gooブログ ものがたりの歴史 虚実歴史

『水戸黄門』終了に関して、民放にとって視聴者は客ではない

TBSの社長の「『水戸黄門』終了はいい判断」のコメントは、どこか「ひとごと」のように捕えている感がある。ナショナル劇場の時代劇はTBSが作っているのかC.A.Lが作っているのか、はっきりしない。

また、民放にとって視聴者は客ではない。民放にとっての客はスポンサーである。視聴者はそのスポンサーにとっての客だ。だから民放にとっては視聴率という数字を示してスポンサーに資金面で協力してもらうのが重要であり、早い話が視聴者の意見などどうでもいいのである。視聴率が低ければ打ち切って別の番組を放映する。

スポンサーであるパナソニックは明らかに20代、30歳の若い層に対して最新式のカメラやテレビ受像機や録画機などを宣傳している。
60代、70代以上の高齢者にとっては新しい映像機器が出てくるのはむしろ迷惑であり、昔から使っているブラウン管のテレビとVHSのビデオが使えれば充分であり、地デジ化など面倒なだけである。

そうすると『水戸黄門』の視聴者の中で若者がどれだけの割合でいるか、きちんとしたデータが必要だ。
2011年の時点で『水戸黄門』の視聴率は10%前後である
もし『水戸黄門』の視聴者の中の半分が高齢者であれば、『水戸黄門』の視聴率が10%あっても若者の視聴率はその半分の5%になる。

それなら『ハンチョウ』や『あんどーなつ』を放送してもらったほうが企業収益が期待できるわけだ。

日本で「悪代官」という詞(ことば)が定着しているように代官を悪者にした番組が『水戸黄門』であった。日本各地の名産を紹介しているようで、地方差別の番組であった。

TBSは『水戸黄門』終了の理由を「時代の趨勢」としているが、そういった「時代」を作ってきた張本人の中にはテレビ局も視聴者も含まれる。

前後一覧
2011年8/2~4

関連語句
水戸黄門
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「延宝~貞享~元禄~宝永~正徳、綱吉前後」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事