岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

県被爆者会慰霊式と総会

2012-07-05 | 各種集会など
以下、あいさつ全文です。

 広島、長崎への原爆投下から67年が経とうとしています。
 自ら被爆の後遺症に苦しみながらも、核兵器廃絶、被爆者援護制度充実などの運動先頭に立ってこられたみなさんに、心から敬意を表します。
 福島第一原発の事故があって、放射能に対する国民の認識が大きく発展しました。ご存知のように大飯原発の再稼動を政府が決定したことに対して、東京では金曜日ごとに首相官邸をとりまく集会がおこなわれています。当初の数千人という規模、これでも大きな規模ですが、6月半ばには数万人に、先週は10万人とも、20万人とも言われる、びっくりするような規模に、膨れ上がっています。
 この運動を支えているのは、組織された労働組合とかではないというのが特徴です。インターネットを使った、ツイッターやフェイスブックという手段を通じて、自発的に集まった市民です。
 なぜこれまで大きな運動になったのか。私は少なくとも2つの要因があると思っています。
 1つは、安全といわれてきた原発で、事故が起こったことによって、住み続けてきた街がこわされ、農業がこわされ、本当にヒドイことになりました。小さな子供さん、育ち盛りの子供さんがいる家庭は、福島はもちろん、首都圏の人々でも、毎日の放射線量にビクビクしながらの生活を強いられています。同じあやまちを再び繰り返させてはならない、そのためにも「原発ゼロをめざそう」「再生可能なエネルギーへの転換を」などの思いをもって各地から集まり、大きな運動へとなっているようです。これは、原爆の犠牲を三度出さないために、「核兵器をなくそう」といおう皆さんの運動とも共通するものがあります。
 もう1つは、原発をどうするか、政府が決めれば、政府がNOといえば、稼動をとめることができるし、なくすことができるんだと、国民が知ったことです。しかし、政府は国民の声を無視して再稼働に踏み出しました。そうであるならば、国民が声をあげて、再稼動させないとりくみを広げよう、とあれだけのエネルギーを発揮する行動になったと思うんです。核兵器の場合、地球的規模の課題ということでなかなか難しい面も、あることは否めません。しかし、どうすれば核兵器をなくせるか、国民にその展望がみえれば、大きな世論にし、核兵器廃絶を確かなものすることができる、最近の原発反対の運動を通してそのように感じた次第です。
 2010年の、NPT再検討会議のアピール行動に私も参加しましたが、再検討会議の前日に開かれた国際平和会議で、国連のパン・ギムン事務総長は、核兵器廃絶をめざして運動している世界の人々に向けて、このように語りました。「地平線の先には核兵器のない世界が見えています。私の前には、これを実現しようと活動する人々がいます」と。これは、ねばり強く核兵器廃絶の運動にとりくんでこられた皆様方へのメッセージと言うこともできます。私は、このパン・ギムン事務総長の言葉を胸に刻みながら、私ども日本共産党が運動団体との共同の目標としている「核兵器のない平和で公正な世界のために」また、世界中で広がっている「核兵器全面禁止条約の交渉を開始するよう求める」とりくみとも連帯して、今後もしっかり頑張りたいと思います。

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