猫の集会
程よい距離間でじっとしてるところを見ると
ふと「猫の集会」のことを思い出す
この子らは お家猫だから
「猫の集会」とは無縁のようであるが
それでもそのような習性の名残があるのだろうか
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昔 実家で 今は亡き父が夜帰宅した時
薄明りの外灯のもと 7,8匹の猫が集まっているのが見えて
その中にうちの猫も混じっていたので
「そんなところで何してる 家に帰ろう」と声をかけたけれど
微動だに動かず 他の猫と同様にじっとしていた
不審に思い 後で調べて「猫の集会」の存在を知ったそうだ
当時は家猫も出入り自由の社会環境だったので
玄関ドアにつくられた猫専用の出入り口を利用して
うちの猫も参加していたのだった
たいてい 週1くらいで夜の8時ころになると
外に出ていき30分くらいしたら戻ってきていた
猫たちはお互い程よい距離感を保ち 黙ってその場にいるだけなのだが
野良猫も家猫もお互いの存在確認なんだろうと思う
私も一度だけ見たことがある
不思議な感じだった
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さて うちの子たちの集会は終わったかな?
ラルゴが やおら 立ち上がる
そうっと そっと
リリコの視線を気にしながら
場所から離れる
ラルゴがいなくなった後は
さ・・ 寝るとしよう
ひとりが気楽だ