紋次郎と日々の出来事

骨肉腫と闘った紋次郎と保護犬の正次郎との日々

忘れない為に(Part3)

2008年03月20日 00時23分31秒 | 父のこと
2月10日朝9時ごろ起きる。そのときお父さんは確か「よろしくお願いします」と寝言で珍しく敬語を使っていた。誰に何を頼んでいるのか不思議だったけど、それ以上に『よかった、眠れたんだな』っと安心したのを覚えている。

台所で雑誌を読んでいると珍しくお父さんが起きてきた。最近はかなり遅くまで寝ているのに珍しいなぁっと思っていたら、いつもの場所に座るとなぜか息が上がっている。まるで走ったよう。
大丈夫?っと聞く前に「横になっているとだるいんだわ、逆に座っていると楽になる」っと言ってしばらく座っていると不思議に上がっていた息が収まった

病院にいかないと!!っと言ったが、今日は祝日で医者がいないから行ってもしょうがない。と。
その時まで私は雑誌を読みながら話をしていたけど、なぜか読むのをやめないと、お父さんがしゃべっているんだからっと本当に思った

お父さんは右に癌があるのに今日は何もない左側が痛いと。今思えば心臓だったのかも知れない。何度も病院にいくように説得する。夜の状態は普通じゃなかったよっと。でも頑として行かないという。押し問答の間私に毎朝最初に飲むお茶を頼んだ。私は普通に入れたが、これが最期のお茶になってしまった

息遣いも落ち着いて新聞がないことに気づき、私がとりに行こうとすると、俺がいくからっと立ち上がってとりに行った。ほんの数メートル。帰ってきたらすごく息が上がっていた。まるで走ってきたよう
さすがに「これはおかしいから病院にいく、お前は犬の散歩に行っていないだろ?」っと。私はあせって、前日の雪で近くの駐車場に車をとめてあるからそれを取りに行きがてら散歩に行くから。っといってすぐに母を起こし、散歩に出かけた

前日の大雪はすっかり解けていた。車に乗り、ガソリンがないため国道23号線の状態を見る目的も含め、ガソリンを急いで入れに行く。これがよかったのか悪かったのか、結局無駄足となった