(台湾半導体製造(TSMC)の熊本第1工場)
熊本の高齢者施設に入居している母の100歳の誕生日を祝う
ために、5月21日~31日に、熊本に帰省しました。
鉄道ファンの私は、温泉に一泊して、昨年7月に全線開通した
「南阿蘇鉄道」に乗りに行きました。
「熊本駅」から「JR豊肥本線」に乗ります。
(2020年に全線開通した「JR豊肥本線」については、
「九州横断特急」を見てね。)
(リニューアルオープンした「熊本駅」については、
「熊本地震から復旧した市街地と空港」の末尾を見てね。)
(熊本駅)
「南阿蘇鉄道」の終点の「高森駅」へ向かう途中で、今話題の
「TSMC熊本工場」に立ち寄りました。
「TSMC」は、「Taiwan Semiconductor Manufacturing
Company」の略です。
(台湾語では「台積電」(台湾半導体製造)です。)
「TSMC熊本工場」のある「大津町」は、今年の公示地価の
変動率市町村ランキングで「全国1位」で、2位の長野県
白馬村、3位,の北海道千歳市を上回りました。
テレビや新聞でも、「TSMC熊本工場でバブルに沸く大津町」
と、よく取り上げられています。
新工場の最寄りは、JR豊肥本線「原水駅」ですが、駅前の
タクシー乗り場を見たらタクシーが1台もいません・・・
「原水駅」は、駅員のいない無人駅でかつては閑散と
していました。
しかしTSMC熊本工場がオープンしてからは、下の新聞記事
の様に、通勤時間帯には大混乱する様になりました。
原水駅前からは、新工場へのバスが頻繁に出ているのですが、
このバスには新工場の社員しか乗れないみたいです・・・
原水駅の出勤時の大混雑は、TSMCが、混雑が起きない
シフト制を直ちに実施したので、現在は混雑が全く無い
そうです。
海外の大企業は、日本の大企業と違って対応が迅速です!
これだから、日本の半導体は海外にやられて壊滅したの
かなあ~・・・
原水駅には、タクシーが1台もいなかったので、原水駅では
下車しないで、次の「肥後大津駅」で下車してみます。
知らないうちに、「肥後大津駅」が「阿蘇くまもと空港駅」に
なっています?
昨年、「阿蘇くまもと空港」と「台北」を結ぶ定期便が就航
しました。
そう言えば、今回の帰省で「阿蘇くまもと空港」に着くと、
上の写真の様に、これまでの「国内線ターミナル」の横に
「国際線ターミナル」が出来ていました。
案内板によると、現在、熊本県が、「JR肥後大津駅」と
「阿蘇くまもと空港」をつなぐ「空港ライナー」を運行
しているそうです。
所要時間は15分で、1日54便も!、何と!「無料運行」
とあります!
熊本県の台湾TSMCに対する熱い思いが伝わってきます。
駅の構内に1台だけタクシーが止まっていたので、
台湾TSMCの新工場へ行ってもらいます。
暫く走ると、先方に広がる畑の先に新工場が見えて来ました。
巨大な新工場の敷地面積は、東京ドーム4.5個分だそうです。
下の写真の中央奥に見える第1工場の手前の空き地が第2工場
の建設予定地です。
現在の第1工場は総工費「約1兆円」ですが、これから
建設される第2工場の総工費は「約2兆円」です!!
更に、第3工場、第4工場、第5工場も計画されている
そうで、ここ「大津町」のバブルはあと10年は続きそう
です!
更に、TSMC 熊本工場に地元からエンジニアを送り込む
ために、国内の大学で初めて、熊本大学に「半導体デバイス
工学課程」が開設されました。
私は、壊滅状態の日本半導体が、ここ大津町を起爆剤にして、
奇跡の復活を遂げることを祈っています!
台湾TSMC熊本工場の「事務棟」です。
事務棟の奥が「第1工場」です。
上の写真の「JASM」は「TSMC」の子会社名です。
工場の脇の道へ入って、工場を横から眺めてみます。
(CPU棟 :コンピューターサーバー設置棟)
(左側:BSGS棟(大容量ガスボンベの収納棟)、
右側:ガスヤード)
来た道を「肥後大津駅」に戻ります。
TSMC熊本工場の周辺をタクシーで一回りして「肥後大津駅」
に戻って来ました。
肥後大津駅から、再び豊肥本線に乗って、今晩の宿の「赤水
温泉」へ向かいます。
JR熊本駅
台湾TSMC 熊本工場 (台湾積体電路製造(台積電)Taiwan Semiconductor Manufacturing Co)