決算特別委員会(9月29日から11月27日)で議論した内容を順次掲載します。今回は10月30日におこなった県民生活部です。
(森脇)
地方振興事業調整費について、その目的及び支出する事業についての明確な基準はあるのか。どういう計画により予算化しているのか。
(県民生活交通部長)
地域の振興に加え、その時点で発生したニーズに迅速に対応するための予算であり、予めどの事業に充てるかを決めて予算化しているものではない。
(森脇)
事業調整費は、緊急性があるものを対象にしていると思っていたが、事業の一覧を見ると、前もって分かっているものが多いのではないかと感じる。決算書を見ると不用額は約10万円しかない。当初予算の際にどの事業に充てるかを決めていないのならば、もっと不用額があってもおかしくない。大きな事業もたくさんあるのに、県の事業としてふさわしいかどうかの議論がされないまま執行されるというのは、予算の使い方としておかしいのではないか。
(県民生活交通部長)
事業調整費は、当初予算で予算化できないものを地域の要望を踏まえて、県民局長の判断により執行するという性質のものである。年度内に何らかのタイミングで予算の有効活用が図れるよう調整している。
(森脇)
事業の一覧を見るかぎり、予算成立後に地域から要望があって行った事業ばかりではないということは厳しく指摘しておきたい。
事業調整費は、道路や橋の改修など、県民局の判断で緊急に対'応する必要が生じた際の大切な財源だからこそ、柔軟性を持ちながらも厳格な執行に努めるべきだ。本来の予算で執行すべき事業は、本来の予算の中で対応していただきたい。
つづいて、定住促進や過疎対策について質問します。「自治体消滅」の危機がさけばれているが、県内の中山間地域でも、住民と自治体のとりくみで新しい移住者も迎えている。日本創成会議の試算は東日本大震災までの出生率で計算されているが、震災後、移住への関心が高まる等国民の意識も変わってきており、そういった点も踏まえて取り組んでほしい。2012年で見ると、出生率の全国平均が1. 38であるのに対して、県内では勝央町1. 64、奈義町1. 67、西粟倉村1. 48と、それぞれ平均より高い数値となっている。こういった状況をどう認識した上で、今後どのように取り組むつもりなのかをお聞きしたい。
(中山間・地域振興課長)
県として、中山間地域の活性化に向けた事業を実施するとともに、移住にも力を入れている。昨年度は、東京・大阪で移住相談会を行い、979人が来場するなど、前年を大きく上回る結果となった。本県の暮らしやすさ、子育てしやすい環境などをアビールすることが、移住者の増加にも繋がっており、相談会に参加する市町村も増えてきている。今後も引き続き、市町村に積極的な参加を呼びかけ、移住・定住の取組を強化してまいりたい。
(森脇)
地域資源を生かした産業振興や生活基盤の充実など他部局との連携も必要となることも多いが、県全体でしっかりと取り組んでもらいたい。
次に、岡山空港において、平成13年に3,000m滑走路を供用開始しているが、その活用状況について伺いたい。
(航空企画推進課長)
貨物便と長距離チャーター便で活用されている。貨物便は、平成20年度まで運航実績があったが、規制緩和によりボジョレヌーボーの空輸が減っているのに加えて、最近の貨物便は、関空など都市部の空港に集中している。長距離チャーター便は、平成25年度は2地域に向けて運航しており。今後とも3,000m滑走路が活用されるよう、運航を働きかけてまいりたい。
(森脇)
一般の運行には必ずしも3,000mが必要なわけではないということがわかりました。
最後に、20年前に発生した阪神・淡路大震災以降、外国人にどう情報伝達するかということで、「やさしい日本語」ということが言われている。岡山県のホームページではまだ対応していないが、これまでの検討状況について伺いたい。
(国際課長)
今年度から、やさしい日本語のマニュアル作成や講習会を行うこととしている。またFM岡山の番組内でもやさしい日本語講座を行い、その内容を県のホームページで公開する予定である。
(情報政策課長)
当課の直接的な取組ではないが、やさしい日本語の必要性を踏まえ、関係課に呼びかけたい。なお、当課の関連の取組としては、視覚障害者向けに、音声読み上げソフトに対応した県ホームページの作成を各担当課に働きかけている。
(くらし安全安心課長)
ユニバーサルデザインは、誰でも使いやすいということが基本であり、昨年度も各種講座の開催等により推進してきたところである。ホームページでの対応や建物、製品といったハード面だけでなく、県民等が訪れる場所には分かりやすい表現の日本語で案内表示をすることを心がけてもらうなど、ソフト面でもユニバーサルデザインの取組を広げていきたい。
(森脇)
「やさしい日本語」について今一度理解を深めていただき、言葉のユニバーサルデザインを推進してほしい。
(森脇)
地方振興事業調整費について、その目的及び支出する事業についての明確な基準はあるのか。どういう計画により予算化しているのか。
(県民生活交通部長)
地域の振興に加え、その時点で発生したニーズに迅速に対応するための予算であり、予めどの事業に充てるかを決めて予算化しているものではない。
(森脇)
事業調整費は、緊急性があるものを対象にしていると思っていたが、事業の一覧を見ると、前もって分かっているものが多いのではないかと感じる。決算書を見ると不用額は約10万円しかない。当初予算の際にどの事業に充てるかを決めていないのならば、もっと不用額があってもおかしくない。大きな事業もたくさんあるのに、県の事業としてふさわしいかどうかの議論がされないまま執行されるというのは、予算の使い方としておかしいのではないか。
(県民生活交通部長)
事業調整費は、当初予算で予算化できないものを地域の要望を踏まえて、県民局長の判断により執行するという性質のものである。年度内に何らかのタイミングで予算の有効活用が図れるよう調整している。
(森脇)
事業の一覧を見るかぎり、予算成立後に地域から要望があって行った事業ばかりではないということは厳しく指摘しておきたい。
事業調整費は、道路や橋の改修など、県民局の判断で緊急に対'応する必要が生じた際の大切な財源だからこそ、柔軟性を持ちながらも厳格な執行に努めるべきだ。本来の予算で執行すべき事業は、本来の予算の中で対応していただきたい。
つづいて、定住促進や過疎対策について質問します。「自治体消滅」の危機がさけばれているが、県内の中山間地域でも、住民と自治体のとりくみで新しい移住者も迎えている。日本創成会議の試算は東日本大震災までの出生率で計算されているが、震災後、移住への関心が高まる等国民の意識も変わってきており、そういった点も踏まえて取り組んでほしい。2012年で見ると、出生率の全国平均が1. 38であるのに対して、県内では勝央町1. 64、奈義町1. 67、西粟倉村1. 48と、それぞれ平均より高い数値となっている。こういった状況をどう認識した上で、今後どのように取り組むつもりなのかをお聞きしたい。
(中山間・地域振興課長)
県として、中山間地域の活性化に向けた事業を実施するとともに、移住にも力を入れている。昨年度は、東京・大阪で移住相談会を行い、979人が来場するなど、前年を大きく上回る結果となった。本県の暮らしやすさ、子育てしやすい環境などをアビールすることが、移住者の増加にも繋がっており、相談会に参加する市町村も増えてきている。今後も引き続き、市町村に積極的な参加を呼びかけ、移住・定住の取組を強化してまいりたい。
(森脇)
地域資源を生かした産業振興や生活基盤の充実など他部局との連携も必要となることも多いが、県全体でしっかりと取り組んでもらいたい。
次に、岡山空港において、平成13年に3,000m滑走路を供用開始しているが、その活用状況について伺いたい。
(航空企画推進課長)
貨物便と長距離チャーター便で活用されている。貨物便は、平成20年度まで運航実績があったが、規制緩和によりボジョレヌーボーの空輸が減っているのに加えて、最近の貨物便は、関空など都市部の空港に集中している。長距離チャーター便は、平成25年度は2地域に向けて運航しており。今後とも3,000m滑走路が活用されるよう、運航を働きかけてまいりたい。
(森脇)
一般の運行には必ずしも3,000mが必要なわけではないということがわかりました。
最後に、20年前に発生した阪神・淡路大震災以降、外国人にどう情報伝達するかということで、「やさしい日本語」ということが言われている。岡山県のホームページではまだ対応していないが、これまでの検討状況について伺いたい。
(国際課長)
今年度から、やさしい日本語のマニュアル作成や講習会を行うこととしている。またFM岡山の番組内でもやさしい日本語講座を行い、その内容を県のホームページで公開する予定である。
(情報政策課長)
当課の直接的な取組ではないが、やさしい日本語の必要性を踏まえ、関係課に呼びかけたい。なお、当課の関連の取組としては、視覚障害者向けに、音声読み上げソフトに対応した県ホームページの作成を各担当課に働きかけている。
(くらし安全安心課長)
ユニバーサルデザインは、誰でも使いやすいということが基本であり、昨年度も各種講座の開催等により推進してきたところである。ホームページでの対応や建物、製品といったハード面だけでなく、県民等が訪れる場所には分かりやすい表現の日本語で案内表示をすることを心がけてもらうなど、ソフト面でもユニバーサルデザインの取組を広げていきたい。
(森脇)
「やさしい日本語」について今一度理解を深めていただき、言葉のユニバーサルデザインを推進してほしい。