オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

古今名婦伝 「巴御前」

2018-04-17 | 豊国錦絵

 

巴御前(ともえごぜん)は平安時代末期の女性 生没年未詳

勇婦として知られ木曽(源)義仲に従ってしばしば戦功を立てた

 

 

安政6年(1859)出版  歌川豊国(国貞)絵

 

巴は木曽義仲の妾(しょう)にして一騎当千の女武者

粟津の戦い敗れて石田為久に義仲を討たれ

巴もまた和田義盛に生け捕られる

義盛は巴の力量を感じて源頼朝に許しを乞い

妻となって一子をもうける これが朝比奈三郎義秀である

義秀が和田合戦の時二十五歳で討ち死にすると

一族追福のため髪を落とし菩提を弔わんと

念仏三昧にして生涯をおくる巴は九十余歳の長寿を保った

 梅素亭記