きのう『ツユクサ』を観ました。
いつもは邦画は観ないのですが、松重豊さんが出演しているので出かけました。
松重さんというよりも、孤独のグルメの井之頭五郎ファン。
伊豆のタオル工場で働いている芙美は、
同僚の直子と妙子とたわいもない話をしながらの毎日。
そんな日常のある日、夜空が明るくなっていくつかの隕石が落ちてきました。
ひとつは直子の息子の航平が望遠鏡で星空を見ていた山の向こうへ、
そして、もうひとつは芙美の乗っていた車に当たって、
車は横転して芙美も軽いケガをしました。
ある日、航平は隕石探しに芙美を誘いました。
たくさんの石の中から隕石をみつけ、芙美はペンダントにしました。
これは奇跡の証し、そう思いながらペンダントを首から下げました。
芙美がジョギング中に、警備係の吾郎と何回かすれ違いました。
そして食事に寄ったスナックで吾郎と再会します。
ツユクサの葉の草笛を吾郎から教えてもらったり、
お互いを意識したようにたびたび会うようになりました。
でも、芙美にも、吾郎にも、伊豆の田舎でひとりで暮らすわけがあったのです。
中年の恋はお互いが歩んできた人生が重しになって、
若い人たちの恋のようにグングンとは進めない。
それでも熱くなり始めた心に背を向けることはできないふたりです。
ツユクサの花言葉は尊敬、でも、尊敬は大きな愛でもありますよね。
ふたりは大きな愛を得ることができるのでしょうか。
ネットで評価の高い作品です。
いつも観ている洋画ではエンドロールが流れ始めると、
何人かが席を立って出ていくのですが、きのうはだれも立ちませんでした。
みなさん余韻に浸っているのでしょうか。
でも、わたしは早々に席を立ちました。
劇場よりも家のテレビで観ればよかったかな・・・。
芙美と吾郎のぎこちない恋を、
もう少しロマンチックに描いてほしかった初老のわたしです。
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