今年7月~11月にプライム・ビデオで観たアニメの簡単な感想のメモ。
最後にYouTubeで観た『宝石の国』のツイートも引用しておく。
出所:アマゾン・プライム・ビデオのサムネイル画像
HELLSING OVA
2006~2012年。簡単には説明しにくいが、英国を異教徒から守るHELLSING機関とそれに属する吸血鬼、カトリックとプロテスタントの宗教対立、ナチスの亡霊を絡めた壮絶なバトル物。映像は独特だがちょっと古い感じはあり、テレビだと描けないような凄惨なシーンも多い。観ていて楽しくはない。
物語は色々展開するし、哲学的な面もあるが、何を描きたいのか分からない印象も受けた。Amazonでの評価が高かったので観てみたが、人によって評価が分かれそう。元々、長い連載コミックだったので、原作を知っているファンの人にはいいのかもしれない。
とある科学の一方通行
とある科学の一方通行
2019年。『とある~』シリーズでは科学と超能力と魔術が絡み合う壮大な物語りが展開されている。その中で本作は最強の能力者のアクセラレータが悪党でいることに拘りながらもいい者として別の悪党から学園都市を守る話。これまでのシリーズを観てないと、登場人物の意味等が分からないだろう。シリーズは全部観ていたつもりだったが、本作は見逃していた。
本作ではアクセラレータとラストオーダの辺りの役回りと基本ストーリーはいいとして、途中に出てくる4人の子供の能力者の悪役は強いはずなのが弱過ぎて登場させる意味が分からない(この後の『とある科学の超電磁砲T』に多少役割をもって出てくるので顔見世的かも)。また、敵の組織DAや警備員(アンチスキル)は安易に死に過ぎるし、ラスボスの変な巨大化、最後の方のヒロインの優柔不断さでちょっと面白みが台無しになった。ただ、最後の締め方はよかった。
文豪ストレイドッグス シーズン3
2019年。文豪と同じ名をもった登場人物たちの異能バトル。当然シーズン2まで観てないと訳が分からない。各登場人物と複数の組織が絡み合う中で展開が進むと同時に時々過去の話にも遡り、物語の深みが増していく。異能バトルも個々の単純な戦いだけでなく、裏読みが入り交じり面白い。登場人物は個々の文豪の個性を若干は踏まえているようだが、その部分に囚われると色々と異論が出そう。映像やシナリオのレベルが高く出来のよいアニメだと思う。
リコリス・リコイル
2022年。犯罪を未然に防ぐ秘密組織によって平穏な日々が保たれている日本という設定。その組織のエージェントがリコリスという少女達(別に少年達の組織もある)で、犯罪が起きる前に犯罪を起こす人間を容赦なく射殺していく。ただ、最強と言われる主人公は非殺傷弾を使い、喫茶店を営む支部で別行動をとっている。その状況で登場人物たちの思いがぶつかり合いつつ事件に立ち向かっていく。
設定とかリコリスの行動にリアル感は乏しいが、映像がきれいだし、アクションシーンの動きもいい。特に明るくかわいい主人公は声優もマッチしているし、相棒になるもう一人との対称的な感じもいい。オリジナルアニメらしいが、13話できれいに一段落して終わった。設定とかで拒否反応を感じる人もいるだろうが、面白く良作だったと思う。
シャドーハウス シーズン1 、2
シャドーハウス シーズン1 、2
2021~2022年。顔のないシャドーと呼ばれる貴族とそれに使える生き人形が暮らす「シャドーハウス」での生活を描きつつ、その謎がだんだん明らかになっていく展開のミステリー。観始めの頃は、奇妙な設定に加え、主人公の生き人形を可愛らしく描き過ぎの感じがしてそれ程面白くは感じなかったが、謎が少しずつ明らかになるに連れ面白みが増してきた。シーズン2でもまだまだ途中なので、続編に期待したいところだ。
よふかしのうた
2020年。不登校になった少年が夜更かしして出歩いていると可愛いお姉さんの吸血鬼に出会って、という流れで進むファンタジー系のラブコメ。特に印象に残ったのは、このアニメでは紫色を主体にして夜を明るく非常に美しく描いていることだった。夜を現実的に暗く描いてしまうと見にくくなってしまう。今まで見たアニメの中で一番夜をきれいに見せることに拘った映像だった。
また、Creepy Nutsが担当しているオープニング『堕天』とエンディング『よふかしのうた』のラップ調の曲がアニメの雰囲気とよくマッチしていた。曲の『よふかしのうた』が先にあって、触発されてコミックが作られ、アニメになったようだ。可愛いけど寄り目がちのキャラデザも独特だった。ストーリーはまぁまぁで、他のことの方が印象に残ったアニメだった。
宝石の国
2017年。これだけはYouTubeで観た。全12話が期間限定の無料公開中で、12月31日までなら見られる。感想はツイート参照のこと。