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■「ストレス」と「うつ病」の違いを見分ける方法。回復のために知っておきたい明確な違いとは?
ストレスとうつ病は、一見よく似ています。
両者に共通する症状としては、睡眠や食事、集中力、気分の問題や、日常的な作業が困難になるなどさまざま。
身体的な反応でも、ストレスとうつ病はよく似ています。どちらも免疫系に影響を与え、特定の炎症マーカーの増加を引き起こしてしまいます。
また、うつ病患者の脳内に起きる変化は、慢性ストレスで観察される変化と似ています。
慢性ストレスは、放置しておくとうつ病に発展する可能性が。たとえば、幼少期にひどい逆境を経験し、それが有害なストレスとなっていた人はうつ病になる率が高くなります。
「生物学的には同じではありませんが、多くの共通点があります」と、コロンビア大学の精神医学教授であるPhilip Muskin氏は言っているのです。
以下に、ストレスとうつ病の違いを見分ける方法をご紹介します。
ストレスは一過性
ストレスとうつ病は、特に効果的な治療法という点で明確な違いがあります。
ストレスとうつ病の主な違いの一つは、ストレスは発生したり消えたりすることです。
ストレスは、多くの人にとって一過性のものです。ある期間ストレスに悩まされたとしても、やがて回復します。
うつ病はそのようなものではありません。人によっては何年も続くことがあります。自然と軽減する人もいますが、そうでない人もいます。
Muskin氏はそう説明します。
たとえば、友人や恋人が訪ねてくるなどのうれしい出来事があった場合、ストレスを抱えている人でも少なくともその瞬間は幸せを感じることができます。訪問客が帰ってしまうとまた元に戻る可能性がありますが。
一方で、うつ病の人はそうしたうれしい出来事があっても幸せを感じることができません。頭では幸せを感じるべきだとわかっていてもです。
心理学者であり、『Mommy Burnout: How to Reclaim Your Life and Raise Healthier Children in the Process.』の著者でもあるSheryl Ziegler氏は、「職場から帰宅して回復できるのであれば、それは臨床的なうつ病ではありません」と言っています。
うつ病は、現れたり消えたりするものではありません。
では、ストレスへの対処法は?Muskin氏は、運動、瞑想、マインドフルネスなどでストレスを減らすとともに、ストレスの原因を減らすようにと助言しています。
うつ病は医学的な病気である
うつ病の人にも、運動をしたり自然の中に出かけるなどのストレス解消法は有効ですが、それだけでうつ病は治りません。
ある程度のレベルのうつ病になると、薬物治療以外では解決できません。
そうMuskin氏は言います。うつ病は、根本的には脳の病気です。
感染症に抗生物質を投与するように、うつ病にも薬物治療が必要な場合があります。重度のうつ病の場合、「気の持ちよう」や「気にしない」という方法ではうまくいきません。うつ病は医学的な治療が必要です。
うつ病はほかの病気と変わりません。
それは医学的な病気なのです。
とMuskin氏は言います。
もし、あなたがストレスやうつ病に苦しんでいるなら、もっとも重要なのは、助けを求めることができる、回復することができるということを知っておくことです。
ストレスであれば、ストレスの原因を減らし、対処法を見つけることができます。
うつ病であれば、セラピーや薬物治療などを受けることができるでしょう。
適切な対処法いかんにかかわらず、対処法が存在することを知り、必要な助けを求めるべく最初の一歩を踏み出すことが何よりも重要です。
【元記事】
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●「平和のための1分間瞑想」
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●日本ラエリアン・ムーブメント
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●無限堂出版
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