富樫倫太郎さんの三部作早雲・信玄・謙信の軍配者シリーズです。戦国時代各大名に、軍配者と呼ばれる者がいた。戦の議事進行、戦の吉兆、天気、恩賞（戦の手柄）の差配等重要な役割を担っている。しかし、業務をこなすには、膨大な知識・博識や経験が必要とされた。下野国（現在の栃木県）足利学校は、軍配者を志す者が、全国から集うところで、小太郎・四郎左・冬之助は、学友として、切磋琢磨する。それぞれの事情で、軍配者を志したが、足利学校をでるとき、今度逢うときは、戦場で戦うこと誓い、わかれる。数十年後、小太郎は北条・四郎左は武田・冬之助は上杉氏に、軍配者として、重きを成していた。しかし、川中島で、武田と上杉が雌雄を決する戦が始まる。一気に、読みました。おもしろいです。