プランターから3年ほど前に勝手に生えてきた樹が二つある。一つは実も確認できて万両だと分かった。同じころ、別なプランターから生えてきた樹も枝ぶりや葉の様子(形や縁のギザギザ感)から万両だと思っていた。
一方の万両は気付いて2年目から花が咲いて実もなった。しかし、もう一つは若干小さい樹だったが、昨年になっても花も咲かなかった。おかしいなと思いつつ見比べると、片方は葉軸の赤さが目立ち、葉の緑色が少し薄く、葉ツヤも若干少なかった。 今年2月末ごろの写真が以下。
何の樹だろうと思い直していたころ、近所の公園に散歩に出かけた際、同じような感じで巨大化した樹があり、ユズリハという名札がかかっていた。
ユズリハは、譲り葉とも書き、新しい葉が出終わったころに古い葉が落ちるということで、円滑な世代交代を連想させるため縁起木とされているらしい。万両とともに別な縁起木が生えてきたなら、縁起がよいと思って育てている。
先月末、近所の公園に行ったら、ユズリハの新葉が育ち、古葉が落ち始めていた。その時の樹の様子が、以下の写真。
葉軸の赤さが目立つのは一緒だ。しかし、古葉の縁は若干波打っているが、我が家の樹ほどギザギサ感がない。それで、またちょっと違うのかなと思い直し始めたところだ。花が咲き、実でもできればもっとはっきりするのだけれど。
【投稿日、翌日の追記】
投稿してから気になってネットで調べまくっていたら、以下の記述のある説明を見つけ、結論としてヒメユズリハではないかと思って一人で納得した。
「成木の葉は全縁ですが、幼木では鋸歯が出ることがあります。葉柄は赤みを帯びます。 」
翌日、さらにしつこく調べていると、どうやら幼木の鋸歯は粗いものらしい(右下の写真)。幾つか幼木の鋸歯の写真を見つけたが同様だった。逆に、成木でも細かい鋸歯のある葉の樹もあるようだ(左下の写真)。結論として、ヒメユズリハだと思っているのは今のところ変わらないが、なかなか奥が深い。
さんざん書いていたのだが、やがて白い小さな花が咲き、赤い万両の実がたくさん成った。野良万両で書いた樹よりも実が一回り大きいので少し種類が違うようだ。今では葉の色も緑が濃くなった。日当たりの具合によるのかな?