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■ミカンの白い筋や袋も食べるほうが良い? 「風邪予防にミカン」といわれる理由
日本人に古くから親しまれてきたミカン。冬の果物の代表的存在で、「風邪予防にミカン」ともいわれます。なぜでしょうか? また、ミカンを食べる際、白い筋や袋も食べたほうが良いのかも気になります。知っているようで知らないミカンの栄養について、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
ウイルスの侵入を防ぐβカロテン、疲労回復の効果があるクエン酸も
ミカンというと、「ビタミンCたっぷり」のイメージがあるかもしれません。確かに、ミカンには活性酸素を減らす抗酸化作用があり、美肌に必須であるコラーゲンの生成に不可欠なビタミンCが多く含まれています。
しかし、実際のところイチゴや甘柿、キウイフルーツのほうがビタミンCを多く含む果物です。では、なぜ「ミカンを食べると風邪知らず」や「風邪予防にミカン」などといわれているかというと、ビタミンCに加え、ほかに優れた栄養成分が含まれているからといえます。
まずβカロテンです。βカロテンは、体内で必要時にビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を強くしてウイルスの侵入を防ぐことで知られています。加えて、ミカンのオレンジ色の色素成分であるβクリプトキサンチンもビタミンAに変換されるので、ダブル効果に期待。ちなみにβクリプトキサンチンは、近年の研究で、発がん抑制や老化防止、骨粗しょう症や生活習慣病の発症リスクを低下させる可能性について報告があるβカロテンと同様のカロテノイドの一種、機能性成分です。
そのほか、ミカンの酸味であるクエン酸には疲労回復の効果があるといわれています。体が疲れた状態が続くと免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなることも。年末年始の“お疲れモード”のときこそ、ミカンを食べて回復しましょう。
ミカンの白い筋や袋にも栄養がある
ミカンを食べる際、房の袋の表面に白い筋がついています。食感が良くないので、きれいに取り除いてから食べる人もいるかもしれません。この白い筋は「維管束」というもので、ミカンの実に栄養分や水分を運ぶ役割があります。
この白い筋には、ヘスペリジンというポリフェノールの一種が多く含まれています。血流促進や、毛細血管を強化して血流改善に役立つと期待されている成分。また、食物繊維も房の袋と同様に含まれているので、腸内環境や血糖値の上昇が気になる人にはおすすめです。
とはいえ、白い筋も房の袋も、食感が苦手で取り除いてから食べる人もいるかもしれません。ミカンの栄養メリットを摂取したいのであれば、白い筋も房の袋もそのまま一緒に食べるほうが良いでしょう。
あくまでも、風邪予防に役立てるための食品のひとつであって、薬のように風邪を治すものではありません。また、風邪をひいて胃腸が弱っているときに食物繊維が多い袋や筋を食べると、消化に負担がかかります。それに、たくさん食べたからといって風邪をひかないとはいえません。一般的な成人なら1日2~3個を目安に、適量をおいしく食べましょう。
【元記事】
https://news.y ahoo.co .jp/art icles/6 76d766f 77e2420 ef0026c 802895d 8f6e76b 3a37
●「平和のための1分間瞑想」
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●日本ラエリアン・ムーブメント
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●無限堂出版
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