やってきました!
埼玉スタジアム2002へ!
そう、今日はFIFAワールドカップ2026年北米大会のアジア三次予選、ここで2位以上になれば本大会出場が決まる事実上最終予選の第四節オーストラリア戦です。
闇夜に映えるスタジアムを目の前に、徐々に興奮度が高まってきます。
ゲートをくぐってビールでのどを潤す一方で、テンションも高めていきますw。
既にいろいろな報道で知る通り、初戦の中国戦を7-0で快勝すると、その翌週のアウェーのバーレーン戦でも5-0、先週のアウェーのサウジアラビア戦ではワールドカップ予選で初めてサウジアラビア相手に2-0で勝利し、3連勝とこれ以上ないスタート切った日本代表。
今日は過去2大会サウジアラビアと共に同組に入り、過去も終盤にもつれ込む接戦を演じたオーストラリアが相手。
しかし、初戦はホームでバーレーンに敗れ、続いてアウェーでインドネシアに引き分けると、前節でようやく中国相手に勝利を挙げていますが、なかなかポゼッションサッカーに切り替えつつある攻撃陣の爆発がなく、2位以下の混戦に一役買った状況になっています。
4連勝を願ってやまないサポーターの応援も日本代表を後押し。
中国戦に比べるとかなり少ないオーストラリアサポーター。
まあ、人口も少ないので在日オーストラリア人ってこんなものなのでしょうか。
席は今日もカテゴリー3ですが、ハーフラインほぼ延長線上の良席。
選手紹介も終わり、両チームアップを終えて引き上げると・・・。
ライトダウンしてオーロラビジョンで映像が流れ雰囲気を盛り上げます。
サポーター席は日本の国旗をかたどっています。
そして選手入場!
国歌を斉唱し、スタメンの記念撮影。
そして両チームの円陣を経て・・・。
左に陣を取ったオーストラリアボールでキックオフ!
って、オーストラリア、随分右に寄せてないか。
右サイドのハーフライン上に4人もいます。
それに合わせて日本の3-4-2-1も左にずれています。
今日はGK鈴木、DF左から町田、谷口、板倉、MF左に三苫、右に堂安、ボランチに守田と田中、トップ下に南とと久保、1トップに上田。
この三次予選通じての3-4-2-1システムで、メンバーはサウジ戦から遠藤が抜けて田中、鎌田が抜けて南野と言う布陣。
さあ、キックオフ!
試合開始直後からホームの後押しを受けて日本がボールを握ります。
5分にはペナルティエリア内で細かくつないだ日本が右の久保へ、その久保のシュートは右サイドネットに外れるものの、早くも惜しいシーンで会場のボルテージも上がります。
日本のポゼッションに対し、オーストラリアは5-4-1の5バックでベタ引き。
日本はサイドの足元に多く配給しますが、クロスを入れてもオーストラリアは残す4人でしっかり対応し、セカンドボールも中盤の選手が体を張って、決定的なチャンスを作らせません。
6分には日本の自陣でのファウルからオーストラリアがフリーキックを得ますが、ヘディングシュートは力なく枠外に。
その後は日本がボールを奪われても、ルーズボールや1対1の球際で素早く回収し、ピンチらしいピンチは訪れません。
左サイドにボールが渡ると大外に張っている三苫がオーストラリアDFを翻弄、何度もクロスを上げて左サイドはほぼ制圧。
その後も日本の攻勢が続き、コーナーキックは日本のみでオーストラリアは多分0と、ボール保持率も7割くらい行っていたのではないでしょうか。
しかし、CKやFKのセットプレーではオーストラリアの5バックと高さを崩せず、日本の枠内シュートもかなり少ない状況。
一方で怖いのはオーストラリアのセットプレーとカウンターですが、自陣でプレーする機会をほとんど与えず、時折久保のサイドでボールを失うことがあり、カウンターを受けても早い段階でのボール回収や、外側でのつぶしでチャンスを作らせず。
前半は最初の久保のシュートが一番の見せ場で、0-0で折り返し。
三次予選で初めて前半得点なしとなりました。
後半も日本はメンバー変わらず、オーストラリアは1枚交代。
後半は日本のキックオフで始まり、大きく左サイドに蹴ってスタート。
その後も前半同様、日本のポゼッションが高くピンチは少ない状況でしたが、思わぬ形からスコアが動きます。
57分にGK鈴木に下げたボールを大きく前線へフィードすると、そのロングボールはやや不正確でオーストラリアDFが跳ね返し、オーストラリアがキープして右に展開、ペナルティエリア外からダイレクトでアーリークロスを送ると、中央の谷口が相手と競っていない状態から左足アウトサイドでクリアを試みますが、ボールは足の甲に当たり、日本のゴールマウスにコースが変わって、鈴木が懸命にダイブするもボールは左サイドネットへ。
思わぬ形でオーストラリアに先制点が入りました。
オーストラリアはあまり喜んでいないように見えますが、散々喜んだ後です・・・。
日本に三次予選初失点が刻まれました。
時間はまだ30分以上あり、逆転も十分可能ですが、この初失点がどう影響を及ぼすか・・・。
アウェーのオーストラリアは5バックを崩さず、同じように対処し続けます。
大外からの崩しはオーストラリアの枚数が多く高いため、中から崩したいですが上田へのマークも厳しく、南野はちょっと消えた時間が長く、久保の仕掛けも不発が続きます。
サイド攻撃も大外からのドリブルだけでなく、アンダーラップから中央の3枚を釣り出すの有効ですが、その形がようやく出たのが60分の左サイド。
この攻撃はオーストラリアに食い止められてCKになりましたが可能性を感じる攻撃でした。
そしてその直後、右サイド堂安に代えて伊東を投入。
前半に堂安があまりできなかった仕掛けを伊東が行い、オーストラリアの5バックを押し込み始めました。
オーストラリアのファウルも増え、良い位置でのFKを日本が得ますが・・・。
最終ラインにずらりと8人並んで跳ね返すオーストラリア。
66分の右FKも得点には至らず。
70分には南野→鎌田、久保→中村への2枚替え。
中村を左サイドに張らせ、三苫を内側に入れて2人の連動で崩す策に出ると、これが実を結びます。
75分に中村がアンダーラップからパスを受けてペナルティエリアに侵入すると、ドリブルでゴールライン沿いにゴール衿まで侵入、深くえぐってGKもひきつけ、上田への低いクロスを供給すると、オーストリアDFが先に触るもクリアしきれずにボールはオーストラリアゴールに突き刺さりました。
この後も上田に代えて小川を投入、攻勢を強めますが、オーストラリアも日本陣内でボールで持つと再度まで持ち込むもののキープで時間を使い、引き分け狙いの様相。
5分のアディショナルタイムでも日本の優勢は変わらないものの、得点に至りそうな前ならイエローもいとわないオーストラリアのDFに阻まれて得点ならず。
試合は1-1でそのままタイムアップ。
初失点、初めてのビハインドでどうなるか冷や冷やしましたが、がっちり固めるオーストラリアの守備をこじ開けて同点に持ち込むことができたのは最悪のシナリオを回避できてよかったです。
日本が敗れると、オーストラリアとの勝ち点差が2になり、1試合で順位がひっくり返る差になるところでしたが、日本は勝ち点10、オーストラリアは同5でその差は5のまま。
他チームの結果は明日の朝わかりますが、その結果を見て日本の突破の可能性とシナリオを考えてみたいと思います。