謡曲「通小町」の前段。
深草の少将が小町のもとに百夜通ったという伝説の舞台、随心院。
その頃小町は現在の随心院の「小町化粧の井」付近に住んでいた。
積る思いを胸に秘めて訪ねて来た少将であったが、小町は冷たかった。
少将は「あなたの心が解けるまで幾夜でも参ります。今日は第一夜です」と、
その標に門前の“榧(かや)の木”の実を出した。
通いつめた九十九夜-その日は雪の夜であった。
門前にたどり着いた少将は疲れ切って九十九個目の“榧の木”を手にしたまま倒れ
再起出来なかった。という。
(謡曲史保存会の立て札より抜粋)
小野小町ゆかりの随心院。貴公子からの多くのラブレターを埋めたらしい文塚もある。 |
●随心院
最寄駅 京都市地下鉄東西線「小野」駅
2週間ぶりの京都。お寺の帰りに、顔見世初日の南座の前を通っちゃいました~♪