五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

さわやか大学大学院の8月の講座から

2013-08-10 07:52:11 | 雑件
さわやか大学大学院の8月の講座が行われた。さわやか大学大学院の古賀実先生の講座「世界の環境・日本の環境」の概要をまとめてみた。講師は熊本県立大学学長 平成22年より現在に至る。専門は環境共生学部環境資源学科、北九州に生まれ 九州大学より理学博士を受ける

以下その概要をメモから転載する。21世紀の世界のエネルギー問題、水資源の問題について、9・11の事件以後テロは石油との戦いである。現状のままでは地球上の水は枯渇する。海洋、陸地、雲、氷雪、植物・・・・・・・地球は大気で覆われた水の惑星である。

地球上の水の総量は1,386,000,000立方である。直系は1,3865キロメータ―、そのうちの淡水総量は10,633450立方センチ、直系は272,80センチである。そのうちで淡水は93,113立方メーターで直系は5,62Kしかない。そのうちの利用可能な淡水の総量は93,113立方キロメータ―で全体の0,01%である。それ故水は上手に使わなければならない

水の役割は生命の水として安全な水を世界の子供たちにやろう、山紫水明のやすらぎの水がある。害を与える水として1953年の6・26白川水害や2012年の九州北部豪雨などがある。
昨年の水害以降の調査を行った。産山水源はじめ熊本には水源はおおい。イエリンであったから崩落した。豪雨の時には林は崩落するものである。
ユニセフが発表した世界の降水量で多いところはインドネシア、フイリッピン、ニュージランド、次いで日本は1,714ミリメーターである、次いでスイス、タイ、オーストラリア等がある。

ここで仮想整水量の試算を行ってみたい
2005年のバーチャルウオーターの輸入量を見る
アメリカ、カナダ、オーストラリア、が上位を占めている,さかいかり防止である。日本の川は短く流れは速い、ローアール河やライン河は長く流れもゆったりしている。
インドネシアのジャカルタ河を例として挙げてみたい。
300年前までは土地の住民は飲むことが出来たと言っていた。この川の流域を学生と共に調査した時は土地開発で川の流れは黄色くなっていた。此処には昔は王宮があって河川のながれもきれいであったはずであるがジャカルタの開発で汚れが流れ込みジャカルタの市内のスマラン市内の川特にチリウン川は工場排水が密かに流されていた。チリウン川周辺はスラム地帯になり不法住宅が立ち並び全くの廃棄物の捨て場の川になっていた。

マングローブの林は伐採されエビの養殖所になりインドネシア産の炭は高級であるが、上記の調査でインドネシアの大学生と県立大生とでこの河川の清掃活動を行い、付近にある豆腐工場からの排水等に就いて工場の改良見直しを行った。ベトナム・ハノイの川は丁度40年前の北九州の洞海湾のようであった。洞海湾は当時の煤塵は世界一でまた汚染物質の水銀量も最大であった。
これは現在の新日鉄、三菱化成が染料を垂れ流ししていたからである。1970年に法整備され垂れ流しが規制された、この時の洞海湾調査をまとめたものが認められ理学博士号を授与された。北九州市内の河川環境は改善され現在ではアユも取れている。

1993年からは中国大陸の長江の源流調査に加わり海抜4500メーターから5000メーター地点の源流調査を行っている。1997年の源流調査では地球温暖化の影響かもしれないが、青蔵高原の山々の氷河の解け方がひどく山肌が見える感じになっている。

世界遺産の島 鹿児島屋久島雨は多いが人間は水に困っている。屋久島の樹氷黒い空気に注目した。中国から汚染物質が飛んできている。PM2,5である.冬季の黒味岳の霧氷を調査すれば日本の物質と違う物質が認められた。
樹氷中に含まれる長距離輸送大気汚染物質を調査して確認した。

水を運ぶ、アメリカロスアンゼルス水路は建設は1908年から1923までかかって完成しているが総延長は675kメーターに及ぶ水源はカルホルニア州ジュエネバタ山脈でロスアンゼルスの人口約1500万人の水を賄っている。年間降水量は妬く300mmである。水を運ぶ技術はその昔の古代ローマの水道・・サイフォン式・・熊本の通潤橋の100分の1である。今後はオゾンを使った処理施設の完成が待たれる。

エネルギーは枯渇するか?
ヤマニサウジ石油相の話では
「石器時代が終わったのは、石がなくなったからではない、同様に石油時代も終わるだろうが、それは石油がなくなるせいではない。

世界の年間エネルギーの消費量は400EJ
地球が貯えてきたエネルギーは石油8690EJ,天然ガス17,280EJ,ウラン114,00EJ、石炭185,330EJ,水力90EJ,風力630EJ、植物の光合成は1,260EJで年間の太陽放射エネルギーは2,895,000EJである。

新しい資源の開発としてメタンハイドレートが多くの日本の海域で確認された。北海道の網走沖、日本海東域、日本海南西域、この南西域については中国と衝突の傾向にある。尖閣諸島周辺である。メタンハイドレートとはメタンCH4の抱接水和物のことである。以上はメモしていたものから思い出した物をまとめたが、また続きを完成してみたい。