「KENWOOD DPF-7002」というCDデッキを入手した。
世間的には高音質ということで、相応に人気のあるCDデッキです。改造素材としても人気あるそうです。
私の中では、KenwoodのK'sということなので縁があれば聴いてみたいと思っていたのだ。
ちなみに、私が聴いたKENWOODのデッキで音が良いと感じたのは、DP-7090と、DP-7060という機種。大抵ケンウッドのデッキってクリアですっきり系の音なんだけど、この2機種だけは、ちょっとまったりしつつ高音域が煌びやかで華のある音で気に入ったのです。
あとは、極端に古くなって、D-3300Pというごっついデッキも、がつんとした音ですごくよかったなー。
えーと、ケンウッドが私のオーディオシステムで長生きしたものは、DP-7090で1年ほど我が家のメインシステムで使われていました。
あとは、DP-X9010というトラポは、今でも予備機としてオーディオ墓場棚にキープしています。
さて、そんな中で、ひょんなことからDPF-7002が手元に転がってきた。
世間でいろいろと噂のあるデッキなので、どんな音が出るのか楽しみです。
で、とりあえず卓上にポンとおいてCDを再生しました。
なんかピンボケな音。いろんな音が混ざったラジカセめいた音がした。
たしかに本体が軽いものなー。しっかりした足つくりが必要なのだね。
ということで、オーディオボード代わりに建材の御影石を敷いて、自作スパイクを足の下に敷いて音だしです。
出て来た音に「おおっ。」。
とりあえず一聴して気にならない音が出てきました。
では、これから聴きこみです。いろんなCDをセットして....
うーんうーん。
うーんうーん。
うーんうーん。
このデッキって、高音域だけが綺麗ということないかい?
高音域が綺麗だから、華のある音に感じるけど、なんか音の色が薄いというか....
音の存在感はあるのだけど、音の立体感が無いような。艶やかな音の気配を感じないような。空気管も感じないような。
さらに突き詰めると、ボーカルはそこそこに目の前に浮かび上がるんだけど、楽器がカラオケのような。そうか、カラオケの前で歌手が歌っているんだな。という感じに聞こえる。
さらに、よーく聴きこむと、ギターが重なる時、例えると、普通のギターとベースギターの音が重なる時、またはコントラバスと各種弦楽器が重なる時。そんな時に音が濁るというか、音の立体感がスパっとなくなるように聴こえるんです。
うーん、ならばと、ケルト系の音楽を聴いたらずっこけた。
ということなら、ラテン系ギター、スパニッシュ系音楽はどうだ。と聴いたらずっこけた。
こんなものなんだろーか。世間的に評価のいいデッキなんだから、もうちょっと、しっかりした音がしてもいいだろうと思うのだけど....
私がテストした環境が悪いのかなー。やっぱりきちんとしたオーディオボードに、きちんとした電源を取って繋いでやれってことか?
でもねー、私の耳では、このデッキは中低音がどうもイマイチに聴こえるのよねー。特別に高音が綺麗に再現できているから華やかに聞こえているだけということはないだろうか?
それとも私が中年おっさんの耳になって、低音の音切れがわからなくなっているということか?
と、メインシステムの音を聴いたら、そちらはそんなこと感じないので、やっぱり、このKENWOOD君と音の嗜好が異なるということなんかなー。
ということで、このCDデッキをどうしようか考えたのだけど....
背面の端子に、デジタルインみたいなのがあるのよね。
もしかしたら、外部DAC機能があるということか?と、インタ―ネットをぐぐったら、そうらしいことが発覚。
ということで、そのうち使うかも知れない外部DACデッキとして価値観を見出し、余剰機材としてキープすることにしました。
まぁー、いつ日の目をみるかわからないのだけど、我が家のオーディオ墓場棚に陳腐して並んでもらうことになりました。
さて、このケンウッド君はオーディオ墓場から掘り出して活躍することがくるのだろうか?
ちょっと驚きです。
CDプレーヤーといったオーディオ出音については各人の好みと出口のスピーカーの大きさで異なりますからなんともですよねー。
私もこのCDプレーヤーをまじめに聴き込んだわけではないのでなんともです。
もちろん経年劣化でコンデンサが云々ってのはあるでしょう。
ってことで私の感想は、こんなあうに感じ取る人も居るんだーてきにお考えください。
ちなみにこのCDでっきは今でもオーディオ墓場棚に放置プレーしてます(笑)
私もこの機種を中古で買いまして、検索していたらここに辿りつきました。
調べると、DACチップ「PCM1702」に必要なコンデンサーがチップ一個につき4個も省略されてるそうです。
当時、バラで買うと一個9000円もしたチップを6個も載せちゃったんで他のコストを削ったんでしょうかね。