


















”「あの夏も海も空も」の歌詞より抜粋”
大好きな夏歌
恋人同士の歌だけど マフィンとの想い出が重なる
夜明け前に出かけた誰も知らない海
砂浜に残る足跡がどこまでも続く未来図みたいだった
ただただ見つめているだけで いてくれるだけでよかった
ふたりが決めたさよならのとき
守ってあげられなかった約束
いつまでも忘れない
お盆のちょっと前 マフィンはセミに姿を変えて帰ってきた
大きく育ったマフィンの木に抜け殻を残し 羽化したばかりの青く美しい姿でわたしの足元に舞い降りた
思わずしゃがみこんでそっと透き通る羽にさわってみた
田舎に育ったというのに 羽化したばかりのセミなんて見たことがなかった
わたしがその姿を見た数時間後 まだ玄関先にいたあの青いセミは帰宅したマフ姉を「おかえり!」っと迎えて飛び立ったという
その後数日間 元気なセミの鳴き声が聞こえていた
お盆が終わると仕事帰りのマフ父とマフ兄の帰宅とともに家の中まで入ってきて
まるであいさつをするようにジージーと鳴きながら元気よく飛び回り 玄関から夜の空へと飛び出して行った
みんなにその姿を見せて「またね!」っと言っているようだった
相変わらずかわいいヤツだ ♡

