近くでブラジルが優勢でしたが、カメルーンもカウンターやショートパスを主体とした組み立てで対抗。得点こそ入らないものの、スリリングなシーンが続きます。
しかし、前線が丸々入れ替わったブラジルは決定力を欠き、そしてアディショナルタイムの後半47分に右サイドから攻めあがったカメルーンはアーリークロスを送り、ニアに走り込んだアブバカルのヘディングがブラジルゴールに決まって待望の先制。
その後のブラジルの反撃も実を結ばず、3点以上の勝利が必要だったカメルーンは敗退が決定したものの、今大会初勝利でW杯10試合ぶりの勝利。
一方で、セルビアとスイスの試合は、スイスが前半20分にシャキリのゴールで先制。
勝利が必須なセルビアもすかさず反撃。前半26分にミトロビッチ、35分にはブラホビッチと強力2トップで2点を返し逆転。
しかし、スイスもその後ボールを握る時間を多く作り出し、前半終了間際の44分に同点。
セルビアはスイスに先制されて4位、同点で3位、リードすると2位に上がり、再び同点で3位に後退と目まぐるしく順位が変わります。セルビアは再度後半に勝ち越したいところでしたが、後半早々に相手ゴールのネットを揺らしたのはスイスでした。
そして、壮絶な点の取り合いになるかと思われた試合は、その後はネットが揺らされることなくタイムアップ。
その結果、1位ブラジル(勝ち点6)、2位スイス(同6)、3位カメルーン(同4)、4位セルビア(同1)となりました。
決勝トーナメントのRound16はブラジル対韓国が日本のブロックに入り、もう一方はポルトガル対スイスのカードとなっています。
ブラジルはグループリーグの敗北は1998年フランス大会の第3戦ノルウェー戦以来で7大会ぶり、グループリーグの前半無得点は1962年チリ大会以来だそうです。
一方、グループリーグ第1戦・第2戦で2連勝していたブラジルとポルトガルが敗れ、グループリーグ3連勝のチームが0になり、これは1994年アメリカ大会以来とのこと。
1994年大会と言えば、ブラジルが24年ぶりに優勝した大会で、南米・欧州以外で開催された初めてのワールドカップでもありました。
一方でブラジルがグループステージで敗北した1998年大会は決勝でフランスがブラジルを3-0で破って初優勝した大会。
ブラジルにとってはどちらがジンクスとなるのでしょうか・・・。