伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

雷雨

2008年08月20日 | Weblog
雨上がりで境内の植木も色が濃く見えます。
いい天気ですね。今日は予報通り暑くなるんでしょうね。

昨日夕方からの雷雨はすごかったですね。水戸では落雷で民家が焼けたそうですね。
7時過ぎに水戸駅南を通りましたが、動けなくなった車に消防隊が手を貸しているのを見ました。
その時は雷雨はおさまっていましたが、6時ころはひどかったんでしょうね。
(7時30分からの近藤房之助さんのライブよかったです)。

地震も怖いですが、雷も怖いですね。本堂前に二本の銀杏がそびえたっていますが、
雷が近づいてくると、いつかこの木に雷が落ちるんじゃないかと、家族みんなふるえています。
しかし、今まで銀杏に落ちた形跡はないんですよね。ま~いつどうなるかは、わかりませんが。

今日もこのあとどうなるかなんて、だれにもわかりません。すべては予告なく突然おこります。
いちいち動揺していては、次になすべきことが出来ません。

自分こそ自分の救済者である。他人がどうして自分の救済者であろうか。
自己をよくととのえることで、得難い救済を得る。 『法句経』

自分が落ち着いているように努めなくてはいけません。結局、自分のことは
自分自身でどうにかしなくてはいけません。

家族の前で父親が雷で震えている場合じゃないんですよね。(反省)


忍耐・精進・・です

2008年08月19日 | Weblog
だんだん雲が空を覆い始めています。
湿気も強いし、雨模様になりそうですね。

月二回お寺の駐車場を使い、市のごみリサイクル収集が行われています。
火曜日が収集の日です。夏は飲み物の容器がたくさん出ます。特にお盆明けなので
本日はペットボトルがいっぱいです。各地域でも行われているでしょうが、出す方のマナーがとても大切になります。
容器は一度水洗いをするとか、ガラス容器はきちんと指定どおりに種類別に出すとか、
決まり事を守って初めて、リサイクルの流れに入ることができます。
これがなかなかうまくいかないんですよね。先日もお墓の清掃を行いましたが、
墓地使用者全員に文書を郵送し、きちんと説明してあっても、思ったようにはいきませんでした(最初にしてはまあまあかもしれませんが)。
社会で生きていくためには、いろんな決まり事を守らなければいけません。
わずらわしいと感じるのが普通でしょうが、たいてい人のためになることというのは、面倒なことがほとんどです。
でも、やらなくてはいけません。
忍耐、精進は心を育てる上で欠かせないものと佛教では言います。
あきらめずに、怒らず、落ち込まずに、何事もなが~い目で見てやっていくことしかないですね。

今日も心はカラッと晴天でやっていきましょう!


雲をはなれた月のように

2008年08月18日 | Weblog
ひんやりとした、気持ちのいい朝です。8月とはおもえません。
まるで初秋を感じさせるような朝です。

今日からひさびさの会社という方が多いんでしょうね。
私はこうして毎朝ブログを書き続け、“休む”という感覚がなくなり、
おかげで、休みの次の日をむかえる“ブルー”な感覚も消えてなくなりました。
今いる中でどうすれば心と身体を整えることができるのか?それが一番の課題みたいになってきています。
いずれはほとんど寺から離れることはできなくなる、というのは感じていましたが、
まさにそうなってしまいました(昨年の秋から一人でやってますので)。
以前は本当に休日がほしくてとてもイライラしていた時がありましたが、いまはありません。
今の状態でいかに心を整えていくかは、これからの自分にとってとても楽しみな課題です。

以前は怠る者であっても、(それに気づき)怠らない人間になるならば、
その人はあたかも雲を離れた月のように、世を照らす。 『法句経』

時間に追われ落ち着きない毎日からは離れ、本来やるべきこときちんと落ち着いて
できるように、心を整えていくことが自分のため、周りのためになるんでしょうね。
「やるべきときに、やるべきことをやる。」…これですね!




静かな津波

2008年08月17日 | Weblog
ひさびさの雨の涼しい朝です。昨晩も結構ふりましたが、
6時くらいからまた降りだしました。今日は27度くらいまでしか
気温が上がらないみたいです。家の中の片づけにはいいですね。

オリンピックの時は一斉にトップニュースは五輪一色です。地震の時は
災害現場からの映像になり、選挙の時は開票速報一色。
興味を引く映像しかテレビ局は流しません。視聴率が命の商業的報道ですから
仕方ありません。視聴者の私たちも長い目で問題の経過を見とどけるという
より、その場その場の刺激のある映像にしかふりむきません。
動きがある刺激的なものでなければ、送り手も、受け手も納得しません。

『静かな津波』…飢餓により一日2万5千人以上の人が飢えが原因で亡くなっています。
音も立てずに襲って、大切な家族の命を奪い去っていく飢えの津波。

政情不安の続くソマリアでは、治安の悪化、旱ばつ、連続している凶作、ソマリア通貨価値の下落、食糧や原油価格の高騰により地域によっては1992年から1993年にかけて起こった飢饉と同じくらいの被害の死亡者が出る可能性もある。(国連世界食糧計画による)

華々しい報道の陰で、今日も静かな津波が多くの命を奪い去っています。

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

すべては私たち一人ひとりの意識にかかっています。


競技者をたたえる

2008年08月16日 | Weblog
曇り空で湿気があります。盆の送りにはいいかもしれません。

オリンピックも陸上競技が始まり、毎日成績を確認する程度のわたくしも
100メートルくらいは興味があります。
競技はいくらスポーツといっても、やはり争いのひとつです。
勝者と敗者という結果が出てしまいます。
日本の選手にはどうしても勝ってもらいたいという“欲”が出てしまうからには“苦しみ”も出てしまいます。
メダルに執着すれば、執着からまた“苦しみ”が生まれます。
期待された競技者が不本意な結果に終わったときのレポーターの誠意の感じられないコメントを聞かされるのがとてもいやです。

佛教は勝ち負けを超えた教えを説きます。だれかに勝つ必要もありません、誰かに負ける必要もありません。
『聖者は、勝ちも負けも乗り越えて平安に住む』とお釈迦様は説かれました。
勝ち負けを争うのでなく、自分の能力を発揮することに努めることが大切なことなのです。
一位の人も、最下位の人も、その人の、その時の自分の能力を発揮したのです。
勝ったのでも負けたのでもありません。
観る私たちも欲と執着を離れ、すべての競技者をたたえることが大切なのだと思います。

とらわれずに

2008年08月15日 | Weblog
雨上がりの朝です。昨日夕方からの雷雨はかなりひどかったようですね。
ちょうどお通夜で斎場にいたのでわかりませんでしたが、
運転中の妻は大きな交差点を通りかかる時に停電になり、信号機が消えてしまい、
ものすごく驚いてしまったそうです。そりゃそうですよね。
しかし、ここのところすごく地面が乾いていたのでいい雨になりました。

毎日ブログを更新していますが、その時その時にいろいろな不安や心配を
抱えていても、ふりかえるとすっかりその当時の不安などは忘れてしまっています。
時間は常に過ぎ去っていくもの。
諸行無常…常に変化して止まない・常に生滅が行われている
何一つとらえることはできないのに、とらわれて、苦しんでいるのが、毎日続けているブログを通してすこ~し気がついてきました。
今日一日どういう展開になるかは誰にもわかりませんが、どんなことがおきても動揺せず、
淡々と一日を過ごし、うまくいけばいつもの足踏み運動キコキコまでいければ、いいな~。(これも欲、とらわれか。まだまだ修行が足りない)
今日も暑くなりそうですが、皆さん一緒に今日もやりぬきましょう!



ウランバナ

2008年08月14日 | Weblog
盆の入りの昨日は結構暑かったですね。今朝は穏やかですが、
暑くなるんでしょうね。

一般の方においては長い休暇の代名詞のような「お盆」ですが、
「盂蘭盆(うらぼん)」の語源である「ウランバナ」はもともと、むかし
インドの仏教徒が3か月間続く托鉢(たくはつ)ができない雨季の期間、
洞窟や建物にこもって修行・瞑想をおこなっていましたが、その最後の
7月15日に各々の修行僧がみずから、わが過ちを語り、他の修行僧からの
忠告を素直に受け入れて、今後の生き方の軌道修正に役立てるための会議
のようなものをいいました。
盂蘭盆とは過ちを語り忠告を受ける日です。
それは、まず家族間においてとても大切なことではないでしょうか。
旅行や遊びに出かけてもかまいませんが、家族がお互いに思いやりをもって、
相手のため、自分のためになる忠告は素直に受け入れ、過ちは素直に認め、
家族仲良く、いい休みにできれば、それでいいと思います。
先祖の供養もわすれずに、いいお休みにしてください。


疲労感は充実感へと

2008年08月13日 | Weblog
今朝は5時前から外に出て片付けをしましたが、やっぱり早い時間は
涼しくて気持ちいいですね。
昨日は朝から晩まで忙しい大法要の一日でしたが、なんとか無事に終えることができました。
お手伝いの皆さんの手をかりてじゃなければ成り立たない一日でした。

事が起こったときに、友だちのあるのは楽しい。(大きかろうと、小さかろうとも)、どんなことにでも満足するのは楽しい。善いことをしておけば、命の終わるときに楽しい。(悪いことをしなかったので)、あらゆる苦しみ(の報い)を除くことは楽しい。『法句経』

友と、仲間と、苦労しながらも一つの事を成し遂げた時は、とても充実感がわきます。
喜びを分かち合えることは、一つの喜びを何倍にもしてくれます。
大変忙しい一日でしたが、手助けしてくれた皆さんのおかげで疲労感は充実感へと
かわり、夜一日をふりかえり、大笑いするような出来事を妻から聞き、最後まで楽しい、とても内容の濃い一日をいただきました。
『友達のあるのはたのしい、どんなことにでも満足するのは楽しい…』
いい施餓鬼大法要の一日でした

道を実践している人

2008年08月11日 | Weblog
涼しい朝が続きます。水戸地方は今のところ過ごしやすいですね。

今朝は明日の大法要をひかえて寺の役員さんが早くから準備に大勢きますので、
法句経から一句をご紹介させていただき、閉じさせてもらいます。

多くを説くからとて、そのゆえにかれが道を実践している人なのではない。
たとい教えを聞くことが少なくても、身をもって真理をみる人、怠って道から
はずれることのない人・・・・かれこそ道を実践している人である。『法句経』