■マーケット
NY株 高安まちまち
銀行決算、物価指標など市場が気にしていた材料も株価の方向性を決めるようなインパクトにはかけ小幅なレンジでの動きでした。ニューヨーク証券取引所ではきょう、訪米している東京都の舛添知事がオープニングベルを鳴らしました。金融大手の決算は想定内で、大きな売り材料にはならず、物価も、金融政策に影響を与えるような結果ではありませんでした。週末の協議を控え原油価格のこう着感が強まったことも、株価が方向感を決めかねた要因のようです。為替や財政協調などに絡み、ワシントンで開かれている会合の中身を見極めたいとのムードもあったかもしれません。株価終値、小幅に高安まちまちでした。ダウが3日続伸です。18ドル高、1万7,926ドル。ナスダックは3日ぶり反落、1ポイントの下落、4,945。S&P500が3日続伸、0.36ポイントプラスの2,082です。
【世界の株価】
14日の終値
【NY証券取引所中継】どうなる? 物価と景気
解説は米国みずほ証券の兼松渉氏
NY証券取引所はまちまちの展開となりました。寄り前に発表されました週間の雇用データが好感されたほか、金融セクターの決算の内容が好感されて株価の支えとなりました。
--消費者物価指数は冴えない数字でしたね。
全体の数字をコアは市場予想を下回りました。ただエネルギーは2月が-6%だったのに対して3月は+0.9%となっております。中でもガソリン価格が2.2%上昇した点が注目されます。
《3月消費者物価指数(前月比)》
・ エネルギー +0.9% (2月 -6%)
・ ガソリン +2.2%
--今後景気拡大につながっていくんでしょうか。
足下の原油価格が1バレル40ドル前後で落ち着きを取り戻していることは、関連企業による設備投資やエネルギーセクターの株価動向を考える上では確かにプラス要因です。しかし今後夏のドライブシーズンを控えてガソリン価格が過度に上昇することは、アメリカ経済の7割を占める個人消費の重しとなりますのでこの辺は要注意となります。
【NY証券取引所中継】空売りが高水準
解説は米国みずほ証券の兼松渉氏
--このところ株式相場は堅調なわけですが、懸念材料もあるようですね。
アメリカの株式市場における空売り残高が約8年ぶりの高水準まで膨れ上がっています。金融政策の不透明感や中国経済を巡る懸念から、投資家の間で株に対する慎重な見方が根強く残っていることを示しています。
--業種別ではどんなセクターに空売りが増えているんでしょうか。
まずはエネルギーセクターです。原油価格の上昇とそれに伴った関連銘柄の上昇を受けまして空売り残高が増加しています。また一般消費財も空売りが増えています。これまではガソリン価格の下落が個人消費を押し上げるとの考えから買われてきましたが、足下ガソリン価格が上昇している中で、巻き戻しの売りが入るのではとの慎重な声があるためです。
--ということは株価の先行きはあまり良くないんですね。
いえ、必ずしもそうとは限らないと考えています。この投資家の慎重な姿勢こそが今後株価を押し上げるのではとの逆張りの見方もあります。投資家が先行きを過度に楽観視していないということはまだ強気の相場にはなっておらず、今後上昇の余地があるともとらえられます。また今後このまま株式市場が上昇トレンドを維持した場合、空売りの買戻しつまり活発なショートカバーの買いも期待できるという考えもあります。ただショートカバーによる急激な株価の上昇は市場のボラティリティを高めるため、注意も必要となります。
【為替見通し】注目ポイントは「産油国会合」
解説は三菱東京UFJ銀行NYの野本尚宏氏
予想を下回りました消費者物価指数を受けまして上値は徐々に重くなり始めたところに、熊本の地震のニュースが入りまして、シカゴ日経平均先物が下落しました。それにドル円もつられて 109円を割り込むことになりました。しかしそのあとオイル価格が上昇を始めまして、アメリカの株が底堅く推移しますとドル円も109円台を回復しております。
--109.00円 - 110.00円 、注目ポイントは「産油国会合」です。
今週に入ってから G20 と産油国会合への期待感でドル円はそこそこ上昇してきております。本日は週末のイベントを控えておりますので、109円台でのもみあいになると思います。増産凍結をめぐる産油国会合ですが、経済制裁が解除されたばかりのイランの合意はむつかしいと思われますが、水曜日にはサウジアラビアとロシアが合意したとニュースも流れてきております。仮にイランを除くすべての参加国の合意になった場合、ある程度織り込まれてますので、ドル円は一時的に上昇しても 111円程度までになるんじゃないかと考えています。ただ世界景気が回復しない限りは供給過剰の状態は変わらないので、オイル価格が急騰する可能性は低いと思ってまして、ドル安円高傾向は変わらないと思います。
【日本株見通し】注目は「日経平均と期待インフレ率」
解説は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘氏
きょうの予想レンジは16550~16950
さすがに昨日500円高だったんですが、一部外資系証券が日経平均先物で
6000万以上の買い越しで非常に目立ったんです。つまりヘッジファンドのショートカバーの相場の色彩が濃いということだと思いますんで、今日も上下にぶれる展開と考えています。
--注目は「日経平均と期待インフレ率」です。
見て頂きますと当然ながら期待インフレ率が上がれば、資産価格の代表である株価が上がるというパターンなんです。去年の後半から急速に期待インフレ率が下がって、特に1月29日の日銀のマイナス金利採用以降は逆に期待インフレ率が下がっている状態なんです。従ってこれを元に戻すためには、やはり大胆な政策対応が必要だと思いますが、まず第一に金融政策ではマイナス金利を凍結する。逆に量的緩和の拡大、資産購入の多様化といったアプローチをとる。もう一つは8~10兆円の大規模な景気対策。この二つが揃えば、足下のあや戻りではなくて、本格的な反騰相場が形成されると考えています。
■【コメンテーター】JPモルガンチェース銀行/棚瀬順哉氏
・ラガルド氏「介入は正当化できる」
--さて為替に関してここまで急激に円高が進んだ背景には、やはり投機筋が日本は介入ができないだろうという見方があったためというふうにも言われていますけれども、ラガルド氏が言っていた「急激な変動なら介入もあり」という、これはどの程度の変動ですか。
経験則から過去の動きを見ると、ドル円の3ヶ月前比の変動が10%を超えてくるような局面では、円売り介入が行われたことはケースとして何回かありました。ただこの-10%というのはハードルとしては結構高くて、いまでいうと例えばJPモルガンの年末の予想レートは103円ですが、来月末に103円でも3ヶ月前比で-10%に行かないです。急激というのをどう見るかは難しいですけども、かなりハードルとしては高いと見ておいていいと思います。
・黒田総裁「円高株安はマイナス金利のせいではない」
--この発言をどうご覧になりましたか。
動きを見てみますと、マイナス金利の後に日本のインフレ期待が下がって、実質金利が上昇したということはありますし、株価に関しても明らかに日本株がアンダーパフォームしていますので、マイナス金利導入以降に円高が進んだところ、マイナス金利を受けたそういった動きが円高につながったということは完全に否定することはさすがに難しいと思います。
・きょうの経済視点 「経済と通貨の関係」
新興国通貨が上昇しているということだったんですが、新興国のマクロ環境が良くなっているのかというと、実は全然そんなことはないです。通貨が強いから経済が良くなっているのかというとそうでもない。足下の新興国通貨の動きは「経済と通貨の関係」をある意味では考え直す一つの材料になっているのかなという感じはします。
それでは足下の新興国通貨の上昇というのが新興国経済に対してどういう意味があるのかということなんですが、いまの新興国というのは以前の中国バブル、コモディティバブルあるいは過去数年間の過剰債務の問題、そういった成長のドライバーがことごとく失われてしまっていて、構造改革等々を通じて潜在成長率を高めていかないといけない状況なんです。ただそれに対して足下の通貨の安定というのはポジティブだという捉え方もできる。従って通貨が上昇したからそれで経済が良くなるわけではないのですが、通貨が安定することによって必要な構造改革を実行できる余裕が新興国に生じるということで、そういった動きが今後加速していくのかどうか、というところは注目していきたい。
--そういった改革は政治の面で出てきているようですね。
メキシコの改革、インドのモディノミクス、最近のインドネシアの動き、ブラジルの弾劾ももしかしたらその観点でとらえることができるのかもしれません。
■【プロの眼】新興国通貨の反発は続くのか?
去年、アメリカの利上げや資源安の影響で売られる展開だった新興国通貨が、今年に入り強含んでいる。背景には、中国経済ハードランディングリスクの後退、原油価格の反発、アメリカの利上げペースが緩やかになるとの思惑があるが、新興国通貨が過小評価されている影響もあるという。今後の見通しは?解説は、JPモルガンチェース銀行の棚瀬順哉氏。
--去年は大きく売られてきた新興国通貨、まずその状況を確認します。
大きく売られていた例えばブラジルレアルなどもずいぶんと反発していますよね。
そうですね。ブラジルレアルは今年に入ってから10%以上上昇していますけれども、主要国通貨、新興国通貨全体を通じても一番強い通貨になっています。いかロシアルーブル、南アフリカランド、あとここには載っていないですけどマレーシアリンギットも強くて、かなり新興国通貨の上昇が目立っています。
--この反発は続きますか。
可能性は十分にあると思っています。一つ重要なのがドルのトレンドで、ドルは実効レートベースでみると2011年頃からもう4年以上上昇し続けていたわけなんですが、これが既にピークアウトしつつあるんじゃないか。ドルが強かったので、新興国通貨が弱かったという中で、今後流れが変わって今後ドル安になっていくのであれば、新興国通貨の底打ちというのも視野に入ってくる。
--実質実効為替レート、さてこれはどう見ればいいですか。
数年前は多くの新興国通貨は過大評価(緑の○)だったんです。これは実質実効レートの長期平均との差を見たもので、(緑の○)は2013年4月時点の数字で、例えばロシアルーブルを見ると16%ぐらい過大評価になっている。それが過去数年間売られ続けてかなり過小評価になっている。そういう意味ではそんなにいいニュースが無くても、売られ過ぎていた部分が戻るだけでも、かなり上がってしまうというのが今の新興国通貨です。ブラジルレアルは実は今より20%以上売られていたけれども(-30位まで)、それが今年かなり上昇して今になっている(赤の○)。そういうことでかなり過小評価になっている部分の戻しがあれば、新興国通貨は上昇しやすいということです。ドルのトレンドと過小評価という部分で新興国通貨が底打ちに向かうというふうに十分考えられる。
--それから注目なのが中国で、今日は1-3月期のGDPが発表になりますけれども、市場予想は現在6.7%ほど。さてこの元に関してはどうご覧になりますか。
元に関しては先ほどの図で見て頂きますと、いわゆるバリエーションの観点から数年前とほとんど変わっておらず依然過大評価です。これは元がドルに対して半分テックされているようなところが大きい。従ってこれまでドル高に着いて行って人民元も過大評価になってしまったわけですが、ドルだかトレンドが転換したということであれば、その分人民元の過大評価も修正されるでしょうし、また中国からの資本流出に伴う人民元の売り圧力も依然根強いということから、人民元についてはまだ下落余地があると思っています。
--そして新興国通貨全体なんですが、この現状はアメリカが利上げに向かうのが見えてくれば、同じことの繰り返しで売られるのではないか、そういう傾向がありますが、どうご覧になりますか。
そこに関しては3月のFOMCにおけるFRBの政策スタンスの転嫁というのは大きいと思います。あの時にFRBは外部環境をより重視して利上げ見通しを下方修正したということなので、今まではアメリカがインフレになれば、中国が弱くても例えばインドネシアルピアが暴落しても、利上げということだったんですが、そこに気を使うということなので、これは新興国通貨全体にポジティブだと捉えています。
--その期間は時間稼ぎができたということで、そこで改革もどんどん進めなくてはいけないというのが新興国の課題ではありますよね。
おっしゃる通りです。
■IMFラガルド専務理事 単独インタビュー
IMFのラガルド専務理事がテレビ東京の単独インタビューに応じました。日本経済については「十分な経済対策を講じないまま、予定通り消費税の引き上げを断行すれば、日本経済にとって大きなマイナスになりかねない」との考えを強調しました。
閣僚としてフランスの財政政策や経済政策を取り仕切っていた経験を生かし、今や世界経済のお目付け役として存在感を発揮するラガルド専務理事。まずは世界経済が抱えるリスクについて聞きました。
--今の世界経済の現状について、どのように見ていますか。
世界経済は回復基調にあります。しかし回復のスピードは緩やかでもろさも見え隠れしています。必要以上に警戒することはありませんが、注意しなくてはなりません。こうしたことを踏まえ、今年と来年の経済見通しを引き下げました。雇用増加や財政再建そして物価の上昇に対する人々の期待に応えるには、経済成長が緩やか過ぎると見ています。
《来年の日本経済についてIMFは消費税増税の影響からマイナス成長に転落すると予想。ラガルド専務理事はインタビューの中で「十分な景気対策を打ち出さないまま増税に踏み切るのは危険だ」と警鐘を鳴らしました。》
日本の消費税増税は予定通り実施されるべきですが、景気浮揚に十分な財政出動とセットで増税すべきです。消費税増税のみであれば消費は停滞するでしょう。それを避けるためには財政出動を伴う政策が必要と考えます。
《そして気になる日銀のマイナス金利政策。ラガルド専務理事は「効果は期待できるが弊害についても慎重に見極める必要がある」と強調しました。》
物価上昇を促すという面においてマイナス金利は効果を発揮するでしょう。一方銀行経営に影響を及ぼし、ビジネスモデルへの影響も考えられます。銀行は対応しなければなりません。マイナス金利は無制限ではありません。一定の水準までは効果が期待できますが、その水準よりさらに下げてもおそらく効果は限定的でしょう。
また気になるアメリカの利上げについてラガルド専務理事は、FRBが見込みます年2回の利上げが適切かどうかの質問に対して、明確な答えを示しませんでした。ただFRBがアメリカの国内経済だけではなく、世界に目を向けて金融政策のかじ取りをしていることは、世界経済への政策提言などを担うIMFにとっても大変喜ばしいことだと話していました。
■今日の予定
中国・1-3月期GDP
中国・3月小売売上高 鉱工業生産
IMF・世銀春季総会
米・3月鉱工業生産
米・決算 シティグループ
■ニュース
ラガルド氏「介入は正当化できる」
IMF・国際通貨基金のラガルド専務理事は14日記者会見し為替市場で進む円高に対して変動が非常に激しい場合には「介入は正当化できる」と述べました。ラガルド専務理事は「日本の金融市場を非常に注意深く見ている」とした上で、円高が急速に進む場合には為替介入は正当化できるとしました。また世界経済の成長は「弱まっている」として財政に余力のある国は景気対策を打ち出すよう呼び掛けました。G20=20の国と地域の財務相・中央銀行総裁会議の開催にあわせ各国に対応を促した形です。
米消費者物価 ↑0.1%
アメリカの労働省が14日発表した3月の消費者物価指数は、前の月と比べ0.1%の上昇に留まり市場予想を下回りました。変動の大きいエネルギーと食料品を除くコア指数はプラス0.1%と去年8月以来の小幅な伸びに留まりました。項目別では原油相場の持ち直しを受けエネルギーのうちガソリンが4ヵ月ぶりの上昇となる2.2%のプラスとなりました。
米雇用は着実に回復
雇用市場の着実な回復が確認されました。アメリカの先週1週間の新規失業保険申請者数は25万3,000人で1973年以来の低水準となりました。申請者数は前の週より1万3,000人減少し、目安となる30万人を58週間連続で下回りました。トレンドを示す4週移動平均も1,500人減少しました。
米金融大手の業績低迷
金融市場の混乱やエネルギー価格の下落でアメリカ金融大手の業績が低迷しています。バンク・オブ・アメリカが14日発表した1月から3月期の決算は株と債券の取引部門が不調で減収減益でした。一株利益は市場予想を上回っています。一方、ウェルズ・ファーゴの決算は総収入が4.3%増えました。ただ、エネルギー関連企業向けに貸し倒れ引当金を増やした影響で純利益は5.9%のマイナスとなりました。
熊本で震度7 9人死亡
きのう午後9時26分ごろ九州地方で地震が発生し、熊本県益城町で震度7の揺れを観測しました。震度7の揺れが記録されたのは東日本大震災以来のことです。この地震でこれまでに9人が死亡しました。熊本県などによりますと益城町を中心に家屋が倒壊する被害が相次ぎ、これまでに9人が死亡しました。また県内5ヵ所の主要病院だけで負傷者合わせておよそ390人を受け入れているということです。一方、午前2時現在で県内350ヵ所におよそ2万3,000人が避難しています。気象庁は、「1週間ほどの間に震度6弱程度の余震が起きる恐れがある」と警戒を呼びかけています。
セブン&アイ 新社長に井阪氏か
先週、鈴木敏文会長が退任を表明したセブン&アイ・ホールディングスの新たな社長に、セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長が昇格する見通しであることが分かりました。また、イトーヨーカドーやそごう西武の経験がある後藤克弘取締役が副社長などの要職に就き、井阪社長を支えます。セブン&アイは、きょう、指名・報酬委員会を開き、新たな経営体制の人事案を固めます。
■日経超特急
①東芝・富士通・VAIO、パソコン統合交渉白紙に
東芝、富士通両社のパソコン事業とソニーから独立したVAIO(バイオ、長野県安曇野市)を統合する交渉の合意が難しくなり、構想を白紙に戻す見通しとなった。東芝と富士通、バイオ株の約9割を持つ日本産業パートナーズの3社は去年の秋から統合の可能性を検討してきましたが、統合後の成長戦略や拠点の統廃合などについて折り合いがつかなかった。パソコンは需要の減少などで経営環境が悪化しており、事業の採算が悪い東芝と富士通は戦略の練り直しを迫られる。
②欧州企業 通貨高の逆風
欧州企業の業績の減速懸念が強まっている。ユーロ高と中国経済の失速を背景に、2016年の主要企業の増益率は前年比1%増と15年から勢いが鈍化する見通しだ。アメリカの利上げペースが緩やかになるとの見方から、ユーロ高圧力が根強く特に輸出関連で収益見通しが悪化。また金融業もマイナス金利政策の影響で収益が圧迫されるリスクがあります。世界景気の停滞が深まれば、3年ぶりに減益に転じる公算が大きい。
《棚瀬氏》
--ECBとしてはどういう手を打つか。マイナス金利に対しては評判は良くない?
そうですね。ドラギ総裁も利下げに関しては打ち止めと言っていますので、今後の緩和については量の方にフォーカスせざるを得ないです。量を増やすことによるユーロ相場の反応がだいぶ鈍くなってきていますので、なかなか打つ手がなくなってきているというのが正直なところだと思います。
③韓国、改革の停滞不可避 総選挙で16年ぶり少数与党に
13日投開票の韓国総選挙で、保守政党の与党「セヌリ党」が、まさかの大敗を喫した。16年ぶりに与野党の勢力が逆転し、朴槿恵(パク・クネ)大統領の政権運営は難しくなる。野党の躍進は朴大統領の手足を縛りかねません。外交面では北朝鮮への強硬路線や従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行など朴氏の原則外交に逆風が強まる可能性があります。また内政では労働改革など野党の反対が根強い一連の構造改革が滞るのは避けられません。
■日刊モーサテジャーナル
①石炭産業の衰退で最大手も沈む(ウォール・ストリート・ジャーナル)
アメリカの石炭最大手ピーボディ・エナジーが経営破綻したことについて、一つの時代が終わったと伝えている。経営破たんなどでアメリカの石炭大手各社が失った市場価値は、2010年以降で約3兆2700億円。また09年以降3万人以上が職を失いました。石炭大手であっても中国などからの鉄の生産が減少し、シェールガスの台頭や環境規制によるダメージから逃れられない現状を浮き彫りにしたと指摘している。
②日銀の黒田総裁 マイナス金利を擁護(USAトゥデー)
きょうからワシントンでG20が開幕し、明日からはIMFと世界銀行が春の総会が開かれる。USAトゥデーはこのIMFの総会をこれまではしゃんぱを手に祝うイベントのような位置づけだったが、今回は世界経済について真剣に協議する場になっていると伝えている。
一方、G20の前日13日にに日銀の黒田総裁がニューヨークのコロンビア大学で講演し、司会の伊藤隆敏教授からニューヨークのヘッジファンドが「マイナス金利が円高を招いた」と批判的だと問われると黒田総裁は「マイナス金利付き量的質的金融緩和を導入していなければ日本の金融市場はもっと悪くなっていただろう。」と話した。黒田総裁は、円高や株安を招いたのは原油安による新興国経済への不安などと指摘し、マイナス金利が要因という見方を否定しました。
③NBA コービーブライアント選手、引退(ニューヨーク・タイムズ)
NBAのコービー選手が引退試合で60得点とったことを涙ではなく笑顔でのお別れになったと伝えている。ブライアント選手はNBA史上3番目に多い得点数で1試合60点は7年ぶりだと指摘、まるで全盛期が甦ったようだと伝えています。ちなみにKOBEという名前は神戸牛から名付けたということです。
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