ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

中山道を歩く(13:高崎) 8km  2013.3.22


(写真は、だるま弁当)
高崎宿は、本陣・脇本陣が共に無く、旅籠も僅かに15軒と、
宿場の機能としては貧弱でした。
これは、松平8万2千石の城下町だったため、参勤交代の大名
らは、遠慮して泊まらなかったからだそうです。
なるほど!そういう事か~。
そして一般の旅人も、城下町の宿場町は、堅苦しくて、羽目を
はずして遊べないので、宿泊を避けたらしいですよ。
ただ、高崎宿は、商業都市として、非常に賑わっていたという
ことです。
・高崎市役所の展望台



 展望台からは、高崎の市街地、遠くの山並みが、写真の
 様に一望出来ます。烏川、碓氷川も見えます。
 「09:深谷宿」の際に、富士山みたいに見えた山は、
 どうやら浅間山の様です。

 下から見たら、富士山そっくりに見えたんですけどね・・・
 歩いてきた旧中山道も見えます。

 写真に、旧中山道を赤線のマーカーで印を付けてみました。
・高崎城址公園



 高崎市役所の前が、高崎城址公園です。

・だるま弁当

 お昼は、写真のだるま弁当を買って、城址公園で食べます。

 しっかりした味付けで、キノコの炊き込みご飯の上に、山菜
 がたっぷり乗っています。
 具は、この山菜の他に、焼き豚、しいたけ、おたふく豆、
 コンニャクがあり、おふくろの懐かしい味です。

・諏訪神社

 高崎城址公園から旧中山道へ戻るその角に、なまこ壁の
 土蔵造りの諏訪神社があります。

・大信寺

 この寺の境内には三代将軍・家光の弟の忠長が眠ってます。

 忠長は、二代将軍・秀忠に可愛がられ、三代将軍にほぼ
 内定していました。
 しかし、時の権力者・春日の局(家光の乳母)の策略に
 より、家光に将軍の予定の座を奪われてしまいます。
 それでも、いったんは、駿府城55万石を与えられます
 が、その後に、春日の局に追い打ちをかけられます。

 謀反の疑いで、ここ高崎藩にお預けとなったうえに、
 28歳のときに、自害に追い込まれます。

 兄弟のどちらが世継になるかという話しに過ぎなかった
 のに、女の権力争いに巻き込まれてしまったんですね。
かわいそう~!

高崎市街地は、ビジネス街で、当時の宿場町の面影を残す
建物はほとんど残っておらず、旧中山道の表示もありません。
 
従って、ガイドブック無しで、旧中山道の道筋をたどること
は困難です。
市街地の本町1丁目の交差点を渡り、繁華街を抜けると、
緩やかな下り坂となり、繁華街を抜けた、旧中山道らしい
道路のカーブが続きます。

・君が代橋
 明治天皇がご巡幸の際に「君が代橋」と名付けられたそう
 で、その頃の親柱が、現在の君が代橋の近くに、写真の
 様に保存されています。


・烏川
 烏川が蛇行しているからでしょうか、旧中山道は、烏川を
 何度か渡ります。

 烏川を渡り、最初の信号を国道から外れて右の旧中山道へ
 入ります。

 上の広重の浮世絵の遠景は榛名山、正面の川は烏川です。
 烏川に張り出した藁ぶき屋根の茶屋があり、街道を裕福な女
 の旅人とそのお供の男が歩いています。
 この二人に、ゴザを背中に背負った貧しい男が施しを受け
 ようとしています。
 施しが貰えそうなのを知った左の人足が、扇子を手に、自分
 も貰おうと、慌てて走り出しています。

・草津温泉道標

 草津温泉道標を目印に、二つ目のY字の分岐を左側の道に
 入ります。
 写真の「草津温泉道標」には、「左 中山道」、
 「右 榛名山 草津温泉」と彫られています。
 弥次さん喜多さんも、ここから草津温泉へ行き、長逗留
 したあとで、草津からここへ戻って来ました。

・茶屋本陣・飯野家
 茶屋本陣は、大名の宿泊用の本陣とは異なり、立場
 (たてば)に置かれていた大名の休息所のことです。
 立場は、次の宿場町が遠い場合に、その途中に、休憩施設
 として設けられました。


 



  


 休息所とはいえ、茶屋本陣には、宿場本陣に劣らない
 豪華な家もあったそうです。

・少林寺 達磨寺
 旧中山道はやがて、広い国道18号に合流します。
 殺風景な国道18号を歩いてゆくと、左手に烏川が並行して
 流れています。

 その烏川の対岸に、高崎名物のダルマで有名な少林寺
 達磨寺があります。
 高崎市の西の小高い丘陵の斜面に位置し、自然に囲まれ
 て、とても落ちついた感じの黄檗宗のお寺です。

 「縁起だるまの少林山」とあるように、福だるま発祥の
 お寺です。
 JR高崎駅からバスも出ています。

 本殿は、写真の200余段の石段を登ったところにあり
 ます。








・八幡宮


 高崎の少林寺達磨寺の長い階段を下りて、碓氷川を渡り、
 元の国道に戻り、しばらく歩くと、右手に巨大な赤い
 鳥居が見えてきました。
 でかい~!

 この鳥居を右折すると、八幡太郎義家ゆかりの写真の
 「上野国一社 八幡宮」への、長~い参道です。

 この八幡宮には、源義家の甲冑(かっちゅう)が奉納
 されているそうです。
  





参道の途中には、写真の様な野菜の無人販売が・・・


高崎宿から板鼻宿(群馬県安中市)までは、約8キロです。

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コメント一覧

更家
ここまでは順調
http://www.minedayo.com/
え~っ?
毎年、達磨寺に行っていたのですか?
行動範囲が広いですね~!

中山道は、ここまでは、何とか順調です!
しかし、ご指摘の通り、そろそろ、山道に入るので
不安でいっぱいです・・・

東海道と違い、深い山道ですし、人も少ないし・・・
十分に下調べをして、天候を睨みながら、慎重に
旅を続けます。
船橋原人
中山道、順調に進んでますね。
「高崎」に到着、いよいよこれから山道にかかりますね。      少林山「達磨寺」は一昨年、昨年t行きましたが、今年は行きませんでした。
山道になったら無理をせず、マイペースで進んで下さい。


  
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