デザインについての考察 No.3

ユニバーサルデザインについて書こうと思います.............

ユニバーサルデザイン（UD）は、高齢者社会になりつつある今日もっとも重要視されているデザイン学です。
介護用品などはよくユニバーサルデザインを謳っていますし、日常の生活にもっとも密着したデザイン学ともいえるでしょう。
ユニバーサルデザインの簡単な説明：
「文化・言語の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することが出来る施設・製品・情報設計」

多くの場合モノに関して重点的に語られることの多いUDですが、公共施設がUDを意識して作られている場合が多くもしそれを無視している場合に利用できない人たちが権利を主張できる社会になってきました。
昔の建物でUDをまだ取り入れていない場合には「バリアフリー」にすることが必要で、していない場合に障害者団体などが抗議をするという光景が報道などでも取り上げられています。
しかしUDによって作られている場合にはバリアフリーという概念が必要なくなるんですな。
これはUDの根幹をなす目的であり人間の生活圏というのはそうあるべきなのです。
モノを作る際に「すべての人に使って貰いたい」と考えるのが真のデザイナーのあり方でしょう。
「バリアフリー」という言葉はUDが完全に浸透するなら無くなる言葉であるともいわれています。
バリアフリーは移行期間中の臨時措置とも位置づけされていました。
つまり昔の人は慣習や立てる土地土地の考えによって設計理念が異なっていて使いにくくても仕方がなかった時代があり、人間の生活などを考慮されないのが当然だったのです。
またデザイナーズハウスや有名建築家はその外観にこだわって作ることが目的とされていましたが、今必要とされているのはそこで「メインとして行う事は何か」を考慮し、使用する際にもっとも多くの人が利用できるようにデザイン（設計）を考える時期にきているのです。

建物に関してのみ少し書いてみました。
UDは建物に関しては現在は設計の時点でほとんどが取り入れられて「バリアフリー構造」という言葉ではなく「UD対応」という言葉に変わっていくでしょう。

今から出かけます。
よって当然、追記もしくは別の記事にUDを使った「モノ」扱う予定です。