特定非営利活動法人精神医療サポートセンター

発達障害、統合失調症、アルコール依存症、ベンゾジアゼピン系薬剤の依存等々、精神科医療についての困りごとに対応いたします。

暴れる患者に意気込む勘違い看護師

2006年08月02日 | 看護論的経営論
暴れる患者に意気込む勘違い看護師


これはどういうことだろうかと考えてみてほしい。
精神科に勤務したことがある人であれば、いくらかは目にしたことがある光景のはずだ。私も昔を思い出す。つまり、

※看護師の患者への過剰な静止行動

のことである。精神状態が思わしくなく、少し興奮してしまった患者に対してここぞとばかりに押さえ込みに行く。まだ、抑える必要もないのに押さえようとする。何故か男性5名ほどで威圧する。おまけに荒い口調で患者をさらに興奮させる。自分達の仕事は何だと思っているのか。見ていて情けなく思ったことがあった。
状況によっては、数名の男性で駆けつけなければならないこともあるだろうし、申し訳なくも患者を押さえ込まなくてはならないこともあるだろう。しかし、いかにその状況を細かく判断し、できるだけ患者に影響を与えないようにするかの微妙な調整が出来てこそ、精神科の看護師なのではないだろうか。
 力づくで患者を抑えられるのがプロではない。その行動は、自分が暴れた患者に対して恐怖感を抱いてしまった結果、過剰に反応してしまった己の心理的反応として解釈せよ。暴れる患者に対応できなくとも、冷静に対応できる看護師に協力を求めることができる看護師のほうがよっぽど優れている。もう一つ贅沢を言うなら、

※抑えなければならない状況が生じても、いかに自然体に患者を落ち着かせるか

も追求してほしいところである。これは、言葉かけにしてもそうであるし、行動を静止しなければならない体力的な場面にしてもそうである。

今一度振り返ってみてほしい。看護の中で自らを防御規制で包み込んでしまっているような心理状況に陥っていないかを・・・







最近ますます面白くない記事になってきて重症ですが、一つずつクリック願いま~す。面倒くさいのはわかってます!!でもお願いします!!!それと、タナベフジオ氏のスピード感あふれるCGアニメもご覧になり、一つ投票してくださいな。

最後までご閲覧いただきありがとうございます。拙著本「精神科看護師、謀反」も看護の参考にしていただければ幸いです。

最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ゆうゆう)
2006-08-02 23:22:48
べっちぃ

おひさです。覚えてるか不安だけど、ゆうちゃんです。よねちゃんとも言われてました。。^^;;



お元気そうで、はなこさんから誘われて。



元気そうで何よりです。今は私さかいにいます。



まずは 挨拶がてら^^
返信する
Unknown (もっさん)
2006-08-02 23:29:37
覚えてるよん♪わが同士。忘れるわけないじゃん。なんか、仲間が増えてきたよん。懐かしいな。



俺の本、買うんだぞ!



そして、ミクシイ登録せよとはなこさんより命令だ^^教育主事も誘えとはなこさんより命令が・・・・。恩師は忙しいぞな。



わしは、卒業後ずーーーーーーーっと世話になりっぱなしさ。ブログの上にあるメルアドにメールくれたらミクシイにはいるのにお誘いできると思うよ。明日から3日間、野暮用で京都へ行くんですわ。あーあー、死ぬまで忙しそう。俺。
返信する
あるある。 (nursman)
2006-08-04 20:58:20
古くから居る看護師からこの手の話はよく聞きますよ。「○○病棟で患者が暴れてるぞぉ~」そんな言葉を聞いて、走ってその病棟へ行き、ボカボカボカ…。

なんてこと

まぁ、昔は薬も治療もあまりよくなくて、ボカボカまでは、やらないにしろある程度、力で何とかしないといけない時代があったのでしょうね。

薬や治療が良くなった今の時代でも看護が昔のままでは、ダメですよね
返信する
SM度チャック (西やん)
2006-08-05 08:07:40
大阪監禁事件とマルキ・ド・サドに触れた記事をUPしてみました。

人気は皆さんのSM度チェックです。

もっさんのSM度は・・・?

精神科の皆さんも多い もっさんのブログに訪れる皆さんのSM度も興味が有ります。

返信する
Unknown (もっさん)
2006-08-05 13:04:55
サディスト度・67%でしたよ。今京都の大学からパソコンに向かっています。もうすぐ講義が始まるのでもどりますねー。
返信する
私も67% (ゆる看)
2006-08-06 01:59:11
力に自信があるスタッフが、隔離室に居る患者さんから罵倒され、意気込んで隔離室の扉を開けたところ、私物を投げつけられ流血ということがありました。

他のスタッフの一致した見解は「不注意&不適切な対応」でした。



その時に必要な対応であったかどうかは、患者さんが安定したとき判断してくれます。

興奮の理由が了解可能であれば、殆どの場合、体力対応を必要としません。日頃または過去の関係が良好だと、患者さんに思ってもらっていることが対応時の難易度を左右しますが。



しかし、易刺激的状態の患者さんが、他の患者さんを攻撃してしまうときは、「それ以上は止めましょう。」と眼力いれて声をかけることがあります。可能な限り当日中に、攻撃理由への対応と、双方へのフォローも行いますが・・・・可否は、その患者さんに判断してもらうしかありません。
返信する
一般内科とておなじです (お市)
2006-08-11 23:20:15
はじめまして、自ブログへのコメントありがとうございます。

もっさんの言われる「その行動は、自分が暴れた患者に対して恐怖感を抱いてしまった結果、過剰に反応してしまった己の心理的反応として解釈せよ。」には、全く同感です。

一般内科でも、同じようなことは良くあるんです。高齢患者さんに対しても、高度で濃厚な治療をすればするほど、患者さんの精神に負担をかける結果になります。自分が暴れる患者さんに対して抱く感情の取り扱い如何で、看護の方法も意味も変わってくると思います。そんなことを、某看護雑誌に投稿してみましたが、先日「掲載不可」の返事をもらったばかりで、ショックを受けておりました。が、もっさんのブログを読んで、復活しました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (もっさん)
2006-08-12 00:09:18
>お市さん



コメントありがとうございます。私の記事なんて全て掲載不可能ですよ^^



雑誌という媒体は、私のような人間を好みません。載せられるような雑誌があればよほど変わった雑誌じゃないでしょうかね。



もっとも、お市さんの記事は知的で看護界にも有益な内容だと思っておりますが・・・・。今後とも情報交換をよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (まさこ)
2006-08-21 14:45:38
サディスト度87パーセント。報告ほしいとあったので、書いておきますよ。4年前まで、土佐人です。土佐では、おとなしいほう。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。