本日のクラウンワゴン弄りは5時間ほどでした。相変わらず仕事が遅い私です。
数日前に取り外したエンジンアンダーカバーを修理します。
取り付けボルトの通し穴が、全部割れているのです。
このまま運行したらそうこうしているときにアンダーカバーが割れて欠落しかねません。
高速道路走行中にエンジンアンダーカバーが外れて落下したら他車を巻き込む惨事になりかねません。
バカにしてはいけない破損部分だろうと思います。
といっても、車体の振動に揺さぶられて経年でボルトのあたり面角から割れてくるんですよね。ある意味で経年劣化ともいえるのでは?
この割れ部分を修理するのですが、すべての穴をブログで紹介しても仕方ないので1か所を写真ネタとします。他の穴も同様とお考えください。
説明にあたり、「表」「裏」と表現するのですが、ボルトがあたる方(車体裏に見える面)を表側、車体に接する方(エンジンルーム側)を裏側、とします。
割れ箇所の裏側写真です。
同じ部分の表側写真です。
けっこうな裂傷でしょ。ボルトの輪郭で丸く抜けるのが時間の問題という感じです。
さて、皆さんはこういうのをどうやって直しますか?
アルミテープ、プチルテープ、といったテープでペタペタとか?
ゴム系接着剤をへらでなすくってやれとか?
建材隙間塞ぎのシリコンシーラントを詰めてやれとか?
で....
私の場合は、この手の樹脂系素材のものは、ホットボンド(ホットメルト)で溶かし込んで盛り上げて修復が通例です。
本日の主役道具です。
半田鏝(ホットボンドを溶かし込んで均す用途)、グル―ガン、ホットボンド
写真にはありませんが、あとは、ハサミ、カッター、マスキングテープ、マジックです。
まずは裏側からホットボンドをしっかりなすくります。これだけでいきなりしっかりします。
この状態で表側はこんな感じです。
表はボルトで抑え込まれます。つまりボルト頭(正確には間のワッシャー)の縁がダメージを与えるのです。
ホットボンド自体は硬化してもちょっと弾力があるのでどうなんでしょ。
ついては、表側はパッチをあてることにします。
パッチの形を決めるべく、マスキングテープを貼りつけてデザインを写し取ります。
パッチ素材は何にするかです。
そんなものは激貧の私はアレにきまってます。
科学が生んだ自然に帰らない素材ですよ。
この素材ですが我が家での入手は難しいのです。だって激貧家庭がドリンクを買うわけないでしょ。このお金でどんな食材が買えると思っているんだい?
でも、最近の春の嵐で、神様が恵んでくれるのですよ。それも大量に....
風雨が強いと我が家の前に、こういったペットボトルが漂着しています。
その中から程度の良いやつをキープしている次第です。
さてさて...
転写したマスキングテープをペットに貼りまして...
ハサミとカッターで切り出すだけです。
次はパッチを貼るための準備です。
表側にパッチの糊としてホットボンドを塗るのですが、そのままハンダ鏝をあてると裏側に施したホットボンドが溶けて流れ出すのです。
それはまずいので、アルミテープを貼りつけて流出を防ぎます。(ハンダ鈑金と同じ理由ね)
ここからはパッチを張り終えるまで手が離せないので写真がありません。
表側にホットボンドをしっかり溶かして大量に盛ります。
ハンダ鏝で盛ったホットボンドを柔らかくしておいてから、パッチを急いでギュっと押し付けて貼り付けます。
すると、こんなのになります。
裏のアルミテープを剥がすと、こんな状態です。
目に付く場所だったら、ここからヤスリ+サンドペーパーで面出し化粧するのですが、今回は車体裏の部品なので化粧仕上げ無しでいいだろう。と整形仕上げは施しません。
これをすべての割れ箇所に施しました。
せっかく車体から外している状態です。両面綺麗に塗装できるぞー。
ということで、シャシーブラックを塗装しました。
次は取付なのですが....
せっかくアンダーカバーが外れてエンジンルームを下したから覗き込める状態なので、簡単に掃除してマスキングしまして...
スタビライザー、フレーム、ラジエター底面をシャーシブラックで塗装しました。
アンダーカバーを組み付けて完成です。
以上、エンジンアンダーカバーの割れ部分を修理した内容でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます