町内会の新年会ゲーム、早々とビンゴ、今年はついているのかとPCで占いのページを渡り歩いてもどれもいい。
”おみくじも良し!
”強運“の年のようだった。
正月明け、長男の結婚が決まり千葉・埼玉へ。
本当に今年はいい年になりそうだった。
でも、帰ってきたら水道管破裂で水浸し。
その“運“が訪れることなく、年末を迎えている。
しかし、先日次男から「彼女に会ってくれ」と言われ昼食を。
どうにか幸せな気分で年を越せそうだ。
2015年10月の強風によるハウスの全壊。
そのツケが今年に現れた。
精神的にも肉体的にも限界を感じてしまった。
仕事ができない、したくない。
このままここにいたらうつになるのでは?
それほど気持ちも沈んでいた。
「わたしの人生、これで終わったな」
そんな沈み込んだ1年だった。
まだまだやりたいことはたくさんある。
でもやりたくない、動けない、気力がわいてこない。
身体に現れる様々な異常を調べていくと”男性の更年期障害“に行きついた。
病院にもいっていたが、それを指摘する医者はいなかった。
自分で調べなければわからない?
おかしな医療体制だ。あまりにも細分化、専門化しているせいなのか?
自分で調べた結果をメモし、血液検査を依頼した。
案の定の結果が出た。
それから「ホルモン療法」が始まり5か月目。
仕事に対するやる気も徐々に回復してきた。
しかしほかの症状がなくなったわけではない。
昨年は腰痛に悩まされたが、今年はあまり痛みを感じない。
体中に出る湿疹、特に掌の大小の水泡とアカギレのような割れ。
痛くて痒くて仕事にもならない。
春の定植作業がとてもつらい。
草刈りもろくにできず、ちょっと動いただけで汗が湧き出てくる。
体重がどんどん増えていく。
借りている農地をこのままにしておくわけにもいかず、思いきって返すことにした。
この町での農業に見切りをつけた。
江部乙に農地を見つけた。
ここだとそれほど神経質にならなくてもいい。
体調を見ながら仕事ができる。
何より景観が素晴らしい。
オープンガーデン・オープンファームをするにはもってこいの場所だ。
来年は、体調を見ながらやっていくしかないのだ。
農業や自然、里山の風景を一般に開放したい。
それがわたしの夢だ。
後継者がいれば。
無農薬、無化学肥料、無堆肥を実践してくれれば誰でもいい。
将来、小さな農業をしたい人。
農業やここの自然を生かして何かをしたい人。
自分の食べる野菜を作りたい人。
決して農業者になることを望んではいない。
サラリーマンでも、定年退職者でも、主婦でも構わない。
後継者探し、これがわたしの来年の課題だ。
社会に目をやれば、あまりのひどさに無力感さえ覚える。
命が軽んじられている。
しょうがい者施設で多数の命が奪われた。
長時間労働、セクハラ、パワハラによる自殺。
孤独な若者の自死。
ますます広がる“格差”。
政治のウソと虚構。
わたしにできることはあまりに小さいが
心を癒す場所を提供しようと思う。
農業を、自然を、必要とする人に
この一年ありがとうございました。
ふがいない自分がありました。
ようやく抜け出す気力だけはよみがえりつつあります。
後は、体調を見ながら進めます。
来年もご支援をお願い致します。
里の家ファーム