(赤水温泉の阿蘇白雲山荘)
「TSMC熊本工場」の周辺をタクシーで一回りして、
「JR肥後大津駅」に戻り、再び「JR豊肥本線」に
乗って、今晩の宿の「赤水温泉」へ向かいます。
「肥後大津駅」から先は、非電化区間となり、本数も極端に
少なくなり、通勤時間帯以外は1時間に1本程度になり
ます。
阿蘇のカルデラは、外輪山の一部が切れて、「立野峡谷」
と言われる深い谷になっています。
豊肥本線は、阿蘇山の外輪山の切れ目を上って行きます。
徐々に高度が上がっていき、スイッチバック駅の 「立野駅」
に到着しました。
ここで列車は「スイッチバック」し、進行方向が変わります。
(上の写真の右側の線路から上がってきた列車は、この位置に
停車して、今度は、反対側の左側の線路を上がって
行きます。)
このため、運転手さんが、電車の中を歩いて、先頭車両から
後方車両に移動します。
上の写真の右側がこれまで上がってきた線路で、左側が
これから上がって行く線路です。
豊肥本線は、このあとカルデラの中に入り、北側のカルデラを
東西に横切りって行きます。
「赤水温泉」の最寄り駅の「赤水駅」で下車します。
(豊肥本線のこの先、赤水駅から阿蘇駅までの列車「あそ
ぼーい」は「阿蘇ファームランド」を、更に阿蘇駅から
別府駅までは「九州横断特急」を見てね。)
駅のホームには、写真の郵便ポスト型の「乗車券回収箱」が
設置されています。
「切符・”運賃”入れ」と書かれていますので、現金も
この中に投入するのでしょうか?
(赤水駅の駅舎)
激しい雨の中、田んぼの脇の道を、駅から徒歩10分の
「阿蘇白雲山荘」へ歩いて行きます。
阿蘇白雲山荘が見えて来ました。
今晩の宿の「阿蘇白雲山荘」に着きました。
「赤水温泉・阿蘇白雲山荘」は、「阿蘇くじゅう国立公園」
の内にある大自然に囲まれた閑静なリゾートホテルです。
ここ阿蘇白雲山荘は、昔懐かしいテレビドラマ「ザ・ガード
マン」、「キイハンター」、「Gメン’75」、「日本沈没
(1974年)」の地方ロケ地として有名でした。
(ホテルの中の壁紙)
この阿蘇白雲山荘には、昔、宿泊したことがありますが、
その建物は老朽化したため、2022年にリニューアルオープン
しました。
この真新しい温泉は、1泊2食付で17,000円と、有名な
近くの黒川温泉などに比べると、超割安でリーズナブル
です。
豪雨で全身がずぶ濡れになったので、先ず、温泉に入り
サッパリします。
「赤水温泉」の名称は、鉄分を多く含んだ水が時間経過により
その色が赤くなることに由来しています。
泉質は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム硫酸塩で、
肌触りがよい温泉です。
(大浴場:ホテルのパンフレットから)
「大浴場」は、綺麗なエメラルドクリーンで、
広くて明るく飲泉場もありました。
「内湯」は、透明でとても綺麗で良いお湯でした。
(サウナ:ホテルのパンフレットから)
部屋に戻って、夕食まで一休みします。
(食堂:ホテルのパンフレットから)
夕食はバイキングです。
ステーキとロブスターをお代わりして2皿を平らげます。
刺身や煮物も美味しかったです。
平日なのにけっこう泊り客が多くて、ほぼ満席状態です。
朝食もバイキングでした。
早朝の部屋からは、阿蘇五岳の涅槃像が見えて素敵な
眺めです。
2棟のホテルの前には、上の写真の様に、広い駐車場と
北欧風のログハウスコテージがあります。
昨日の激しい豪雨がウソの様にスッキリと晴れ渡った中、
ホテルから徒歩10分の「赤水駅」へ向かいます。
駅へ向かう途中、上の写真の「ふれあい市場・あかみず」で
お土産を買いました。
ホテルから徒歩10分の「赤水駅」から豊肥本線に乗ります。
(赤水駅)
(赤水駅の待合室)
駅の待合室には写真の「乗車駅証明書の発行」方法の説明書が
貼ってあり、乗車の際はこの証明書が必要とあります。
説明書によると、先ず携帯でQRコードを撮影して証明書を
発行し、これを画面保存(スクリーンショット)して、
下車駅で駅員に提示しなければなりません。
(スクリーンショットで画面保存した乗車駅証明書)
果たして、お年寄りは、スクリーンショットで画面保存が
無事に出来るのでしょうか?
上の写真は、熊本地震による橋の崩落現場に残る
「崩落したままの旧阿蘇大橋」です。(赤色枠)
2016年の熊本地震で、橋直下の断層が動いたことにより
崩壊し、たまたま車で走行中だった大学生が車ごと
転落して死亡しました。
この「崩落したままの旧阿蘇大橋」は、保存工事を施され、
震災遺構としてそのまま残されています。
旧阿蘇大橋のこちら側の岸には、「展望広場」と「数鹿流
(すがる)崩れ之碑」(赤丸印)の記念碑が整備されています。
数鹿流(すがる)崩れは、2016年に発生した熊本地震の
最大級の斜面崩落となった現場です。
この「展望広場」からは、崩落した「旧阿蘇大橋」の橋げた
と、「新阿蘇大橋」(上の写真の中央右端)の両方を望む
ことが出来ます。
(「立野峡谷」に架かる「新阿蘇大橋」)
「新阿蘇大橋」は、「旧阿蘇大橋」の600メートル下流に、
新たに架橋され、2021年に開通しました。
(阿蘇五岳)
スイッチバックを終わり 「立野駅」に到着しました。
ここで、「高森」行きの「南阿蘇鉄道」に乗り換えます。
(立野駅の待合室)
(立野駅のホーム)