プチ早期退職者の資産運用+αブログ

2022年に処分したトルコリラ円の買ポジションは3枚

 スワップポイント狙いの口座でトルコリラ円の取引をしてきた状況については昨年12月に記事にし、その買ポジションが悲惨な状況になっていることも書いた。その時点で、トルコリラ円は平均23.991円で20.3枚の買ポジション(レバレッジ1倍で見れば487万円分のトルコリラ)を持っていて、その含み損が347万円を越えていた。


 今年もトルコリラ円の処分を最優先で進めたが、損失を埋めるための原資も限られる中で3枚しか処分できず、現状の建玉は以下の通りとなっている。



 昨年と同様の表現で言えば、トルコリラ円は平均23.295円で16枚の買ポジション(レバレッジ1倍で見れば373万円分のトルコリラ)を持っていて、その含み損が259万円を越えている。

 毎週トレンド分析しながらドル円買やユーロドル売を行って得た利益を元にトルコリラ円買の処分を進めたが、今年処分できたのは3枚だけだった。この口座全体の損益がマイナスにならない範囲で処分を進めた結果で、今年はこれが限界だ。

 損切りできた建玉の中には、30.3円の買1枚、30.2円の買1枚(いずれも過去に高値の建玉を節税売りして買戻した分)があり、平均8円程度で決済したのでそれらだけでも44万円超の損失が発生した。1枚当たりの損失が大き過ぎて処分するのに四苦八苦している。

 とは言え、少しずつでも処分は進み、昨年12月の20.3枚の時と比べるとレバレッジ1倍で見たトルコリラの保有額(投資額)は114万円ほど減ったトレンド分析を重ねて得たドル円等の利益が過去の失敗の後始末に消えていくのは虚しいが、自分の愚かな判断の結果なので仕方ない。

 今年のトルコリラ円はドル円との連動性が強くなっていて、昨年までに比べれば値動き/下げは小さかった過去1年分ほどのトルコリラ円の日足チャートを以下に示す。最近はドル円の急落につられてトルコリラ円の下げもきつくなってきた。


 出所:セントラル短資|プログレッシブチャート(口座保有者のみ参照可)

 トルコリラ円は、来年は下放れして下げそうな感じだ。来年もトルコリラ円買の処分を進めるつもりだが、原資を稼げる建玉が残っていないのが悩ましい。今年はドル円買で100円の1枚、101円の0.5枚、107.5円の0.5枚など、コアポジションとして長年保有してきた分があった。急激な円安が進む中、ずいぶん早めに決済してしまったが、それでも50万円近い利益が出て、処分の原資に使えたのだ。

 本来高金利通貨であるトルコリラだが、処分の原資に使えるスワップポイントはこの何年かは全く当てにできなくなった。セントラル短資は特に低く、現在、買1枚当たり1日たったの3円だ。くりっく365なら13円だし、それより多いFX会社もある。

 米国の利上げが続いてドル円買のスワップポイントが高いので、スワップポイントを稼ぐならドル円の方がよほどましだ。ただ、ドル円は今月初めのトレンド分析の記事で、今回の円安の大相場は終了した可能性が高くなってきたと書いた。そして、12月20日に日銀が長期金利の変動幅を+0.5%まで拡大したことと、その後のドル円の動きによって、ドル円の大天井は確定したように見える。

 このような状況ではあるが、私はドル円が下げ続ける中、ドル円買を0.1枚単位、1~2円刻みで行っている。スワップポイントも含めて少しは原資を稼がないといけないので、トレンドに逆らうリスクを承知しながらやっている。また、スワップポイントはマイナスになるがユーロ円売の他、豪ドル円買なども少しはやっている。

 少々生々しいが、現時点の私の口座の証拠金状況を貼っておく。トルコリラ円の暴落に耐えるため2018年時点で預入証拠金を600万円まで増やした結果、FX口座の中ではここの資金が一番大きくなっている。維持率や実効レバレッジでは余裕があるものの、評価損益を見る度に自分の愚かさを実感しているのだった。




 金融所得に関わる税制が変わってFXと株式投資の損益通算ができるようになれば、FXの評価損も有効活用できるのだが、今の所そういう動きはない。残念だ。

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