(写真は「梅ちゃん先生」のオープニング映像のジオラマ)
所用で出掛けたついでに、横浜駅の横浜高島屋で
開催中の「昭和幻風景ジオラマ展」を覗いて
みました。(8月12日まで:800円)
館内は残念ながら、撮影禁止のため、販売して
いたカタログ(1.050円)の写真で説明しますね。
制作者の山本高樹さんは、NHK連続テレビ小説
「梅ちゃん先生」のオープニングタイトルのジオ
ラマを制作してから注目を集めた人らしいです。
終戦直後のレトロな昭和の町並みの作品が多い
とういうことで、山本高樹さんはかなり高齢な人
かな、と思ってましたが、館内の製作工程の写真
を見ると、意外に若い人だったので驚きました。
昭和の東京下町の風景中心に再現したジオ
ラマで、建物が精密に作られているだけ
ではなく、当時の世相を表す雑誌、看板、
ポスター等も細かく作り込まれています。
この人のジオラマの特徴は、鉄道模型等の
ジオラマの様に、単に昭和のレトロな街並みを
正確に再現したというものではありません。
そこに生き生きと住んでいる人々がテーマで、
人形にはそれぞれ豊かな表情があり、懐かしくて
猥雑な昭和時代の空気を感じる事が出来る温かみのあるジオラマです。
昭和の建物が非常にリアルなのに対して、人形は
非常にコミカルで、人間ドラマのストーリー性が
あり、懐かしく思わず笑ってしまう様なものばかりです。
作品の中には、おもちゃ博物館の北原さん所蔵品
や、モデルとなった高島屋や老舗料亭の所蔵など
もありましたので、この展示会の為に、あちこち
からかき集めたのでしょうね。
小説「泥の河」の遊郭舟、永井荷風の向島の色街
風景など、なかなかストーリー性があり見ごたえ十分です。昭和の建物は、あちこちから回り込んで、家の中の様子を見られるため色々発見出来て楽しいです。
「あの日の駄菓子屋」(ビンの中に入っている色々な駄菓子も細かく作り込まれています。)
「”泥の河”の遊郭舟」
以下が全ての作品のリストです。
梅ちゃん先生の町、モダン都市 銀座、ガード下
パラダイス有楽町、浅草六区興業街、凌雲閣の
怪人 浅草、昭和の伊豆栄 池之端、昭和不忍慕情
上野、額縁ショウ 新宿帝都座、新宿ゴールデン街
70's、夢町楽天地、電気キネマ館、サムライ
商会横浜、路地奥の井戸広場本郷、墨東の色町
向島、深川界隈、神保町の古書街 神田、明神湯
大田区雪谷、あの日の駄菓子屋、川っぺりの町、
山古志村の遅い春越後、雪国の市 越後十日町、
隠れ里の温泉、冬支度 長野飯山、見世物小屋の
立つ縁日、尾道のガウディハウス、ひかり幼稚園
熊本人吉、橋の下の廃船
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