その中の一人で、私の気持ちとしては親友という感じでは
なったのですが、好きなアーティストが一緒だったことから
意気投合してよく一緒にいたA子という友達がいました。
A子の外見は性格も外見も華やかなタイプではなく、
物静かな感じで、その割に自分と同じアーティストが
好きなんだと、最初は意外に思ったものです。
ほどなくして私には彼氏ができました。
彼氏ができたら、お互いに話そうねということは何となく
女友達同士、話をしていたと思います。
ただ、私は彼氏を自慢する子やそのような行動が好きでなく、
彼氏ができてもとりあえずは黙っていました。
私は彼氏ができたことによって行動が変わるタイプでも
なかったので、言わなければたぶん彼氏ができたことは
誰にも気づかれなかったはずです。
そんなときに、同じ仲間の女の子友達から「妊娠したかも
しれない」という相談がありました。
とても深刻な悩みだったために、彼氏がいない人にあれこれ
言われたくないと思われたくなくて、私は初めて今彼氏が
いることを友達に言いました。
すると私に彼氏がいることが友達からA子にも伝えられて
しまったようで、ある日A子から彼氏について問い詰め
られました。
私は、できるだけ悪気のなかったことを伝えつつ、
黙っていたことを謝りながら正直に話しました。
それをきくとA子は一瞬、般若のような目で私を
にらんできました。
しかしすぐに表情を変えて、彼氏について色々と質問
してきました。
「本当は彼氏がいるというのは作り話ではないか」
ということも言われたりして、私も頭にきたのでつい、
彼氏の写真やら具体的な話をしてしまいました。
それからしばらくして、順調だと思っていた交際がなぜか
うまくいかなくなりました。
彼氏に理由を尋ねてもはぐらかされるだけで、
結局別れることになりました。
月日は流れて高校卒業後、同窓会のような意味合いの
飲み会が開かれました。
そこで私は驚くべきことを耳にしました。
実は、その当時お付き合いしていた彼氏とA子は塾が
一緒で、いつの間にかA子が自分の彼氏であったその
男の子とお付き合いしていたということでした。
話してくれた友達も人づてに最近知ったそうで、高校生の
ときはもちろん知らなかったそうです。
私はびっくりして、連絡をとるべきか色々迷いながらも、
当時の彼に連絡を入れてみました。
昔の話ではありましたが、本当のことなのか知りたかった
からです。
昔話もおりまぜながら当時の話にもっていき、何気なく
訪ねてみると、私と別れた原因はやはりA子だった
ということでした。
A子とは塾の帰りがよく一緒になり、話すようになったら
A子から積極的に迫られてという話でした。
どこまで本当かわかりませんが、時期をきいてみると私の
彼氏だと知ってから、A子が彼に近づいていったことは
事実のようです。
今はA子とは連絡をとっていません。
高校で知り合った子なので地元のエリアが少し違うこともあり、
もともとタイプが違ったからなのか、高校卒業のお祝いで
集まったときを最後に会うことはありませんでした。
おとなしそうなA子の中には、私に対する怨念のような
気持ちがあったのでしょうか。
その彼と別れてからも、高校時代はA子と一緒にいることが
多かったのですが…そのとき彼女は何を思って
いたのでしょう。
やはり私を恨んでいたのでしょうか。
表面的な部分から読み取れないA子の心情は、
今でもわかりません。
“寿命を縮める災害ストレス”。サイエンス・コメンテーターの
アンジャナ・アフジャ氏のコラムです。
近年世界中で頻発している災害ストレスが心身の与える
影響に関する研究結果を綴ったもので、興味深かったのが、
米ワシントン大学の研究チームの調査結果です。
調査チームが、プエルトリコ沖のサンディアゴ島に生息する
アカゲザルの血液サンプルを、2017年に襲った大型
ハリケーン前後で比較したところ、サルの老化が加速
したことがわかったというのです。
とりわけアルツハイマー病などの、「加齢に伴う病気の発症」
と関連する免疫細胞が影響を受け、サル年齢で2年分、
人間でいえば7~8年分老化が進んでいたとか。
・・・8年分も、脳の老化が進んでしまうなんて!
もちろんこれは「アカゲザル」を対象にした結果です。
しかし、炎症と老化を研究する研究者は、「人間にも
同様に悪影響を及ぼす可能性は極めて高い」と指摘。
アカゲザルも人間も・・・類人猿です。
そもそも、ストレスが人間の老化を加速させる危険因子
であることは、様々な調査からこれまでも確認されて
いました。
例えば、配偶者の死により死亡リスクが高まったり、
認知機能が低下したり。ストレスを慢性的に感じていると
体の免疫システムが弱まり、さまざまな感染への危険が
高まったり、脳卒中などのリスクが高まります。
また、・・・
・孤独感は血圧の上昇、ストレスホルモンの増加、
免疫力の低下をもたらす
・孤独感はアルツハイマー病や睡眠障害につながる
・乳がん生存者のうち、孤独感の高い人はそうでない人に
比べ再発リスクが高い
といった具体に、「孤独感=lonliness」を抱くことで、
心身が蝕まれるのも、ストレスに起因しています。
他者と協働することで生き残ってきた「人間」にとって、
共に過ごす他者の欠如は絶え間ない不安をもたらし、
大きなストレスになってしまうのです。
調査結果、すなわち「ストレス」がアルツハイマー病の発症と
関連する免疫細胞に影響を与えていたことは実に
興味深い知見です。
人間のSOC=ストレス対処力は、自分を取り巻く半径
3メートル世界に「信頼できる人間関係」があることで
強化される人間の不思議なパワーです。
つまり、災害ストレスで加速するサルの老化が人間にも
当てはまるならば、SOCが「社会的な結びつき」で引き出され、
それを「ストレスに対処する力」だとする理論を展開した
健康社会学者のアントノフスキー博士の知見を、
新たな角度から捉え、考えることができる。
人間とストレスへの興味がどんどんと深まっていきます。
一方で、80歳を過ぎた途端、老化がいっきに加速し、
認知症になる人が急増するというリアルは、…
人間の脳の寿命は80歳に設計されているのではないか?
医学の発達により肉体的には、人生100年時代を迎えて
いるけど、霊長類としての「人」の限界を超えてしまって
いるのではないか?
家族のカタチが変わり、独居老人が増え、お金に関連する
ストレスも多い現代社会では、ますます脳の老化は加速して
しまうのではないか?
2016 年の健康寿命は男性が 72.14 歳、女性が 74.79 歳。
平均寿命(男性 80.98 歳、女 性 87.14 歳)との差は
男性で約 9 年、女性で 12 年ありました。
この期間は寝たきりなどで生活の質の低下を招くことが多く、
医療費や介護 費もかかります。
健康寿命=「健康上の問題で日常生活が制限されることなく
生活できる期間が、男性72.14歳、女性74.79歳で、
「健康寿命を伸ばすため」の試みがあれこれ行われて
いるけど、近い将来、頭打ち、あるいは短くなる可能性が
あるのではないか?
「長寿=幸せ」とは限らない現実の中で、「私」たちは
老いることを、余儀なくされるのではないか?
寿命って・・・なんなんでしょうね。