ひとりごと

誰かにちょっと聞いてほしい。そんな時にひらくページ。

寄り添う医療

2016-05-27 12:11:58 | 頭痛
娘が泣き叫びました
「頭では分かってるの!あの病院行かなきゃって、わかってるの!でも、無理なの、ほんとに無理なの!」
あぁ、これはもう決定打。
あの先生は、無しだ。
消えない頭痛、だるさや気持ち悪さ、新しい先生への不信感と嫌悪感。
娘は限界だったのでしょう。
火曜の朝、登校の準備をして、玄関で座り込み、泣きながらうずくまりました。
小田原の病院に行こう、助けてもらおう。
もう、蜘蛛の糸をつかむ思いでした。
何もかもが嫌になってしまった娘をなんとか車に乗せ、小田原に。
馴染みのある病院の待ち合い室、なんて心が落ち着くんだろう。
一時間くらい待って、順番がきた。
なぜかとても緊張した。
受け入れてもらえるか、なぜか、不安だった。
いつものように優しく声をかけてくださる先生。
涙が溢れ、止まらなくなった。
助けてくれる、救ってくれる、もう大丈夫だ。
新しい先生とうまくコミュニケーションがとれなかったこと、薬物乱用頭痛と診断されレルパックスを禁止されたが、出された鎮痛剤では治りきらず、ずっと具合が悪くて学校に行けなくてつらいことを、旦那が告げた。

先生は、「つらかったねぇ。医者との相性はあるからねぇ、大丈夫、うちで診ていこうねぇ」と言ってくださった。
新しい先生と知り合いだということで、紹介状を書いたり電話をしてくださったり、お手間をかけたのに申し訳ない思いもあった。
でも、そんなことはよくあるし、気にしない気にしない、大丈夫だよ。と言ってくださった。
お知り合いの先生だけに、新しい先生への不信感をぶちまけることはできなかったけど、色々聞かず受け入れてくださって、本当にありがたかった。
神様に見えた。
いや、ボロボロの私達にとって、ほんとに神様だった。
薬物乱用頭痛については、先生も勿論認識されていて、でも、診療方針の違いがあるようだ。
先生は、1年通して頭痛には波があるから、一時悪いときが続いたからといって、それだけで判断はしない。
薬物乱用の基準はあるが、患者さんによって色々だし、総合的に判断されるようだ。
娘はレルパックスが効いているし、2~4月は比較的調子もよくて、痛くない日もちゃんとあった。
きっと、新しい先生は、基準に厳しく、杓子定規に判断される方なんだろう。
ちまたの薬物乱用頭痛を問題視してるようだったので、そっちの方に偏ったスタンスなのかもしれない。
確かに、薬物乱用頭痛は怖いし、だからこそ、新しい先生の元で頑張って治さなきゃと思った。
でも、ひどい偏頭痛もちで、レルパックスしか効かない娘にとって、それを禁止することがどんなに大変なことか、もっと慎重に対応してほしかった。
ほんとに名医なら。
偏頭痛のひどい人にとって、アスピリンやアセトアミノフェンぐらいで対処できるはずないことぐらい、分かってたんじゃないの?
日常生活に支障がでることが予想できるなら、もっと慎重に、時期とかも考えて、患者の話をよく聴いて、患者を理解して、それから
ほんとの治療ができるんじゃないの?
今までつけていた頭痛ダイアリーを初回に持っていったけど、レルパックスを飲んだ日数以外はちゃんと見ようともしなかった。
ダイアリーの用紙にも、見にくいとダメ出し。
患者を理解するには、一番の資料だと思うのに、そこからしてダメだったんだな。
今、思えば。

同じ症状でも、医者によって解釈や対応がこんなにも違うものなのかと驚いた。
患者は弱っている。
自分の方針を当てはめるだけではなく、患者に寄り添う医療がどんなに大事か、もっと考えてほしい。
小田原の先生は、それが出来る希少な名医なんだと思う。

昨日から娘は中間テスト。
テスト前の勉強をやらずにテストを受けるなんて初めて。
不安と戦いながら、頑張っている。
頭痛がまだあるけど、今日も頑張って行った。
一時は、テストは受けられないんじゃないかと思った。
受けれただけで、ラッキー。
今回の結果は、どうでもいい。

ほんとに大変な転院事件だった。
ほんとに、つらかった。
病院選びは難しいんだな。

これからは、薬物乱用を前より意識しながら、小田原の病院にもまめに通って、薬に頼りすぎないで少しでも頭痛が減るように、出来る限りの生活改善をしていこうと思う。
早く、娘のほんとの笑顔がみたいなぁ。