関西テレビのドラマ「BRIDGE」を見た。その中で神戸から大阪へバイクで移動した二人(井浦新さんと野村周平さん)が向こうに広がる風景を見て「いつもの大阪や」「どっちが夢でどっちが現実か」とつぶやくシーンがあった。ものすごくよくわかる言葉だった。
さらに細かいことを言うと、徒歩で初めて武庫川を西から東へ渡った時にびっくりした。川の向こうとこちら。向こうは尼崎でこちらは西宮。同じ兵庫県の阪神間エリアでこうも光景が違うものかと驚いた。それはつまり当事者は意外と全貌が把握できなかったという意味でもある。戦後の風景を実際に見たわけではないけれど、神戸側を歩いて移動している時に「戦後ってこんな感じやったんやろか?ほんまにこんなん信じられへん」と泣けてきたぐらい。それが川を渡って日常の風景が目に入った途端、なぜかちょっとうれしくなった。ああ日本は無事やったんや〜という思いがこみ上げた。これで助かるって思えた。そこが戦争とは違うのだとはっきり認識できた。
今ならSNSやネットですぐに全貌がわかり、問題解決への最短方法もわかるはず。災害ボランティアの概念さえまだなかった時代・・・と書いてみて、これが同じ平成の出来事なのだろうかとちょっとびっくり!
神戸に住み大阪で働く人。大阪に住み神戸で働く人。自宅も職場も神戸にある人。ここにも違いがあることをドラマを見て思い出した。
仕事を逃げ場にするな!という台詞があったけれど、私は当時大阪で仕事をしていたので、昼間は瓦礫の風景を見ずに過ごした。普通に誰かと接し、やりとりできることが救いになっていた。自宅に帰るときはリュックを背負い、ようし!帰るぞと覚悟を決め、気を引き締めながら帰路に着いた。
一番大変だったのは、むろん自宅も職場も神戸にある人。いつ何時もどこにいても現実から逃れられず、自分も被災しながら山積する問題に立ち向かわなければならなかったわけで。それを思うと同じ被災者として後ろめたい。生き残ったこと以外の後ろめたさについては去年、このブログでカミングアウトした。そして今回もやっぱり、、、。
ドラマの話にもどると、小市慢太郎さんが演じていた焼き鳥屋の親父さん。生きる目的を失い自暴自棄になっていた人が、復興の光を見つけ、自分の誇りを取り戻すところが感動的だった。心配なのは家が潰れローンだけが残ってしまった佐藤隆太さん演じる國代。被災者にもいろんなケースがあったということだ。
もちろん、一番辛いのは身近な人を亡くしてしまったご遺族の方々です。
2019年。平成31年。あれから24年。阪神淡路大震災と震災関連で亡くなられた人々のことを想い、今年も1月17日を祈りの日にしよう。
祈りの日。2007/1/17
祈りの日。2011/1/17
祈りの日。2015/1/17
祈りの日。2018/1/17
大阪から神戸まで。見える風景に分け隔てのない海と空。
さらに細かいことを言うと、徒歩で初めて武庫川を西から東へ渡った時にびっくりした。川の向こうとこちら。向こうは尼崎でこちらは西宮。同じ兵庫県の阪神間エリアでこうも光景が違うものかと驚いた。それはつまり当事者は意外と全貌が把握できなかったという意味でもある。戦後の風景を実際に見たわけではないけれど、神戸側を歩いて移動している時に「戦後ってこんな感じやったんやろか?ほんまにこんなん信じられへん」と泣けてきたぐらい。それが川を渡って日常の風景が目に入った途端、なぜかちょっとうれしくなった。ああ日本は無事やったんや〜という思いがこみ上げた。これで助かるって思えた。そこが戦争とは違うのだとはっきり認識できた。
今ならSNSやネットですぐに全貌がわかり、問題解決への最短方法もわかるはず。災害ボランティアの概念さえまだなかった時代・・・と書いてみて、これが同じ平成の出来事なのだろうかとちょっとびっくり!
神戸に住み大阪で働く人。大阪に住み神戸で働く人。自宅も職場も神戸にある人。ここにも違いがあることをドラマを見て思い出した。
仕事を逃げ場にするな!という台詞があったけれど、私は当時大阪で仕事をしていたので、昼間は瓦礫の風景を見ずに過ごした。普通に誰かと接し、やりとりできることが救いになっていた。自宅に帰るときはリュックを背負い、ようし!帰るぞと覚悟を決め、気を引き締めながら帰路に着いた。
一番大変だったのは、むろん自宅も職場も神戸にある人。いつ何時もどこにいても現実から逃れられず、自分も被災しながら山積する問題に立ち向かわなければならなかったわけで。それを思うと同じ被災者として後ろめたい。生き残ったこと以外の後ろめたさについては去年、このブログでカミングアウトした。そして今回もやっぱり、、、。
ドラマの話にもどると、小市慢太郎さんが演じていた焼き鳥屋の親父さん。生きる目的を失い自暴自棄になっていた人が、復興の光を見つけ、自分の誇りを取り戻すところが感動的だった。心配なのは家が潰れローンだけが残ってしまった佐藤隆太さん演じる國代。被災者にもいろんなケースがあったということだ。
もちろん、一番辛いのは身近な人を亡くしてしまったご遺族の方々です。
2019年。平成31年。あれから24年。阪神淡路大震災と震災関連で亡くなられた人々のことを想い、今年も1月17日を祈りの日にしよう。
祈りの日。2007/1/17
祈りの日。2011/1/17
祈りの日。2015/1/17
祈りの日。2018/1/17
大阪から神戸まで。見える風景に分け隔てのない海と空。