(「道頓堀」の「グリコ」の看板)
今回は、”大阪終活旅行”の最終日です。
歳をとると、昔住んでいた街や通勤していた職場周辺が、
無性に懐かしくなります。
今日は、この旅の一番の目的である「最初の赴任店」の
「大阪・心斎橋」界隈をぶらぶらと散策します。
2泊した心斎橋のビジネスホテルを出て、御堂筋を渡って、
パルコと大丸百貨店の間の細い道を真っ直ぐに歩いて
行きます。
この真っ直ぐな道が、次の大きな通りである「堺筋通り」と
交差する場所に、私の最初の赴任店があるハズですが?
堺筋通りとの交差点に、昔のままの地下鉄堺筋線の
「長堀橋駅」はありました。
私が、ここの支店に着任したときには、未だ、地下鉄堺筋線は
開通していなかったので、御堂筋線の心斎橋駅からこの交差点
まで歩いていました。
しかし、交差点周辺を見回しても、全く見覚えのない景色
です?・・・
上の写真の角にあった私の勤務先のビルは無くなっていて
・・・
私が勤務していた船場・島之内一帯の問屋街が影も形も
ありません?・・・・
最初の赴任店の道路向かいにあった三和銀行南支店も
ありません!
昔のお取引先が残っていないか?、必死に周辺を歩き
回ります。
あっ!、1軒だけ上の写真の昔のお取引先が残っていました!
ビルは昔と違って、立派で大きくなっていました。
この周辺は全て高層マンションと駐車場だけになっています
・・・
私は、足繁く訪問していたお取引先の金物問屋の娘さんの
「いとはん」と「こいはん」の呼び方を間違えて怒られた
こともありました。
その懐かしい問屋街のお取引先は、どこかへ集団移転して
しまったのでしょうか?
浦島太郎になってしまった気分で、諦めて心斎橋通りに
戻ります。
未だ開店前の心斎橋通り商店街を南下します。
心斎橋通り商店街は「戎橋」に突き当たります。
上の写真は、「道頓堀」に架かる「戎橋」です。
テレビニュースのインタビューは、東京の場合は、新橋駅前
広場で、ほろ酔い気分のサラリーマンに聞きます。
大阪の場合は、ここ道頓堀の戎橋で、グリコの看板を背景に、
ヒョウ柄のオバチャンに聞きます。
上の写真は、元祖「串かつ だるま」の会長がモデルという
巨大な「だるま大臣」です。
道頓堀には、ド派手な名物看板がたくさんぶら下がって
います。
以下、「道頓堀」のコテコテの「立体看板」をお楽しみ
ください。
昭和24年生まれの「くいだおれ太郎」です。
つい3日前に、ヤマハから新品の太鼓を贈呈されました。
写真は、「金龍ラーメン」の「金龍」ですが、この龍は
真っ赤な壁を突き抜けています。
先ほどの「串かつ だるま」の看板ですが、怖っ~!
写真は、「昭和ホルモン」の立体看板ですが、家族の顔が
微妙に個性的です。
おなじみ、足が動いている「かに道楽」のカニの立体看板
です。
「明治製菓のカールおじさん」も巨大です。
カラオケ店らしいのですが、スイーツの立体看板が有名らしい
です。
スパイダーマンです。
元祖回転ずしと言われる「元禄寿司」の巨大な握りずしです。
「大阪王将」の左端の餃子も大きいです。
串カツ「いっとく」のビリケンさんです。
牛とメロンパンとお好み焼きの立体看板です。
「たこ家」の「大たこ」です。
射的などもあり、結構、賑わっています。
次に、このド派手な「道頓堀」の裏路地にひっそりとたたずむ
「法善寺横丁」を訪れます。
「道頓堀」には、「千日前」に通じる道があり、その道に
入ると直ぐに「法善寺 水掛不動尊」の看板があります。
その看板の下に「天龍山法善寺」の石碑があり、その狭い路地
へ入って行くと、突き当たりが「法善寺」です。
「法善寺」の参道である「法善寺横丁」は、割烹、バー、
お好み焼き、串カツ店などが立ち並ぶ雰囲気のある石畳の
狭い路地です。
この「法善寺横丁」は、歌謡曲「月の法善寺横丁」に
歌われたことで有名です。
包丁1本 晒(さらし)にまいて
(月の法善寺横丁:テレビ東京「武田鉄矢の昭和は輝いていた」
から)
先ずは、「法善寺」の前の「水掛不動尊」にお参り
しましょう。
昔、心斎橋に勤務していたときには、仕事を終わると、同僚と
ぶらぶらと心斎橋筋を歩いて、この「法善寺」の前の「水掛
不動尊」辺りまで来ていました。
「水掛不動尊」は、長年、水を掛けられ続けたからでしょう、
全身を鮮やかな緑色の苔に包まれて、顔も分かりません!
体の悪い所に水をかけると治るそうです。
また、「水掛不動尊」の前の苔で覆われた2体の童子も、水を
かけてお願いすると、縁結びのご利益があるらしいです。
「水掛不動尊」の脇には、「織田作之助」の小説「夫婦善哉」に登場する写真の有名な甘味処「夫婦善哉」があります。
「夫婦善哉」は映画化され、また、2013年にNHKドラマ「夫婦善哉」でも放送されました。
お土産に、上の写真の「夫婦善哉」(756円)を買いました。
「法善寺横丁」を出て「難波駅」へ向かいます。
「難波駅」から、地下鉄御堂筋線に乗り、「動物園前駅」で
地下鉄堺筋線に乗り換え、ひとつ先の「恵美須町駅」で
降ります。
「恵美須町駅」を出ると、目の前に、昔ながらの大阪の雰囲気
を存分に味わえる下町の「新世界」が広がります。
正面には「通天閣」がそびえ、周辺は、ふぐの提灯をはじめ
色とりどりの看板が立ち並びます。
「新世界」は、明治36年の内国勧業博覧会の跡地で、パリの
街並みを模倣しており、「通天閣」から3方向に放射状に
通りが伸びています。
大阪のシンボルタワーとして人気の「通天閣」は、昭和
レトロな雰囲気のタワーです。
通天閣の真下から見上げたら、次頁の写真の天井画が
描かれていました。
この絵は、初代の通天閣の大天井画を復刻したものだ
そうです。
展望台に行くためのチケット売り場は、地下1階にあります。
(特別屋外展望台セット券:1,200円)
3階は、明治時代にあった遊園地「ルナパーク」、通天閣、
阪堺電車のジオラマなどで、昔の新世界の様子を再現して
います。
また、3階には、全長 60メートルの”恐怖アトラクション”
「タワースライダー」の乗り場もあります。
上の写真の様に、タワースライダーは、通天閣の外側を滑って
いきます。
怖っ~!
このタワースライダーは、通天閣の3階から乗ります。
そして、写真の様に、通天閣の横のエレベーター塔の外周
を周りながら、出口のある通天閣の地下1階まで約10秒で
一気に滑り降ります。
エレベーターで5階の展望台に出ます。
5階には、色んなビリケンさんがずらりと並んでいますが、
その中に元祖「ビリケンさん」がありました。
足の裏をなでると幸せになれるらしいです。
展望台からの眺めです。
あべのハルカスでは、悪天候のために、大阪市内の景色が
ほとんど見えませんでしたが、今日は快晴で遠くまで
よく見えるので嬉しいです。
あべのハルカスだけが飛びぬけた高さです。
(四天王寺の五重塔の上部)
(大阪城)
下車した地下鉄堺筋線の「恵美須町駅」から通天閣へと続く
アーケードが真下に見えます。
眼下には、天王寺動物園の動物たちがハッキリと見えます。
展望台には、タワーから飛び出してる造りの「跳ね出し
展望台」があります。
何と!、周囲は、やたら目の粗い金網です。
定員は2名とあります?
3名乗ったら重さで落ちるという意味?
風が強い中、へっぴり腰で、ようやく先端に辿り着いた
と思ったら、先端はまさかの透け硝子!
下の景色も透け透けです。
怖くて足がすくみます・・・
上の写真の赤丸印が「跳ね出し展望台」です。
追加チケットを買っていたので、係員に声をかけて、「特別
屋外展望台」への階段を上がります。
写真は、この特別屋外展望台から、「跳ね出し展望台」を
見下ろしたものです。
「通天閣」を出て、「新世界」をブラブラします。
「新世界」といえば「串かつ」が有名で、串かつの店が軒を
連ねています。
しかし、串かつは心斎橋で食べたので、ここでは、写真の
「かんかん」で、まだ食べていない「タコ焼き」(450円)を
買って食べました。
新世界を抜けると、「ジャンジャン横丁」に出ます。
昔ながらの大阪の雰囲気のディープな「新世界」を、更に
ディープにしたのが「ジャンジャン横丁」です!
私は、大阪に住んでいたときは、この「ジャンジャン横丁」の
雰囲気が一番好きでした。
串カツ店、うどん店、食堂、ホルモン屋、立ち呑み居酒屋
など、安い飲食店がひしめいています。
この辺りは、意外と射的場が多いです。
(景品付の射的場:BS-TBS「大阪ミライ旅行」から)
(景品付の輪投げ:BS-TBS「大阪ミライ旅行」から)
写真の「半弓道場」は、外人観光客も含め、お客さんで
賑わっています。
(半弓道場:BS-TBS「大阪ミライ旅行」から)
写真はありませんが、ピンボールを突いて穴に入れる
「スマートボール」も賑わっています。
また、写真を撮り忘れましたが、大きな囲碁や将棋の
クラブあり、囲碁や将棋をしているのを、表通りから
ガラス越しに熱心に観戦している人もいます。
さすが、棋士の「坂田三吉」を生んだ土地柄らしい雰囲気
です。
この辺りは、私が好きだった漫画「じゃりン子チエ」の背景と
なった町の雰囲気で、チエや父のテッが、この辺りを
ウロチョロしていそうな感じです。
「動物園前駅」から地下鉄御堂筋線に乗って「新大阪駅」へ
向かいます。
御堂筋線を「梅田駅」で途中下車して、「阪急電鉄梅田駅」に
立ち寄ります。
「阪急電鉄梅田駅」は、一列に並ぶ電車の本数が日本一の
ターミナル駅です。
外国人観光客の間では、 ”床がキレイすぎる駅”として
有名だそうです。
確かに、ピカピカに輝くホームの床が印象的です。
新大阪駅から新幹線に乗り、駅弁「神戸のステーキ弁当」を
食べながら、新横浜へ帰宅します。
(上の写真の左下が、タワースライダーのルート)
大阪・道頓堀
阪急梅田駅