その一、その二、その三の続き
『ブルガリア研究室』さんから外国人と結婚、海外で暮らしている日本女性を高く評価したコメントを頂いたことがある。海外在住生活が長く、自身の次女の夫も英国人という彼の意見は参考になったし、室長さんの見たケースでは国際結婚の成功例が多かったという。そして室長さんは、ギリシア人と結婚した日本女性の例を次のように紹介していた。
―日本女性のかなり大勢が結婚している事例は、ギリシャが多いと思う。小生が驚いたのは、60年代ですら多くの日本人女性が、ギリシャ人の船員たちに横浜、神戸などで口説かれ、結婚してギリシャのアテネに住んでいましたし、中には、その船員の故郷であるギリシャの田舎町に住んでいました。在ギリシャ日本大使館では、離婚裁判などで、一部女性たちを支援する必要性が生じることも、かなりの件数あったと聞きました。
他方で、多くの女性は、実はギリシャ人の船員たち(非インテリのはずですが)とでも、何とか結構うまく夫婦生活を営んでいて、幸い日本人のギリシャ妻も多いことから、1か月に1度は相互訪問して、思いっきり日本語でしゃべる…と言っていました。しかし、男と女としては、満足していて、子供も産み、ギリシャの田舎でもホテル勤務したりして、夫の少ない収入を補完したり、工夫しつつ暮らしていました。社会主義時代のブル人男性とさえ、結婚して何とかうまくやっている人もいた。
これらの女性の特徴は、現地への「同化能力が高い」ということ。それから、生活力が高く、稼ぐ能力もあるので、夫からも、夫の家族からも大事にされるということ。そして結構夫を操る「女子力」も強そうだということです。
彼女たちのもう一つの特徴は、現実的で空理空論ーー友好などの左翼用語とは無縁ということ。相手の良いところも見えるし、大変なところは工夫して乗り切るという能力がある。結局日本人として、女性も教育程度が高く、知性の低い夫でも使いこなせるということです。つまりは、うまくいくかどうかは、結局自分自身の才覚、教育の高さ、困難に打ち勝つやる気、更には、意外と夫に愛される女子力の高さ、などかも…
室長さんはハワイに4年ほど暮らしたこともあり、ハワイでのアメリカ人夫と日本人妻の5年以内離婚率が90%という数値に疑問を呈し、こう述べていた。
―ハワイにいた時も、白人との結婚でも結構うまくいっている人が多く、離婚率が高いとは見えなかった。日系人との結婚がうまくいっていない例も見たけど、離婚まではしていなかった。統計数値よりも、やはりこういう周囲の実例で判断する方が分る気がする…有効な統計が無いのなら。
「個人が会える人数は知れていて、総合しての統計数値には適わないのでしょうけど」と断りつつ、室長さんは国際結婚をした日本人にこんな感想を漏らしており、海外在住経験なしの私にも納得させられた。
―そもそも、外国人と結婚している女性も、男性も、適応力、同化力が強くて、たくましく見えたものです。小生自身は、外国人と結婚などは無理と、初めから思っていたけど。
結婚歴のないニートらしき者の意見よりも、上記の室長さんの体験談のほうが説得力がある。これを信じる信じないは読者さんに任せたい。実は今回の記事を書いたのも、国際結婚した日本女性の8割が離婚という「その統計は信用できるものなのでしょうか?」という室長さんからの一言がきっかけだった。
よく確認や検索もせず、ストラスブール在住日本人のサイトをソースにして、「本当に素晴らしいニッポン女性!?」という記事を書いたのは、勇み足よりも早とちりとしか言いようがない。これでは日本男性と台湾女性の高い離婚率を嬉々として挙げていた人物を笑えない。不確かな可能性大の情報を載せてしまい、大変申し訳ありませんでした。
イタリア人と結婚、一子儲けるも離婚した作家・塩野七生氏の代表作『ローマ人の物語』にはカエサルの名言が載っており、人間の性質は2千年経ても進化しないことが改めて知れよう。
「人間とは噂の奴隷であり、しかもそれを、自分で望ましいと思う色をつけた形で信じてしまう」
「人間ならば、誰にでも全てが見える訳ではない。多くの人は、自分の見たいことしか見ていない」
少し長い間コメントの次官が取れず失礼しました。また、小生の過去コメントを採用いただき恐縮です。
海外在住歴の長い人間として、多くの国際結婚を見てきましたが、晩年になって故郷の欧州の田舎に妻だけが帰ってしまうなど、いろんな例があります。20年、30年離婚しなかったのが、晩年にはやはり故郷の田舎町で暮らしたい、そういう女性がドイツ人、仏人、墺人などで見られました。夫婦仲が悪いとも言えないけど、また日本が嫌いと言う訳でもないけど、やはり故郷の村・町が懐かしく、晩年は子供らも住む母国に帰り(つまりこういうケースでは、割合早い段階で、ハーフの子供を母国の学校に入れて、ドイツ人、仏人、墺人としての教育を受けさせている)、孫たちともども母国の生活を楽しむということ。夫の日本人も、妻と一緒に、妻の母国に移住すれば、離婚とはならないけど、夫の日本人が晩年は日本で暮らしたいとなると、最後は離婚しなくとも、別居となります。
小生はこういう例を上記の通り3件知っています。これらの例では、少なくとも結婚状態が20年ほどは続いているので、離婚率には含めたくないほど。
また、小生の二女の子息などは、ハーフの特権と言うか本当にかわいい。英国男子と日本女性、或は、韓国人女性、中国人女性などとの結婚の事例は、英国旅行で多く見かけたけど、結構微笑ましい感じでした。
最近のように、結婚に慎重すぎるばかりで、晩婚とかも問題です。思い切って結婚して見れば、国際結婚だって、さほど日本人相手と変わりはない、と言うのが小生の経験値です。朝の番組「マッサン」でも分るように、女性の同化能力は高い!
国際結婚が20年~30年続いた後でも、欧州人妻が母国に帰ってしまうケースは私も聞いたことがあります。それとは逆に日本人妻と結婚、20年以上も日本在住していた欧米人夫が帰国しないまでも、望郷の念が強まっている例もあるとか。こうなると家庭内離婚状態になりかねない。
晩年になって実質離婚というのは侘しいですよね。日本人夫婦でも20年~30年の結婚生活で別れることもありますが、双方ともに生活基盤のある母国に住み続けられます。国内婚の最大のメリットでしょう。
日本の晩婚化は若者が結婚に慎重になり過ぎるだけでなく、経済的事情が大だと思いますね。非正規雇用で低収入ならば、結婚はおろか恋愛もままならない。日本国内に活路を見いだせなければ、覇気のある若者ほど海外に脱出するでしょう。尤も国際世界も不安定ですが。
記事にも書きましたが、私の周囲や知人には外国人と結婚した人はいないし、まして海外在住体験もありません。だからネットで出回っている国際結婚した日本女性の離婚率8割という情報は驚きました。一旦8割と書いたフランス在住管理人さんも後に訂正、平成22年の離婚率で日本人夫&アメリカ人妻 33.1%、日本人妻&アメリカ人夫 29.8%という数値を出しています。これではますます分らなくなる。
http://stras.web.fc2.com/gaikokujinnnihonjinkappurunorikonn.html
mottonさんのコメント通り、離婚率の統計というのは解析が難しい。データ次第で数値がこれほど違ってくるとは…
そして貴女が3度目の結婚をされたとはスゴイですね。はじめは米国人、後は日本人だそうですが、今の夫とは先月入籍したとか。おめでとうございます。
>>そして日本は女性に非常に優しい国であり、日本人男性は実は世界的に見てトップクラスで女性に優しいのだというのも改めて思いました。
匿名ゆえ虚言やデマがまかり通るのがネットだし、怪しげな自称海外在住日本人も見かけます。ずっと海外暮らしのはずなのに、やたら日本の流行やワイドショーネタに詳しかったりなど、胡散臭いブロガーは拙ブログにも現れました。夫は白人という日本女性の中には貴女とは正反対に、男尊女卑の日本に対し欧米人男性は女性に優しく、性的にも満足している…という書込みもありました。
ずっと日本暮らしの私には確認する術はありませんし、性的云々はどうも挑発的な“釣り”の印象を受けます。自らの体験をもとに貴女が「日本は女性に非常に優しい国」という結論を下されたならば、日本在住者として安心させられました。