4日前(2024年11月8日の金曜日)にした車弄りです。
作業時間は3時間ほどでした。
イグニッションキー(エンジン始動キー)が回らなくて出先で立ち往生。
深夜に損保のロードサービス手配して積載車のお世話になったクラウンワゴン君です。
積載車から駐車場にポイと降ろされています。
もちろん鍵は壊れたままなのでエンジン始動できませんよ。
動かせない自動車になっています。まさにお不動さんです。
車がないと日常生活がなにかと不便なので修理を試みます。
激貧なので、もちろん自力でなんとかするってことです。鍵屋を手配するのは私がお手上げになったときですよ。
お試しに鍵を挿して捻ってみるというのはしませんよ。
現状にて無理に鍵を捻れば捻るほど状況が悪くなるのではなかろうかと思います。
なので、まずはキー回りの内装カバーを外してから次の手を考えることにします。
イグニッションキーの周辺を弄ります。つまりハンドル周辺を弄るのよ。
電気周りに用心することとしてバッテリーのマイナス端子を外します。
ハンドル周辺の内装カバーをごっそり外しました。
ネットをぐぐって得た情報では....
キーシリンダーは上にあるポッチを押し込んだら抜き取ることができるらしい。
キーポジションがACC位置でないとシリンダーを抜けない。しかし旧車はACCポジションでなくとも抜けるタイプがある。
ということで、上のポッチを突いてみる。
まったく動く気配なし。キーポジションがLOCK位置だからポッチを押し込めないのだろう。
ということは....
ACC位置まで鍵を捻らなければならぬ....。
でも今のままでは鍵が回らない。
普段使いのコピーキーではなくマスターキーを挿して捻ってみる。
まったく動く気配なし。
突然のトラブルでそれまでは特に不調はなかったのだから....
中でなにかがひっかかっているのでは?と考える。
なにかって何?ってのは考えないことにして...
プラスチックハンマーでコツコツと叩いて振動をキーシリンダー周辺あちこちに与えてみる。
コツコツ叩いてはキーを捻るってのを繰り返すと、キーを捻ったときの感触が微妙に変わるのよ。といってもキーが捻れないんですけど....
感触が変わるってことは内部で変化かがあるわけだからコツコツ叩きながらキーを捻り続けます。
10分ほど続けていたら突然キーが回った。
よっしゃーっ。回ったぞ。これで本日の大目標達成の気分です。
ACCポジションからキーを動かしませんよ。また回らくなったら大変ですから...
ACCポジションにいるのだから上のポッチを押したら....
あっさりとシリンダーが抜けました。
シリンダーが刺さっていた筒内部は、金属の粉が溜まってます。
これってシリンダー内部がちびて粉が出ているってことですね。
抜き取ったキーシリンダーです。
キーの捻りに合わせて伸びたツメが動く仕掛けのようです。
キーシリンダー後ろに止め輪があるので、それを外してキーシリンダーを外筒と中筒に分解です。
って中筒を引っ張り出していたら、なんか転げ落ちてきたよ。
転げ落ちたやつが、嫌な形しているなー。
なにかが欠けているのではないかと心配するのです。(ちなみにこういう部品で合ってます)
外筒の内側です。
手前の金色金具を押すとシリンダー外のツメが動くしかけです。
この金色部分を押し込んでいくのが、転げ落ちてきた欠片のような部品です。
鍵を差し込んたときに鍵溝に合わせてピコピコと飛び出す部品があるのですが、それをタンブラーといいます。そのタンブラーが当たるところはガタガタに欠けています。
中筒を確認します。
転げ落ちた部品が嵌まる位置を確認です。
鍵を差し込んでいる状態での、キーシリンダー上側のタンプラー当たり面です。
鍵を差し込んでいる状態での、キーシリンダー下側のタンプラー当たり面です。
鍵が差し込まれているのにタンブラーの一部が飛び出しているからシリンダーが回らない。
つまり鍵が捻れないってことです。
タンブラーを全部引き抜いて並べます。
故障の犯人はコレです。
タンブラー2個が割れてます。
割れていることで鍵溝に合わせて上下移動がスムーズにできず一部が飛び出したままになるってことです。
つまり完璧な故障部品になっている。
タンブラーだけ入手できれば、それを組み込んで修理完成なのですが...。
タンブラーだけの部品って入手できるのん?できないのではないかと思います。
タンブラーを動かすテンションを加えている小さいバネも取り外して清掃しました。
ではでは....
対策修理を考えます。
タンブラーが鍵捻りの「固定したり/解除したり」しているんです。
ということはタンブラーを一切組み戻さないでキーシリンダーを組み立てたらどうなるだろう。
もちろんキー溝は関係なくなるので溝の無いキーでも動くようになるはず。
最悪はそれでもいいんじゃね。と思いつつ、試してみました。
タンブラーが鍵溝とシリンダー外筒に接触しているんよね。鍵挿入されている状態で鍵を捻るとタンブラーが鍵溝とシリンダー外筒に挟まれて動けなくなるんよ。
タンブラーが動かないってことは鍵を引き抜けなくなるんよね。
つまり逆の発想にてタンブラーが無いといつでも鍵を引き抜くことができる。
つまりエンジン始動しているときでも鍵が抜けるという。そりゃダメでしょう。
ではタンブラーを1個だけ組み戻してみよう。
その時はタンブラー一つで鍵を押えていることになる、つまり点で鍵を押さえているだけなので鍵がガタガタと遊びます。かつ、タンブラー番号によっては鍵がするっと抜けちゃいます。
ってのをいろいろと試してみたところ、一番奥と一番手前のタンブラーのみを組み入れたときが鍵が抜けない状態となりました。
とかの確認をしたところで、割れていた2個を除いた残りのタンブラーを組み戻しました。
つまり鍵溝の2箇所が意味の無いこととなっている。これで鍵としての機能は残るので対策修理とします。
組立に当たり内部機構が滑るように油を差すのかどうかですよ。
油を入れたときはスムーズでも油は汚れ付着するので鍵に用いるなっていうよね。
自宅鍵のメンテように用いている潤滑剤を用いて組立することにしました。
こやつは白色のサラサラ粉になってスベスベに滑るってやつです。
シリンダーを組み立てます。
日常使用のコピーキーを用いてスムーズにスルスルと開閉動作できることを再確認してOKです。
次は車体側のキーシリンダー差し込み部分です。
金属の粉は掃除します。ここも油差したいよねー。
どの油にしようかと思いつつ、ウレアグリスを見える可動部分に差しておきました。
ついで仕事です。キーリングイルミも掃除しました。
キーシリンダーを差し込んで操作確認です。ハンドルロック解除も動作確認します。
もちろん鍵としての操作OKとなりました。
続けてついで仕事しますよ。
ハンドル回りのカバーが外れてウインカーレバー可動部が見えいてるのです。
そういった可動部の掃除とグリスを差しました。
コラムシフトレバーの可動域も目視確認しておきます。
コラムシフトシャフト先端ブッシュが変摩耗しているなーと見つめる。
このブッシュも今のうちに部品手配しておくべきだろうなー。ブツブツ...
あとは取り外したカバーを元に戻して終わりです。
総走行距離メーターの記録です。
237658Km でした。
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