ウォルマートカード セゾンエクスプレスが不正利用され、ヤフープレミアム月額会員費が何年も引き落とされていた。不正利用だということは認められ、返金処理された。
不正利用の概要
利用されたカード:ウォルマートカード セゾンエクスプレス
利用された対象:ヤフープレミアム会員の月額会費(現在は月額508円)
利用された期間:2017年5月分から2021年12月分まで
(不正利用に気付いてヤフーやカード会社に連絡したのが今年1月下旬)
何年も気付かなかった理由
情報リテラシーや金融リテラシーは高いつもりでいたが、不正利用に気付かなかった期間の長さを考えるとお恥ずかしい限りだ。基本的な理由は利用明細を確認してなかったことに尽きるが、参考までに明細確認を怠ってしまった理由を書いておく。
① 不正利用額が小さくて、カード利用額に違和感がなかった。
このカードはガス会社の料金支払いと、たまの西友での買い物にしか利用していなかった。そのため、一定額の利用でもないし、500円程度だと誤差の範囲で気にならなかった。
② 通帳や引き落とし状況は妻が管理していた。
私名義のカードで私名義の銀行口座から引き落とされているが、日常の生活費の支払いに使っている口座なので、通帳は妻が管理していた。カードの引き落とし金額に違和感がないため、妻も気にしてなかった。
その口座には年金関係等の振り込みもあるが、私がやっていたのは残高不足になったら不足分を振り込んだりするぐらいだった。
③ ネットアンサーにログインできないのを放置していた。
カードの利用明細は紙ではなく、電子的明細にしていた。いつ頃からか覚えていないが、明細確認等をするためのネットアンサーにログインできなくなっていた。不正利用が開始された時期は、ログインできなくなっていた時よりも明らかに前なので、理由にもならないが。
気付いたきっかけ
セゾン系の別なカードで通信費関係等の引き落としもあった。今年の正月明けに、1月の引き落とし額を見ていた妻が、どの引き落としが何の分かきいてきた。どのカードで何かは覚えてなかったし、明細も見られないので困ったなと思った。
再度、ネットアンサーにログインしようと試み、ブラウザを変えてみたり、パスワードを再設定して再設定完了で通知されたIDをコピペ(ゼロとオーが紛らわしいので)したりしてもやはりだめだった。それで、ネットアンサーのIDを作り直してみたら、ログイン可能となり、身に覚えのないヤフーの利用が明細にあるのに気付いた。
不正利用に気付いた後の対応
時間の目安も分かると思うので、日付とともに対応履歴を書いておく。
1月21日 不正利用に気付き、ヤフーに問い合わせサイトから連絡。
1月22日 ヤフーのサイトからの有料サービス停止処理をするようにとの案内メールがあり、ただちに処理実施。メールのリプライで不正利用の確認依頼。
1月23日 ヤフーから停止完了の連絡メール。知らされたIDが見覚えのないIDであることをメールで連絡。
1月24日 不正利用されたことをカード会社に電話連絡。引き落とし停止等はできず、ヤフー側からしか処理できないとの回答。この時、ヤフーの利用履歴を確認してもらって、2017年5月分からだと分かった。
1月25日 ヤフーから調査するとの連絡メール。こちらで把握済みのヤフオクの情報等(後述)をメールの添付ファイルで連絡。
2月3日 カードが不正に登録されたと判断し、返金処理するとの連絡メール。カード会社経由になるが、2~3ヵ月かかるとのこと。
4月央 5月引き落とし分で清算後の金額を返金するとの利用明細書がカード会社から郵便で届いた。返金分は4月28日に決済口座に振り込みがあった。
不正利用の痕跡確認
不正利用していたID(c_io7_99)が分かったので、ヤフオクを調べてみると1件の履歴が見つかった。詳細情報は既に見られなくなっていたが、私は昔オークションで不用品を売却したりしていた時期があり、その経験をもとにオークファンで詳細を調べた。不正利用された時期が2017年5月だと分かっていたので、すぐに見つけられた。それらの情報をまとめたのが以下だ。
ルイ・ヴィトン グラフィット ノベルティを2017年5月25日に出品し、5月28日に落札されて、取引を完了していた。愛知県在住で、ヤマト運輸で発送していた。
ヤフオクは本人確認しているはずなので、ヤフーは不正利用した人間を特定できたはずだ。ずいぶん前の確認結果にはなるが、その人間に連絡を試みたかとか、警察に連絡したりしたとかは分からない。
不正利用に関する疑問
このカードの情報をネットで投入したのは、ガス会社への支払いをこのカードにした時の1回だけだ。後は日常使いの財布に入っていて、たまに西友で使っていただけだ。どうやってカード情報が流出したのだろうか。
また、ヤフーがカードの登録を承認する際、本人確認をしているはずだが、名義等も違うはずなのにどうやって本人確認したのだろうか。
不正利用にしては、たった1回だけの利用であることや、本人確認がなされるヤフオクで利用したのも腑に落ちない。
返金されたので被害はなし
利用明細を何年も確認しなかったのは自分の落ち度でもあったので、全額返ってこない可能性も覚悟していたが、不正利用された全額(約2.8万円)を返してくれた。
不正利用に気付いた後の対応をしている際、必要に応じて警察に被害届を出してもよいと思って少し調べたが、誰が誰にどういう被害を与えたのかという観点で、なかなか出しづらいものらしい。
カード会社はヤフーが対応しない限り知らないという態度で、被害届を出してくれとかいう話にはならなかったし、ヤフーも不正利用の判断をして返金するということで終わった。
返金処理した時点でヤフーが被害者だが、不正利用者がプレミアムサービスを使い続けていたとしてもヤフーとしての実被害は軽微だ。したがって、警察対応の手間等を考えると、被害届は出さなかっただろうと思っている。
今回の件で、当たり前のことだが、カードの利用明細は毎月きちっと確認すべきだと改めて思った。