紋次郎と日々の出来事

骨肉腫と闘った紋次郎と保護犬の正次郎との日々

忘れない為に(Part2)

2008年03月13日 23時49分28秒 | 父のこと
2月9日の夜、いつものように父と母が寝ている四畳半の部屋へ各自のお酒を持ち込む。その隣の部屋で私と甥が寝るための布団をひいた。
いつもは自分の飲むお酒と甘いもの(ケーキとか饅頭とかハンバーガーとか)を
持ち込んで食べている父が今日は何も食べていないし飲んでいない。
今回の抗がん剤を打って退院してから2週間目になるが、私は初めて会ったのだ

1月のはじめ、もう打つ抗がん剤がないっといわれたのが12月、担当医が変わり中○病院の呼吸器科の先生が担当となった。そしてタキソテールという非小細胞肺がんの人が打つ抗がん剤を打つことになったのです。そして退院して2週間後に私は父と会ったのです。その間、めまいがするとか戻したりとか今までではありえない症状が出ていました

母に「お父さん、お酒持ってきてないけどどうしたの?」っときくと、最近そうなのだそうだ。タバコをやめた代わりにお酒だけは好きなだけ飲みたいっといって病院まで持ち込んでいた父がお酒を飲んでいないって言うのはよほど副作用がつよい
のだな・・・そんな程度でした

ここから最初の試練が始まります

夜中、2時過ぎだともいます、父はトイレに何度も起きました。トイレに何度も起きるって言うことは実は前にもありました。しかし今回はトイレから戻ってきてもすぐに横になれず、座り込んでかなり咳き込んでいました。母が「大丈夫?」っと聞くとだるいと。母は「今度病院に行ったときトイレの回数が減る薬をもらわないといけないね」ってこんな会話をしていました。私も今思えば起きて背中をさすってあげればよかったのに・・・逆にトイレに行く途中、甥と私に布団をかけてくれたお父さん。今でも甥に咳が出てだるくて寝付けないのに布団をかけていた父の姿が焼きついています。