■マーケット
米トランプ氏3連勝
米大統領選に向けた指名争いが熱を帯びてきました。23日、ネバダ州で行われた共和党の党員集会でトランプ氏が勝利しました。トランプ氏はニューハンプシャー州、サウスカロライナ州に続いて3連勝です。まだ序盤戦とはいえ、トランプ氏が主導権を握りました。背景にあるのはトランプ氏の支持基盤の拡大です。
・ ネバダ州得票率
1位 トランプ氏 45.9%
2位 ルビオ氏 23.9%
3位 クルーズ氏 21.4%
これまでの大学卒ではない白人層に加え、ヒスパニックや大学卒の人などにも支持が広がっています。この独走を止めようと共和党内では3位につけているルビオ氏に一本化して巻き返しを図る動きもありますが、支持を固めきれていません。クルーズ氏も支持基盤をトランプ氏に切り崩されていますので、巻き返しは難しそうです。共和党の指名争いは政治経験のないトランプ氏の指名獲得が現実味を帯び始めるという異例の展開になってきました。
中継担当:丸紅米国会社 今村卓氏
さえない株式相場 新規上場ベンチャーは…
株式会社「はてな」は今年初となる株式上場を果たしました。「はてな」は人気の記事や動画を個人が共有できるサイト「はてなブックマーク」などを手がけています。上場初日は買い注文が殺到し、初値がつかないまま取引を終了しました。「はてな」は会社設立から15年間黒字経営を続けていますが、ここ数年の純利益はあまり増えていません。今回の上場で調達した資金、約7億円をさらなる成長に向けた投資に回します。
■A.T.カーニー日本法人会長/梅澤高明
・ 日本TASAKIの戦略について
2008年にMBKパートナーズというファンドが入って、見事にV字回復している。その戦略は、
①養殖事業を縮小して、川下重視に転換。
②数人の海外のデザイナー、クリエイティブディレクターを起用して、かなり斬新なデザインの品揃えに変えて、それと同時にブランドイメージも一新する。
③卸売りを絞り、百貨店を中心とするチャネルを拡大する
④中国、台湾、韓国等、アジアへ展開する。
こんな形で毎年10%づつ程度の売り上げを伸ばしてきた。ヨーロッパはハイブランドジュエリーの強豪ぞろいで、フランスだけでもカルティエ、ブシュロンなど世界中で親しまれている高級ブランドが数多くあるので、そこで勝ち残るというのはかなりのチャレンジだ。パリで認められたら世界にそのまま出ていけるので、今回重要なチャレンジをしているということだ。
・ ベンチャーの今後について
日本ベンチャーキャピタル協会/仮屋薗 聡一会長によると、6テックというキーワードを挙げた。フィンテック、エドテック(教育)、ヘルスケアテック、ホームテック、カーテック(車)、フロンティアテック(その他AI、ビッグデータ等)の6つの領域が今年の注目だ。全て情報技術につながるもの。
今の一つのトレンドは、大企業からの資金がかなり入ってくるようになっている。いわゆるCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)が次々と立ち上がっている。三井不動産のケースのほか、オムロンとリコーが共同でIoTやロボットへの投資ファンドを立ち上げている。大企業がベンチャーの持っているイノベーションをどう取り込むかが焦点になってきている。
・ 冷凍握り寿司の展開について
安価な寿司チェーン展開。
普通のレストランやバーにも寿司をアパタイザー(前菜)として入れている。海外のレストラン等も。
食品惣菜コーナーが充実してるスーパーやハイパーマーケット。
■ニュース特集
職人の味を再現!? 冷凍寿司で世界を狙え
東京海洋大学(東京・港区)大学院
食品冷凍学研究室/鈴木徹教授
特殊な電子レンジを開発。マイクロ波を制御することで、ネタに弱くシャリに強く熱を加えることができる。レンジから取り出した直後、シャリは65℃、ネタは0℃ですが、8分程度置くとシャリ29℃、ネタ18℃になり、この温度が握りたての寿司を再現している。画期的な冷凍寿司の実用化に向け、大田区の町工場が動き出した。電子レンジの開発依頼を受けたのは大手電機メーカーの技術者だった土場義裕社長。オーダーメイド機器のエキスパートだ。この技術が確立すれば寿司職人がいなくても、本格的な寿司が出せる。
■ニュース
新電力大手 初の撤退へ
日本ロジテック協同組合はきのう、東京電力に電気を送る契約を4月から廃止することを申し入れたほか、きょう、経済産業省に申請していた4月以降の電力小売り事業者の登録を取り下げました。4月から170の学校が日本ロジテックから電力の供給を受けることを決めていた川崎市。担当者は来年の4月からの電気供給のための手続きをこれから進めていくとしています。電力会社の変更が必要になり、電気料金が高くなる可能性があります。日本ロジテックの財務部長は電話でテレビ東京の取材に対し「事業規模の拡大に対して財務の健全性が維持できなかった」と答え、電気料金が下がり始めてから、利益の確保が難しくなった。
・ 日本ロジテック協同組合/井上財務部長
『1年前の入札では(販売価格が1kw/h当たり)14~15円、今は11~12円位に落ちている。電力の仕入価格と販売価格の差が小さくなっていった。資金力がある所じゃないと、電力の自由化の商売をやっていくのは難しい。』と説明しました。
経済産業省では2020年の3月までは既存の電力会社に電力の供給義務があり、電気の供給が止まるような事態は起こらないとしています。
2社が新戦略 コンビニに負けるな!
コンビニのコーヒーやドーナツに押され、厳しい立場の2社が新たな戦略を打ち出しました。きょう、ミスタードーナツを運営するダスキンが、来月から「ザ・シフォン&スプーン」というシフォンケーキ専門店を全国展開すると発表しました。約3年で40店舗出店する計画。
・ 定番フレーバー5種
Lサイズ 1080円/Mサイズ 756円/Sサイズ 378円
ダスキンは2年連続最終赤字、今年度の業績予想を下方修正した。足を引っ張っているのが「ミスタードーナツ」で、この1年で100店舗減った。(去年3月 1350店 → 現在 約1250店/国内)。その原因の一つはコンビニなどがドーナツ事業に参入したこと。川崎市で試験的に営業してきて主婦層の支持を集め全国展開への手ごたえを掴んだ。「ミスタードーナツ」の苦戦が続く中、新たな事業展開として選んだシフォンケーキ店でした。コンビニスイーツとの差別化を図り「ミスタードーナツ」に次ぐスイーツ事業の柱に育てたい考えです。武田浩取締役は『店ごとの手作りなので、(コンビニとは)全く品質が違う。これは食べていただければわかるはずだ。』と自信を見せる。
一方、UCCは、塩サケやチャーハンなど様々な食品に合うコーヒーを提案できるフードマッチングシステムを初公開。熟練のコーヒー鑑定士の味覚を再現したセンサーが、食品の味を「塩味」「うま味」「酸味」など6項目で分析して数値化。データをチャート化して最適なコーヒーを提案します。喫茶店の市場は1980年台前半をピークに縮小傾向に。コンビニコーヒーの登場で、さらに厳しい状況が続いています。UCCは外食でコーヒーを飲んでもらえる新たな市場を開拓する狙いです。
UCC上島珈琲イノベーションセンター/福永泰司センター長
『塩サケを取り扱う日本食店や外食店に積極的にアピールできる。』
毎日飲んでいる珈琲でもまだまだ参入できていない分野がある。1000種の食品と珈琲の愛称を調べた。珈琲は種類も味も豊富なので、たいがい合うものがあり、それをきちんと提案していくことで市場の広がりが出る。
日本TASAKI×仏最高級ホテル
真珠などの宝飾品で知られる日本のTASAKIがきょう、新たなブランド「リッツ パリ バー TASAKI」を発表しました。パートナーとして組んだのはフランスの最高級老舗ホテル「リッツ パリ」です。主力商品は約1億円という最高級のシリーズをきょうから伊勢丹新宿本店で限定販売、6月以降にはリッツパリで店舗を構え、欧州市場への進出を本格化します。TASAKIは世界のセレブ客が集まるリッツホテルと協業することで、世界的な認知度の向上を図ります。またリッツ側もTASAKIの品質とデザインを高く評価、今後、欧州やアメリカで日本ブランドへの見方が変わると見ています。
・ リッツパリ/ジャンフィリップ・ザーム マネジャー
『ハイジュエリーの中でも創造性と現代性を備えたブランドというのが重要。これをきっかけにヨーロッパでも米国でも日本の宝飾品ブランドに対する見方が大きく変わる。』
TASAKIはリッツとのブランド「リッツ・パリ・パー・TASAKI」で全世界で50億円の売り上げを目指している。成功の鍵はヨーロッパ市場で、TASAKIの世界戦略の中で重要なチャレンジだ。
ベンチャー投資拡大のワケ
きょう都内で開かれた、優れたビジネスプランを表彰する「創業スクール選手権」。二回目となる今年は251件のビジネスプランから8件が最終審査に残り、最高賞の経済産業大臣賞には、埼玉県本庄市の伝統工芸「本庄絣(かすり)」を使ったバッグのプランが選ばれました。今、国内のベンチャー企業への投資が拡大しています。2015年は前年より約1割伸びて、1,400億円を突破し、リーマンショック前の水準を超える見込みです。一方、大手企業もベンチャー投資を進めています。三井不動産は総額50億円で運用期間10年のベンチャーキャピタルファンドを設立しました。三井不動産は本業である不動産事業との相乗効果を狙い中長期的な視点でベンチャーを育てていく考えです。本業との相乗効果を目指す大手企業だけでなく、超低金利を背景に金融機関からも資金が流れ込んでいる。将来性があるベンチャー企業に追い風が吹く一方、国内外のベンチャー同士の競争も激しくなっている。いいベンチャーにはきちんと資金が集まってくる状況である。
シャープ再建策 最終協議 あす決議へ
経営再建中のシャープはきょう、取締役会を開き支援策について最終協議を行いました。これまでは、主に7,000億円規模の出資を提示している台湾の「鴻海精密工業」の案について時間を割き、話し合いを進めてきましたが、きょうは、官民ファンド「産業革新機構」が22日にシャープに改めて提出した事業計画についても検討したと見られます。「革新機構」の計画は、液晶事業を本体から切り離し日本のパネルメーカー「ジャパンディスプレイ」と統合する内容となっています。シャープはあす、「臨時取締役会」を開きどちらの支援を受け入れるか決める方針です。
民主・維新新党 参院選後に代表選
民主党と維新の党が来月中の結成を目指している新党について民主党の岡田代表が当面、代表を務める方針ですが、その後の新たな代表を選ぶ代表選が夏の参議院選挙後になることが分かりました。新党の結成に向け、民主党はきょう、臨時の会合を開き、党名を変更し維新の党と合流する方針を賛成多数で正式に了承しました。両党は明後日にも合流を正式に合意したい考えで、今後は政策面などでの一致を前提に他の野党や無所属の議員にも新党への参加を呼び掛けたい考えです。
伊藤園が健康志向の“お茶”
飲料メーカーの伊藤園はきょう、新商品として「おーいお茶」ブランドなど4種類の機能性表示食品を発表しました。国の審査が必要な特定保健用食品(トクホ)と違い、機能性表示食品は、企業の責任でより幅広く効能を表示することができます。商品開発のしやすさから、各社がさまざまな商品を投入し、売り上げを伸ばしています。今回、伊藤園は、「おーいお茶・巡りさらら」などで、新たに「血流」というキーワードを表示することで、他社製品との差別化を図りたい考えです。
■【トレたま】角度で見え方変わるディスプレー
【商品名】 なし
【商品の特徴】 角度によって見え方が違うディスプレー
【企業名】 神奈川工科大学 白井研究室 谷中研究室 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
【住所】 神奈川県厚木市下荻野1030
【価格】 未定
【発売日】 2020年までに実用化目指す
【トレたまキャスター】 大澤亜季子
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