(「あべのハルカス」の58~60階の全面ガラスの
「天上回廊」)
大阪旅行の2日目です。
今日は、西宮に住む友人と久し振りに会います。
彼とは、高校が同じクラスで、その後、同じ大学に入学し、
更に同じ会社に就職して、おまけにその会社の独身寮まで
一緒でした。
その後、彼がニューヨーク支店に転勤してから、徐々に
やり取りが少なくなっていました。
先日、お互いに元気で会えるうちに会っておこう、と電話で
話し、今回の旅行の目的に加えました。
彼は、当日、私が宿泊する心斎橋のホテルに迎えに来て、私が
行きたかった 「あべのハルカス」を案内してくれました。
「心斎橋駅」から地下鉄御堂筋線に乗り、「天王寺駅」で下車
すると 「あべのハルカス」に直結しています。
「あべのハルカス」(高さ300メートル)は、2014年に
「横浜ランドマークタワー」(296メートル)を抜いて、
現在では「日本で一番高いビル」です!
しかし残念ながら、今年の秋には、東京都港区の森ビルの
「麻布台ヒルズ」(330メートル)に抜かれてしまいます
・・・
しかししかし、その「麻布台ヒルズ」も、4年後には、
三菱地所が東京駅前に建設予定の「トーチタワー」(高さ
390メートル)に抜かれてしまいます・・・
三菱地所→近鉄百貨店→森ビル→三菱地所と、日本一の高さを
争う戦いは、企業の面子をかけて果てしなく続くみたいです。
「天王寺駅」を出て、「あべのハルカス』を見上げると、
上層階は霧の中です・・・
昨日の土砂降りの大阪城見物に続いて、本日も時折霧雨が降る
生憎の天気です・・・
この雨だと、展望台まで上っても何も見えないかな?、と
不安になります。
「あべのハルカス」の展望台が霧の中では、肝心の展望台
からの景色がご紹介出来ませんので、以下、「ブラタモリ
・大阪」(再放送)の映像で適宜補足してゆきます。
(「あべのハルカス」の全景:ブラタモリから)
あべのハルカスの低層階は、近鉄百貨店の本店と美術館です。
中層階はオフィスで、高層階はホテルや展望台です。
高速エレベーターで、45秒であっという間に最上階の60階
展望フロアに到達しました。
(展望フロア入場料:1,500円)
悪天候のせいか、展望フロアは人影も疎らです。
(「展望台」からの眺め:ブラタモリから)
晴れていれば、多分、こんな風景が・・・
(「展望台」:ブラタモリから)
また、床の一部がシースルーの「ガラス床」になっていて
スリル満点です!
この日は、時折霧雨が降る生憎の天気で、霧がかかったり
僅かに晴れたりといった感じでした。
天気がよければ、神戸市内、明石海峡大橋、京都タワーまで
見渡せるらしいのですが・・・
前頁の写真は、眼下に広がる動物園のある「天王寺公園」
です。
眼下には、上の写真の様に「通天閣」も見えます。
(「大阪城」:ブラタモリから)
晴れていれば奥の方に「大阪城」が見えるハズです。
(「キタ」と「ミナミ」:ブラタモリから)
また、キタ(梅田)やミナミ(難波)の中心街もハッキリと
見えるハズです。
「トイレ」も全面ガラス張りで、用を足しながら?絶景が
望めます。
上の写真は「天上回廊」で、58~60階の全ての壁が
全面ガラス張りの三層構造の回廊です。
上の写真の最上部の逆三角形の部分は、展望台の外を、専用の
スーツを着て、命綱を付けて歩く「EDGE THE
HARUKAS」(エッジザハルカス)です。
今日は悪天候のためトライしている人はいないみたいですが、
公式ホームページには下の写真がありました。
怖~っ!
命綱を付けて歩くのが無理な人のために、VRで展望台の外へ
飛び出せる写真の遊具もあるみたいですよ。
あべのハルカスの最上階の60階の「展望フロア」の見学を
終えて、次に、16階の「あべのハルカス美術館」に
行きます。
美術館では、「幕末土佐の天才絵師 絵金」を開催中でした。
(入場料:1,600円、6月18日まで)
土佐生まれの「絵金」(えきん)は、幕末から明治初期に
かけて、数多くの芝居絵屏風などを残しました。
真っ赤な血しぶきがあがる絵など、独特のおどろおどろしく
も、美しい画風で描かれた絵金の屏風絵です。
今も、高知県内各所の夏祭りの数日間、神社の境内や商店街の
軒下に飾られています。
美術館に入ると、その高知の夏祭りを再現した展示となって
おり、お祭り雰囲気に思わずワクワクします。
写真は、神社の参道を照らしながら、歌舞伎の物語を紹介する
「絵馬提灯」です。
写真の「釜淵双級巴」(かまがふち ふたつどもえ)は、
「石川五右衛門」が生まれてから、釜茹でにされた後
までを26枚の「絵馬提灯」で描いています。
(石川五右衛門処刑の場面)
(処刑後の五右衛門親子:五右衛門に子供がいて一緒に
釜茹でにされたのは知りませんでした・・・)
美術館の中には、高知の神社の参道の「絵馬台」という
芝居屏風を飾るやぐらが再現されていました。
参拝者は、参道のこの「絵馬台」の下をくぐりながら進んで、
神社にお参りします。
あべのハルカス美術館を出て、昼は、13階の「あべの
ハルカスダイニング」で食事をしました。
「うどんすき 美々卯」で、「うどんすきコース」を友人から
ご馳走になりました。
生きたエビが飛び跳ねて大苦戦しました・・・
午後は、「あべのハルカス」を出て、西宮に住む友人の一番の
お薦めスポットだという「四天王寺」を案内して
もらいました。
「あべのハルカス」の地下の「天王寺駅」から地下鉄谷町線に
乗り、「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」で下車します。
駅から四天王寺への参道を歩いて行きます。
「石の鳥居」(重要文化財)
「四天王寺」は、推古天皇の593年、日本最古の伽藍構造
として「聖徳太子」が建立した寺です。
”この世のすべての人々の救済を目的”として建てられた
日本仏法の”最初の官寺”です。
最澄、空海、法然、親鸞など、宗派の枠を超えた各宗祖師が
祀られています。
(弘法大師の像)
(親鸞聖人の像)
写真は、「聖徳太子の引導石」で、この近くの 鐘を三度
衝くと、引導石に聖徳太子が現れて極楽浄土へ導かれる
そうです。
境内の左手に、前頁の写真の「私立四天王寺学園」の正門
がありましたが、これは四天王寺が経営している学校の
ようです。
前頁の写真は「義経鎧掛け松」です。
義経は追われる身となり、京都から吉野へ、そして奥州へ
落ちのびる途中にここに立ち寄ったらしいです。
(西大門)
(西重門)
「六時礼讃堂」と「元三大師堂」は江戸初期の建物が残って
いますが、それ以外は空襲によって消失しました。
しかし、現在は、ほぼ全ての建物が復元されています。
(釈迦如来と十大弟子)
写真は、西重門の脇に描かれた絵です。
(龍の井戸)
上の写真は、「金堂」と「五重塔」です。
「金堂」には仏像や菩薩が安置されています。(撮影禁止)
五重塔の内部は、六層で、らせん階段で上まで上ることが
出来ます。(内部は撮影禁止)
(本坊への通用門)
建物の配置は、中門、五重塔、金堂、講堂が直線状に並んで
います。
(北鐘堂)
写真は「石舞台」です。
石舞台は、「亀の池」の上に架かる「石橋」とそれに組まれた
「舞台」です。
毎年4月22日、聖徳太子を偲ぶ「聖霊会舞楽大法要」では
舞台上で舞楽が舞われます。
「石舞台」の奥の建物は「六時礼讃堂」ですが、これは、昼夜
6回にわたって諸礼讃をするところからこの名がある
そうです。
石舞台の下には、「亀の池」という池があり、写真中央左側の
斜めの板の上で2匹のカメが甲羅干しをしていました。
(地蔵山)
(融通地蔵)
(安政地震津波の碑)
四天王寺は結構広くて、このほかにも宝物館や中心伽藍の横に
もうひとつ大きな建物がありましたが、今回は回りません
でした。
あべのハルカス美術館