(写真は、神田川から見上げる聖橋)
前から行きたいと思っていた「日本橋川・神田川
クルージング」に行って来ました。
(阪急交通公社:3,990円)
日本橋 → 日本橋川 → 隅田川 → 神田川 →
(神田川と日本橋川の分岐点)→ 日本橋川
→ 日本橋
このコースは、阪急交通公社で人気NO1の
コースで、一日数回、船が出ていますが、常に満席です。
日本橋の橋のたもとの「滝の広場」に9:50に集合
して、写真の船に乗り込みます。
専任のガイドさんによると、このツァーの3大
見どころは、「御茶ノ水周辺の渓谷美と聖橋」、
「大名達が構築した江戸城の石垣(NHK”ぶら
タモリ”で放送)」、「東京スカイツリーを
背にした清洲橋」だそうです。
船は、日本橋川を河口に向かいます。
都心を流れる日本橋川や神田川は、江戸城に物資
を運ぶために整備され、1日に7,000もの船が
行き来していたそうです。
日本橋川は首都高速が空を被っています。
上の写真は、三菱倉庫の本社ビルで、昔はここ
から直接荷揚げをしていたそうです。
歴史的なこのビルは、外観の一部を残して取り
壊し、新築中です。
写真では、古いビルが残っている様に見えます
が、実は、これは足場に下げた網に描かれたビル
で、上の方に新築中のビルが見えます。
上の写真は、日本橋水門で、奥に黄緑色の霊岸橋が見えます。
日本橋川はここで亀島川と分岐します。
次の写真は、三連アーチの湊橋です。
橋の中央に、江戸時代の帆船のレリーフがついています。
次の写真は、豊海橋で、梯子を横にした様な重量
感のあるデザインです。
隅田川支流の河口の最初の橋は、それぞれ特徴の
あるデザインにして、船頭が間違えない様に、
どの川か一目でわかる様にしたそうです。
豊海橋をくぐると隅田川です。
上の写真は、優美な曲線美の清洲橋と背後にスカイツリーです。
上の写真は、小名木川と萬年橋です。
葛飾北斎や歌川広重も描いた優美な橋です。
この橋の左側に、下の写真の深川芭蕉庵(芭蕉庵
史跡展望公園)があります。
赤丸印が芭蕉で、夜になるとライトアップされ、
何と!
電動式で自動的に芭蕉像が川面を向くそうです!
上の写真は、両国橋とスカイツリーです。
上の写真は、両国橋の隅田川左岸の神田川河口にかかる柳橋です。
ここから神田川を遡ります。
神田川河口は、船宿が続き、屋形船の停泊場所になっています。
(現在は一艘しか残ってないという貴重な木造船)
汚染が酷く悪臭がたちこめていた昭和40年代に
建てられたビルは、川に面して窓がありません。
しかし、最近は、川の浄化・美化も進み、新しい
ビルは、川沿いに大きな窓を設けオープンテラス
のレストランも出来ています。
(万世橋)
(交通博物館の跡地)
(昌平橋と中央線橋梁)
御茶ノ水周辺は、深い谷になっており、両岸は都心
とは思えないほど緑が濃く美しい渓谷になっています。
聖橋が近づいてきましたが、その前に地下鉄
丸ノ内線の橋梁をくぐります。
下の写真は神田川に架かる丸ノ内線の鉄橋です!
この船の屋根がギリギリで、この鉄橋の下をくぐります。
地下鉄・丸ノ内線の乗客の中に、一瞬、眼下の
我々の船に気付いた人がいました!
聖橋の巨大なアーチは綺麗で見事です。
JRお茶の水駅を通る中央線は、深い渓谷となった
神田川沿いにホームが設置されています。
(神田川からJRお茶の水駅のホームを望む)
驚くことに、この深い渓谷は、自然に出来
た渓谷ではないそうです!!
しかし、どう見ても、この深い渓谷は自然に出来たもの
としか思えません・・・
もし江戸時代の人が、こんなに深い渓谷を手で
掘ったのだとすると気が遠くなる様な話しです!
実は、ここは神田川を人工的に通す為に、江戸
時代に神田台地を深く掘り下げた場所なのだそうです!
以下、ガイドさんの説明による、掘り下げて人工
的に造ったこの渓谷の普請工事の伝説です。
伊達正宗が、二代将軍徳川秀忠と碁を打っていました。
正宗が秀忠を攻める際に、”では本郷から攻め
ようか”と言いながら打ったそうです。
当時の本郷台地は、江戸城本丸を見下ろす位置に
あり、本郷台地から一気に攻めれば江戸城は落城してしまいます。
この対策のため、本郷台地を二分する大工事を
行い、現在の外堀を人工的に築いたのだそうです。
またこの削った土で、現在の日本橋から新橋まで
を埋め立てて居住地にしたのだそうです。
お堀の中を水道橋へ向かいます。
更に進んで水道橋付近です。
上の写真は、小石川(谷端川)支流の暗渠です。
暗渠になった川の上は、現在白山通りとなっています。
(手前の灰色が後楽橋、奥の緑色が水道橋)
水道橋付近に、神田川と日本橋川の分岐点があります。
この分岐点から、再び、日本橋川に入ります。
日本橋川を更に進んでゆくと、川面からしか
見られない江戸城外濠の石垣が見られます。
大名が構築した石垣に、大名家を表した記号が
彫り込まれています。
スタート地点の日本橋に戻って来ました。
麒麟の彫刻も、下からはっきりと見えます。
地上は猛暑にもかかわらず、川風がヒンヤリと
心地よい川面は、想像以上に涼しく快適でした。
江戸時代の歴史に興味のある方へは、絶対お薦め、
3,990円はお得です!
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iina
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船橋原人
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