
(写真は「風立ちぬ」のゼロ戦)

遅ればせながら、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を見に行きました。

ゼロ戦の設計者として知られる堀越二郎と、同
時代に生きた文学者・堀辰雄の実在の2人を
モデルに、主人公の青年技師堀越二郎が、不況、
関東大震災、第二次世界大戦の時代を駆け
抜けたその青春の生きざまを描いています。

そして、主人公と結核の薄幸の少女との出会いと
別れの愛が、ストーリーの中心になっています。
これまでの宮崎駿監督作品と全く異なる作風でし
たが、本作品で引退ということなので、この映画
のストーリーは、監督が最後に言いたいことだったのでしょうね。
映画の中では、主人公が設計したゼロ戦の飛ぶ姿
が非常に美しく、印象的でした。


感動したあまり本物のゼロ戦を見たくなりました。
というわけで、上野の国立科学博物館へ足を運びました。
上野の街へ行ってみると、ダイオウイカの深海展
で大盛り上がりです。


国立科学博物館は、JR上野駅・公園口から徒歩
5分です。(入場料 600円 但し、ダイオウ
イカで話題の深海展は、10/6までで、別途
1,500円)ゼロ戦(零式艦上戦闘機)の本物は、
地球館の2階にありました。

「風立ちぬ」のヒット以来、このコーナーを訪れる
映画ファン、家族連れ、カップルが急増したらしいです。
こちらのコーナーに展示されている零戦21型は、
ニューブリテン島付近の海中から引き上げられた機体らしいです。

エンジンのカバーは取り外されていて、エンジン
をよく見る事が出来ます。

映画に出てくる零戦の空気抵抗を少なくするため
に開発された「沈頭鋲」についてのビデオ説明があります。
映画の場面と同じだ!

また、映画に出ていたのと同じゼロ戦の設計図や、
設計の概要計画書も展示されています。

そうか!!

「風立ちぬ」の映画の具体的な場面は、ここに取材
に来てヒントを得たんだ!

映画以外でも、堀越二郎作「零戦その誕生と栄光
の記録」と堀辰雄作「風立ちぬ」の2冊の本が
よく売れているらしいですよ。

更に、地球館の2階には、江戸時代の発明家・
田中久重(東芝の前身の田中製造所の創設者)
の「万年自鳴鐘(万年時計)」が展示されて
います。

たまたま、先日、テレビで、この万年時計の特集
をやっていましたが、この時計の1,000点を超え
る部品は、全て田中久重の手作りだと言っていました。

テレビ特集は、2005年に、文部科学省の「万年
時計復元・複製プロジェクト」チームによって、
分析・復元され、このプロジェクトによって
製作されたレプリカが「愛・地球博」で展示
されるまでのドキュメントでした。
またゼロ戦と同じ地球館の2階に、「はやぶさ」
の実物大の模型があり、はやぶさが持ち帰った
「イトカワ」の破片を顕微鏡で見ることが出来ます。


それから、ダイオウイカで話題の深海展は、地球
館の隣の建物で開催中です。
世界最大の無脊椎動物とされるダイオウイカは、
大きなものは全長18メートルもあり、古くから
「幻の巨大イカ」として船乗りに恐れられたそうです。

潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型、
約380点の深海生物標本などが展示されています。

深海展のお土産コーナーでは、何と!実物大の
ダイオウイカの縫いぐるみを売っています!

買う人いるの?
