ラグビーワールドカップ2023フランス大会に向けた日本代表が15日発表されました。
ちょっと驚きだったのはまずその人数。
33名に絞り込むはずが、今回30名の発表となっており、残り3名は21日の期限までの追加発表となるようです。
7月8日からのテストマッチ5連戦でけが人が相次いだことがその原因のようで、あと数日の回復状況を見ての追加となるようですが、5日でどこまで回復するのか・・・。
何はともあれ、30名のメンバーです。
【日本代表】 ※年齢/Cap数は8月15日現在、☆RWC2019日本代表、△5月24日発表時日本代表候補
PR、Cap数の横の()数字は5月24日メンバー発表からの追加Cap数
稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(33歳/48Cap(+3))☆
ヴァル アサエリ愛 埼玉パナソニックワイルドナイツ(34歳/25Cap(+4))☆
垣永 慎之介 東京サントリーサンゴリアス(31歳/12Cap(+1))
シオネ・ハラシリ 横浜キヤノンイーグルス(23歳/0Cap)
クレイグ・ミラー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(32歳/12Cap(+3))
具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(29歳/24Cap(+3))☆
HO
坂手 淳史 埼玉パナソニックワイルドナイツ(30歳/36Cap(+3))☆〇
堀江 翔太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(37歳/71Cap(+4))☆〇
堀越 康介 東京サントリーサンゴリアス(28歳/7Cap)
LO
ジェームズ・ムーア 浦安D-Roc(30歳/16Cap(+3))☆
LO/FL
ジャック・コーネルセン 埼玉パナソニックワイルドナイツ(28歳/15Cap(+3))〇
FL
ベン・ガンター 埼玉パナソニックワイルドナイツ(25歳/7Cap(+2))△
姫野 和樹 トヨタヴェルブリッツ(28歳/28Cap(+3))☆
福井 翔大 埼玉パナソニックワイルドナイツ(23歳/1Cap(+1))
リーチ マイケル 東芝ブレイブルーパス東京(34歳/79Cap(+1))☆
SH
齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(25歳/14Cap(+3))〇
流 大 東京サントリーサンゴリアス(30歳/33Cap(+3))☆
福田 健太 トヨタヴェルブリッツ(26歳/0Cap)
SO/FB
小倉 順平 横浜キヤノンイーグルス(31歳/4Cap)
SO
松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(29歳/32Cap(+3))☆
李 承信 コベルコ神戸スティーラーズ(22歳/9Cap(+3))〇
CTB
長田 智希 埼玉パナソニックワイルドナイツ(23歳/3Cap(+3))
中野 将伍 東京サントリーサンゴリアス(25歳/7Cap(+1))〇
中村 亮土 東京サントリーサンゴリアス(31歳/34Cap(+1))☆
ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(26歳/13Cap(+3))〇
WTB
ジョネ・ナイカブラ 東芝ブレイブルーパス東京(29歳/3Cap(+3))〇
シオサイア・フィフィタ 花園近鉄ライナーズ(24歳/12Cap)〇
セミシ・マシレワ 花園近鉄ライナーズ(30歳/4Cap(+2))
レメキ・ロマノラヴァ NECグリーンロケッツ東葛(34歳/16Cap)☆△
FB/WTB
松島 幸太郎 東京サントリーサンゴリアス(30歳/50Cap(+3))☆
このメンバーを見て誰が見ても思うのは、LOとFBの少なさ。
そして、やはり落選が意外だったのは前回大会にも出場したベテランFB山中でしょうか。
サモア戦、トンガ戦に先発出場しており、キックゲームの際の貴重な戦力と言う評価も高かったように思えますが、山中同様SO/FB兼用メンバーとして入っており初戦のオールブラックスⅩⅤ戦の交代出場のみった小倉が選出され、押し出される格好で落選。
FW陣ではLO/FL/No.8、BK陣ではSO/CTB/WTB/FBのポリバレント性が要求される中、第三SOとしては評価されなかったということでしょうか。
そして、フィジー戦で負傷から回復して戦列復帰したFLラブスカフニも落選。
こちらは試合開始早々のハイタックルでのレッドカードで3試合出場停止となり、親善試合のイタリア戦のみならず、プール戦1・2試合目に出れないことを考えると外さざるを得なかったのかなと思います。
また、5試合に出場したLOアマト・ファカタヴァはフィジー戦での負傷退場があり、回復状況を見ての選出になるであろうと予想されます。
テストマッチ3試合に出場し、前回大会メンバーでもあるLOヘル・ウヴェも落選しており、アマト・ファカタヴァが間に合わない場合はもちろん、現在でも専任・兼任含めて2名しかいないLOのメンバーに入る可能性は高いのではないでしょうか。
LOではワーナー・ディアンズ、サウマキ・アマナキが選出されたものの出場がなく、ワーナー・ディアンズは負傷と報道されていたものの、サウマキ・アマナキは特にそのような情報なく選外となっています。
また、FWではNo.8ファウルア・マキシが初戦のオールブラックスⅩⅤ戦のみ出場で選外。
FLで若い福井が存在感を示し、日本代表候補からベン・ガンターが入ってきたことで、リーチと姫野の2人をFL/No.8兼務とし、押し出された格好でしょうか。
LO/FL兼務のアマト・ファカタヴァが回復しそうなら、このまま落選しそうです。
フィジー戦で日本代表候補から出場を遂げたFL下川は、リーチ・マイケルがいたならリザーブに入らなかったはずで、このまま選外になりそうです。
CTBで落選したニコラス・マクカランはCTBがすでに4名いることから、負傷者が出ない限りノーチャンス。
WTBではセミシ・マシレワとジョネ・ナイカブラの2名はテストマッチでも全試合先発して結果を残し鉄板ですが、リザーブと目される2名は当初の選考からシオサイア・フィフィタが残り、木田が落選。
代わりに前回大会出場し、当初日本代表候補で選出されテストマッチ出場もないレメキ・ロマノラヴァが逆転選出されましたのが選考の中ではサプライズでしょうか。。
松島はWTB/FB兼務ですが、残りのFBもSO兼務の小倉しかいないことから、本大会は松島はほぼFBで行くことを想定していそうに思えます。
こうして見ると、個人的には以下のように考えました。
①専門性の高いPR、HO、SHは大会中の怪我を考慮しスタメン×3の人数を選出し、このまま
②LOは兼務を含めて2名しかおらず、もう2名の選出が必要
③FL/No.8はLO兼務を含めて5名いるが、リーチと姫野がFL/No.8兼務であり、No.8をこなせる選手をもう1名選出するのが望ましい
④SOは現状専門2名+FB兼務1名だが、先発と交代を考えるとこのまま
⑤CTBはスタメン×2の人数を選出し、このまま
⑥WTBはスタメン×2+FB兼務で5人を選出し、このまま
⑧FBはWTB兼務の松島がWTBの人数を考えると恐らく本大会はFBメインで出場、小倉が第3SOとFBを兼ねるが、できればもう1名選出が望ましい
となると、LO2名の追加選出と、FL/No.8かFBでもう1名ということになりそうです。
LOではアマト・ファカタヴァが回復見込みなら選出、アマト・ファカタヴァの回復が難しい場合、回復前提でワーナー・ディアンズ、次いでヘル・ウヴェ、サウナキ・アマナキの順で選出かと。
残り1名はFL/No.8かFBかですが、リーチ・マイケルと姫野の同時先発が多いことを考えるとNo.8のバックアップが必要です。
更に、FLも務められるアマト・ファカタヴァが復帰すればと思えばやはりNo.8でもう1名。
加えて、FBと天秤にかけた場合、消耗度合いではFWの駒が欲しいところ。
CTB中村がスクランブル時SOも務められると考えた場合、小倉がFBに回れること、WTBだけでなくFB経験もあるレメキを選出たことを考えると、やはりFL/No.8でもう1名でしょうか。
No.8をこなせるファウルア・マキシが第一候補に思えますが、日本代表候補でトンガ代表戦に交代で出場したFLテビタ・タタフにも可能性が残っています。
サプライズがあるとしたら、FL/No.8ではなくFB山中の逆転選出か。
もし、日本代表/日本代表候補以外からの選出の場合、候補が多すぎて絞り込めませんが、あえて挙げるならSO/FBを務められる埼玉パナソニックワイルドナイツの山沢が個人的には推しです。
怪我人続出で思わぬ事態でしたが、目標は前回大会を上回るベスト4以上でブレはありません。
あと5日をドキドキしながら待ちつつ、本大会での活躍を祈りたいと思います。