伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

ギンナン拾い

2008年10月28日 | Weblog
雲ひとつない快晴の朝です。ちょっと冷え込んでます。
昨晩11時前くらいから急に強い雨が降り出して驚いてしまいましたが、
長く降らなかったみたいですね。

イチョウの実(ギンナン)が落ち始めています。春に枝を落としたのでそれほどの
数は落ちてませんが、あの独特なニオイが少々気になります。中身は秋の味覚と言うんでしょうか、
これまた特徴のある味の実です(私は好きです)。
しかし、食べられるようにするまでは手間がかかりますよね。
子どもの頃は自宅そばにあった岩手大学のイチョウ並木によく行ってビニール袋いっぱいになるまで拾ったもんです。
鼻をつまみながら割り箸を使って拾ったくらい、ホントすんごい臭いだったので、記憶に鮮明に残ってますね。
拾った後の作業は自分たちでやったのか、それとも母が仕方なくやったのか覚えていませんが、
ストーブの上であぶって、パッーンと殻がはじけるのをおっかなびっくりしながら楽しく食べたのはよ~く覚えています。
栗を拾いに行ったり、アケビを見つけに行ったり、クルミの実を落としに行ったり、あの頃は遊びながら食べていたんですね。
収穫はギンナンが一番でしたが(くさかったけど)。
身体を動かして、いろいろ工夫をして、味わって。今思えばいい子供時代だったんですね。
あの頃は遊びの中にも手間がかかることをしてたんですね。スイッチオンですぐ遊べる今の子どもたちとは違ってたんですね。
現代の子どもたちに責任はありませんが、手間のかかる遊びが出来ないのは、かわいそうなことかもしれません。
手間がかかりながらも遊んだり、ニオイや味が記憶に残ることがない今の子どもたちの遊びは、大切なものが欠けているのかもしれませんね。