伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

自らをととのえよ

2008年08月10日 | Weblog
日差しはありますが、涼しい朝です。昨晩も涼しくて過ごしやすかったですね。

昨日はハードスケジュールで一日が終わりました。
只今中年のど真ん中ですが、体力的にはまだ大丈夫と思っていても
疲れやすいのは仕方ありませんね。
近頃は以前は週3回くらい通っていたプールも半年以上いけなくて、
もっぱら自宅でお風呂に入る前に「足踏みマシン」でキコキコ30分ほど運動していますが、結構いい感じです。
やはり足腰は鍛えておかないといけませんね。
結局自分を支えるのは自分自身です。日頃の地道な鍛練が必要ですね。

おのれ自らをととのえよ。―御者(ぎょしゃ)が良い馬をととのえるように。
おのれ自らをよくととのえて、念(おも)いをおちつけて、苦しみの彼岸に達する。
                               『法句経』
体力は年とともに落ちていくのは仕方ありませんが、どんな状況においても
落ち着いていられるように、心をととのえておくことはいつでも必要になります。
苦しみを耐え忍ぶ心の体力こそ大切でしょう。
疲れはたまっていますが、よく自らをととのえ、よく努め励むように今日も
勢いよくいきたいです!



これでいいのだ

2008年08月09日 | Weblog
昨夜は曇り空で雨を期待しましたが、不発だったようです。
今朝も日差し強いですね。水戸地方は30度行かないみたいですが、
どうでしょう?他県の暑さに比べてまだこちらは涼しい方ですから、
“暑い暑い”と言わない方がいいかも。

大法要を目前としながらも予定外の事柄がどんどん入り込んできます。
何事も予定通りに行くことはありません。それが普通です。

世の中はうたかたのごとしと見よ。世の中はかげろうのごとしと見よ。
世の中をこのように観じるひとは、死王もかれをみることがない。
                          『法句経』
執着するものはありません。すべては過ぎ去ってつかむことのできないもの。
その時その時をしっかり、なすべきことを行えばそれでいいんでしょう。
『これでいいのだ』はバカボンのパパの決まり文句ですが(バカボンのパパは
そういう境地にいたのか!?)、そう言えるように今日も大法要の準備と予定外の
お勤めも淡々とおこなっていきます。
皆さんも暑さに気をつけて、お仕事がんばってください!

最悪の病

2008年08月08日 | Weblog
朝から厳しい日差しです。昨日は立秋なのに水戸の観測でも
35.2度もあったんですね。その最中、墓地で560kg
分の雑草や卒塔婆をせっせとゴミ回収車に積み込む作業をしていました。
さすがに厳しかったですね。特に大汗かいて作業をしてもらった運転手のお兄さんには感謝・感謝です。

昔であればこの暑さと降雨量の少なさでは日照りという状態だったんですかね。
雨乞いの御祈祷などもしたんでしょうね。いまは水道設備等のインフラが整っているので困ることはありません。
しかし、整っていない国では昔の日本同様、きわめて苦しい状況にあります。

世界的な食糧高騰が途上国の人々の暮らしを直撃しています。
世界で8億5千万人が飢餓に苦しんでいるといわれてきましたが、さらにこの状況で1億人以上増えたとみられるそうです
(WFP国連世界食糧計画による)。
中米のハイチでは人々が泥が混じったクッキーを食べ、カンボジアではWFPが行っていた学校給食の配給が打ち切りになりました。

『飢えることは、最悪の病である。』とブッダは法句経のなかで言われています。
さまざまな病気においても治療するためには飢えと空腹で体を維持できない状態ではなにも出来ません。
飢えと空腹感は一番最悪なわけです。

昼下がりの照り返しの強い墓地で大汗かいて作業をしても、脇には井戸水があり、
家に帰れば食料も十分にあるんですから、大したことはないんですよね。
今月12日に寺でも「施餓鬼供養」という大法要が行われますが、現代においては本当に食糧確保が大変な世界の国々の子供や家族のために出来ることをする、そういう人々に幾らかでも関心を持ってもらうことが、寺の役目のように思います。
本当の布施行が出来るよう、12日の法要を活かしていきたいと思います。

寺も二酸化炭素削減対策

2008年08月07日 | Weblog
日差しが時間がたつごとに強くなってきています。
今日もかなりきつい日になりそうです。

今日は一斉墓地清掃の日です。今日一日で大量のゴミが出るでしょう。
今は墓地内の焼却炉も撤去し雑草・花類・卒塔婆だけを専門の回収業者に
たのみ、その他の燃えるゴミ・燃えないゴミはお持ち帰りをお願いしています。
今回はその試みの第一回なので、多少は混乱があるでしょうが、今後繰り返す中で
この方法が根付いていくことを期待するところです。
生活のなかでいろんな形で環境に対する働きかけが起きてきていますね。
寺においても、なるべくゴミを出さない、二酸化炭素削減を行うように
していかなければなりません。

今日はお盆準備で忙しい一日になるので、こんな形で申し訳ありませんが
終わりとさせていただきます。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

セミの鳴き声とともに

2008年08月06日 | Weblog
昨日は夕方からとても涼しく、快適な夜でしたが、今朝の様子では日中
暑くなりそうですね。

境内で羽化したばかりのセミがちょうど目の前にいました。
一枚写真を撮った直後飛んで行きました。(たまたま抜けがら近くにとまっていたのかもしれませんが)
もしオスなら今日から鳴きはじめるのでしょうね。
懸命に鳴いて、子孫を残しあっという間に命を終えるんですね。
使命をはたせず、鳥の餌になる場合の方が多いかもしれません。
それでも怠らずに役目を果たそうと懸命に2~3週間を生き抜くんですね。

他人の過ちや、したこと、しなかったことなど、
見る必要はない。
自分を観るべきだ。なにをしているか、なにをしていないか、と。
                        『法句経』
人の一生はセミより長いかもしれませんが、いつどうなるかは誰にも
わかりません。今を無駄に過ごさないこと、今なすべきことを行うこと、
自分を観ること、がいつでも一番必要なことなんでしょうね。

セミが命を削りながら鳴く声をききながら、私も“今をいきる”ことを
していきたいと思います。


実践

2008年08月05日 | Weblog
雨上がりのくもり空の朝です。湿気は残ってますがここのところの暑さからは
解放されたような涼しい風がふいてます。

美しくあでやかな花でも、香りのないものがあるように、
よく説かれたことばも、実践しない人には実りをもたさない。
                    『法句経』
私にとっても一番痛いことばです。
日常生活の中でお釈迦様の言葉が役に立つようにならなければ
教えはすべて無駄になります。
道を標してもらっても、実際歩いくのは自分自身です。

盆前にやるべきことがたくさんあって、自分を失いそうになりそうですが、
一気に解決はありえません。ひとつひとつの課題をこなしていくしかありません。
あせらず、時間を無駄にせず淡々とやっていくだけですよね。
(自分に言い聞かせてしまいました)
せっかく涼しい日なので、有効に使わせてもらいましょ。
感情に走らず、丁寧に過ごすようにしたいです。
お釈迦様の言葉を実践できるように。

目が覚めました

2008年08月04日 | Weblog
今朝もじっとりとした空気です。こういうのが一番こたえますね。
今日は夏本番の蒸し暑さだそうです。汗ふきタオルがはなせませんね。

いくら坊主でも365日早起きはつらいもんです。特に体調がいまいちで、
忙しさの続くときは、門前に「本日臨時休業」と看板を出したくもなります。
そんな時は、タイとかスリランカなどの戒律の厳しい仏教僧をイメージします。
実は来世ではそちら方面の僧になることが希望ですので…。(これも欲の一つなんでしょうね)
いまの自分を取り巻く環境よりさらに厳しいところに身を置くことを想像してみます。
これで今の状況に対する不満は影をひそめます。逆にとても恵まれていることをあらためて感じます。

干ばつで食糧もなく水すら満足に口にできなく、何十キロも先の難民キャンプへ子供を抱えて歩く母親の姿をとらえた写真(写真家セバスチャン・サルガド)を見ると何も言えなくなります。
“つとめ励むのを楽しめ”とお釈迦様はいいます。
サルガドの写真集とお釈迦様のことばで目が覚めた朝でした。

空飛ぶ鳥の迹のしりがたいように

2008年08月03日 | Weblog
朝からじっとりした感じです。今日もむし暑くなりそうです。

今朝は早くから法事等でばたばたしておりますので、
法句経から一句をご紹介して、終りにさせていただきます。

その人の汚れは消え失せ、食べ物をむさぼらず、
その人の境地は空にして無想であるならば、
かれの足跡は知りがたい。
空飛ぶ鳥の迹(あと)のしりがたいように。

私も執着から離れ、ただ日々懸命に、無心に生きることができるように、と思っています。(とても難しいですが)
“空飛ぶ鳥の迹のしりがたいように”…理想です。



お祭りモード

2008年08月02日 | Weblog
今日はむし暑くなりそうな感じがしますね。
また、土が乾いてきたので、雨がほしいところです。

8月最初の週末、地域の夏祭りや水戸の黄門祭り、国営ひたちなか海浜公園
でのROCK IN JAPANなど、祭り盛りです。
私も地元ボランティアの会員なので早朝からの地元中学校校庭での祭り
準備に行く予定でしたが、寺の方が忙しく一日参加できません。会員の皆さん
申し訳ありません。
子どもの頃行ったお祭りはとても記憶に残りますよね。一度もすくうことができなかった金魚や、
祭りの時に限って落としてしまうお小遣い…。祭りを通して思い出されることって
誰でもありますよね。
遠い記憶ってやつですかね。いいもんです。あの頃のお祭りもやはりまつり実行委員会のようなものが
いろいろ準備して開催していたんでしょうね。今度はこちらが準備する立場になったわけです。
人間関係はお互い様です。受けた恩はどこかで返さなくちゃ!
今回はお手伝いできませんですが、その分秋に行う寺主催の飢餓救済チャリティーコンサート(第六回)で
地域の皆さんに楽しんでもらえるよう頑張っていきたいと思います。
盆が終わったらすばやくコンサートモードに気持ちをかえて行こうっと!


“やった”といえるように…

2008年08月01日 | Weblog
おとといから続いていた爽やかな朝とは違いますが、
今日もそれほど暑くならないようですね。
先日まで、午後から涼しい風が吹いていて、境内の二本の
銀杏の木の下は最高の木陰でした。

今日から8月ですね。私どもの寺のお盆の大法要まで残りわずかとなりました。
これから準備も追い込み体制でやらなければ!という感じです。
しかし、寺というのは、いつ何が入るかわからない部分がおおいので、
時間があるときにきっちりとやるべきことをしないと、大変なんですよね。
生来だらしない性格のわたくしにとっては、特にこの時期はきついんです。

小学校の時「将来の自分」という作文で「公務員になりたい」とよくわからずに書いた記憶がありますが、
まさか坊主になるとは夢にも思いませんでした。
よりによって、非常に仕事量が多いこの寺で生活することになるとは…。
こんな自分にとっては鍛えるにはとてもいい環境だと納得はしていますが、ほんと
人の人生なんてどうなるかわからないもんです。

そんな生活の中で毎朝ブログを更新するなんて「絶対無理!」と思っていましたが
(実は最初の五日間でくじけそうになりました)、どうにか続いています。
「ない時間の中でもやろうとすればできるんだ。もしかしたら、まだいろんなことが出来るかも…。」な~んて思えてきました。
しかし、ブログという“発信”がいろんな方に届き、ありがたいお言葉をいただいたり、
ためになるコメント(感謝)をいただいたりと、いいことづくめの反応に驚いております(いつまでネタが続くか心配ですが)。

いつどうなるかわからないのが人生ですが、精一杯出来ることをやり、結果を見届けることができずに人生終わったとしても、
“やった”という充実感を感じることができれば、最高の人生です。
なまけ癖を少しづつ矯正し、今日も“やった”とつぶやくことがいつでもできるように頑張りたいな、と思います。(だらだらながくてすみません)