十五夜の日は旧暦8月15日で、今年は9月21日です。
お月見にススキは何故だかわかりますか?
本来は実りを象徴する稲穂をお供えしたいのだが、稲刈り前なので、稲穂に似たススキになった。
(ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされているため、お月見の後、軒先に吊るす風習もあります)
月にうさぎがいるという言い伝えは、インドから伝わったのがはじまりとされています。
インドには、仏教説話の「ジャータカ」というものがあります。その中に、こんなお話が書かれています。
さる、きつね、うさぎは、「人の役に立ちたい」と思って暮らしていました。そんなときに仏教の守護神である帝釈天が疲れ果てた老人の姿となって現れ、3匹に食べ物を恵んでほしいとお願いします。さるは木の実を、きつねは魚を老人に捧げることができたのですが、うさぎは何もできませんでした。うさぎはそのことを嘆き、自分を食べてもらおうと自ら火の中に飛び込みます。それを見た老人は、このうさぎの行動を後世に伝えるため、月にうさぎを昇らせました。
このお話から、月にうさぎがいるといわれるようになったようです。
うさぎが月で餅をついているのはなぜ?
うさぎが餅つきをしているという話の由来となっているのは、中国の伝説に基づいているそうです。
古代中国では、月でうさぎが臼に薬草を入れ、杵でついて不老不死の薬をつくっていると考えられていました。それが日本に伝わるときに、餅つきに変わったのではないかといわれています。
もともとはお餅ではなく、不老不死の薬だったという説もあるようです。